一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

23.勝浦温泉

2005-12-05 22:34:44 | 千葉
 勝浦温泉は、外房の中心地、勝浦駅より北に、市川方面に進み更に細い道を谷沿い進む、どちらかというと歴史のある鉱泉宿の雰囲気で、鄙びた風情の宿である。しかし、その歴史は思ったより浅く、開湯は昭和44年で、思ったより新しくなくちょっとがっかりさせられるが、長年多くの方に利用されているのか、その重みのある温泉宿であるが、休憩所も広くどちらかというと、1日のんびりとした日帰り入浴施設主体の温泉なのかもしれない。

 千葉の温泉自体詳しくないが、海岸線に沿ったリゾート的雰囲気と温泉が結びついたものをイメージしているが、ここの温泉みたいに、付近にこれといった景観地があるわけでないので、この温泉千葉でも珍しい、温泉のよさをそのまま売りにしている正統派の温泉なのかもしれず、他の温泉とは異にしているようだ。
 現に管理人の方の話でも、千葉の温泉では相当なお湯であると強調していて、私もその意見に同調する。

 勝浦温泉の最大の特徴は私のイメージでは、良質なモール泉でカランのお湯も湯口から色付のモール系の黄金色したモール色で、湯船は完璧な紅茶より濃いコーヒー色したもので、東京の黒湯くらいの色付があり、色付なら黒湯の感触なのだが、温泉分析表でみるように黒湯よりはっきりとした重曹食塩泉系の濃いお湯となっており、更に強い入浴感が味わえる。
 東京の黒湯が好きで、更に濃い湯がほしければ、ここの湯は特にお勧めしたい。温泉本来持っている力強さなども兼ね備えているので、普通の温泉好きにもよいと思う。鮮度感の指標の泡付もあって、加熱湯ながら相当の実力である。

 味は、強い重曹味でヨード成分なのかかなり磯の香りのするもので、単純な重曹系とも違い、なかなか変わった味がして良いものです。ここのタイトルがそのものずばりつ「るんつるん温泉」とややB級な味わいはあるが、実際にその湯に浸かると泡の作用も手伝って、お題目通りつるすべ感が味わえてよい。
 加熱主体の鉱泉宿というのは、お湯使いコストの面では、大変難しくなかなか沢山の方に来ていただける施設となるとほんの一握りであるが、ここの勝浦温泉は1日ゆったりと過ごされる方も多い、旅館利用方法でもなく、リゾート的ホテルでもなく、お湯そのもので勝負できる温泉はやはり千葉の温泉では貴重なのかもしれない。千葉に温泉に行くといった感覚の無い山育ちの私ですが、今回いってみて、千葉のお湯侮りがたしといったものでした。ほとんどの方が私みたいに食わず嫌いでしょうがいってみて始めて良さがわかります。こんど周辺をじっくり攻めて見たい心境です。
 
源泉名 (有)勝浦温泉 泉質 ナトリウム 塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉) 泉温19℃ 

Na=1426 K=32 NH4=10.9 Mg=6.0 Ca=7.7 Sr=0.2 F=0.7 Cl=1696 Br=6.5 I=2.5 HPO4=2.4 HCO3=1084 NO4=0.3 メタケイ=69.9 メタホウ=11.7 CO2=43.4 成分総量4.40g/kg(平成13年10月分析) 尚加温あり、循環なしの掲示あり

文/画像 ガメラちゃん@takayama