社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

12月25日(土)

2010年12月25日 23時11分58秒 | 2010年

  6時起床。身支度を整え、7時半前に家を出る。今日は、サッカー天皇杯準々決勝、清水エスパルスvs.モンテディオ山形の試合(@アウスタ)を観に行くのだ。東京駅08:20発の東名ハイウェイバスに乗り、静岡へ。車内では、半分以上を寝て過ごした。静岡駅には、ほぼ定刻通りに到着。

  アウトソーシングスタジアム日本平には、12時過ぎに到着。今日はメインスタンドが全て自由席扱いなので座席が確保できるかどうか心配だったのだが、無事に見やすい席に座ることが出来た。しかし、スタンドのやや高い位置だったので、風が吹きつけてきてめちゃくちゃ寒い。スタジアム自体の標高も高いので、余計に寒いのだ。先日の4回戦(11月17日@三ツ沢)も雨で寒かったが、その比ではない。

  13時キックオフ。前半は、圧倒的にエスパルスがボールを支配したものの、これという決定機を作ることはできず、0-0で折り返す。一方、後半は徐々に山形がペースを握り、危ない場面もいくつかあったが、何とか守りきって0-0のまま終了。特に、小野選手が交代してからは中盤の溜めがなくなり、非常に苦しい展開を強いられた。代わりに入った大前選手がどうこうという話ではなく(彼は頑張っていたと思う)、全体としてのバランスが崩れたかなという印象を受けた。


試合開始。


前半早々、FKのチャンスが。

  延長戦に入り、試合が動いたのは延後2分。ゴール前の混戦から、田代選手のゴールで山形が先制する。しかし、ここで落ち込むことはなく、反対に気合いを入れなおす選手とサポーター。その甲斐あってか、直後の延後4分、兵働選手のコーナーキックにボスナー選手が頭で合わせ、同点。この瞬間、スタジアムが一気に沸騰した。その後、追いついた勢いでエスパルスが優位に試合を進めたものの、そのまま1-1で延長戦も終了。勝負の行方は、PK戦に委ねられることとなる。


延長戦突入。

  PK戦は、幸運にもエスパルス応援席側のゴールを使って行われた。エスパルスは後攻。1本目は両チーム共に決め、山形の2本目。これを、GK山本海人選手が止める。昨年の天皇杯準決勝(PK戦で敗退)の雪辱を晴らすスーパーセーブだった。その後は両チーム共に順調に決め、迎えたエスパルスの5本目は岡崎選手。このシュートがゴールに突き刺さった瞬間、エスパルスの準決勝進出が決定した。寒い中、最後まで応援し続けたサポーターにとって、この勝利こそが最高のクリスマスプレゼントである。


PK戦突入。


勝利を決める、5本目(岡崎選手)のPK。

  試合終了後、今期限りで退団(甲府へ移籍)が決まっている伊東選手、市川選手への「エスパルス栄誉賞」の授賞式が行われる。エスパルス一筋でやってきた、チームの象徴的存在である2人の退団は、本当に残念でならない。彼らの挨拶を聞きながら、涙を流しているサポーターも多く見られた。彼らには、新天地で頑張って、エスパルスのフロント陣が放出を後悔するような活躍を見せて欲しいと思う。また、彼ら以外にも今期限りで退団する選手がいるが、彼らに関しては、全てがはっきりする天皇杯終了後(それが元日であることを願うばかりだ)に書きたいと思う。


伊東選手の挨拶。エスパルスへの感謝と、現役への熱い想いに溢れていた。


市川選手の挨拶。エスパルス愛がひしひしと感じられた。


残り2試合、素晴らしい試合で送り出したいものだ。

  静岡駅へ戻り、17:19発のこだま666号に乗って東京へ。いつもなら、何かしらご当地グルメ的なものを食べたりするのだが、今日はまさにとんぼがえりである。そのため、本日初の食事は、車内販売のアイスクリームだった。もちろん美味しいが、お腹はふくれない。


本日の朝食兼昼食。

  20時過ぎに帰宅。オリジン弁当で購入した豚トロ丼を夕食にしてから入浴し、部屋でゴロゴロと過ごす。明日はかなりの早起きなのでさっさと寝なければならないのだが、こういう時に限ってテレビが面白い。困ったものだ。

 

 


12月24日(金)

2010年12月25日 06時33分13秒 | 2010年

  6時起床。午前中は、オフィスの中で事務処理。昼前に金沢のお土産が届き、周りの皆さんにお配りする。チームの方々や部長、同期には個別に寒天を使った和菓子を、全体向けには羊羹を休憩室に置いておいたら、あっという間に売り切れてしまった。やはり、年齢層から考えても、和菓子のほうが受けが良いようだ。昼食は、先輩2人と一緒に「イタリーノ」へ。金曜日の日替わりランチが「当たり」とのことで、20分ほど並んでようやくありつくことが出来た。その当たりメニューとはエビフライとチキンカツで、いつも通りてんこ盛りで出てきた。これで550円とは、本当に良心的なお店である。


ライスも山盛りである。

  午後からは、先輩と一緒に本厚木にある酒蔵の組合へ。定款変更の相談に乗り、今後の組合活動の方向性についてもお話を伺った。当面は、神奈川の地酒をいかにPRしていくかが一番の課題であるが、今年から就任された事務局長さんは非常に活動的な方なので、私たちとしても積極的に支援をしていきたいと思う。

  その後、厚木の市役所や商工会議所、県の出先機関、駅前の商店街などを回り、駅前の喫茶店で一服してから直帰。帰りは、例のごとく本厚木駅からロマンスカーに乗る。今回も、運良く歴史の深いLSEという車両に乗ることが出来た。最近の車両に比べると乗り心地は劣るが、こういう車両が現役で活躍しているというのは嬉しいことである。


特急はこね号(本厚木駅にて)


新宿駅到着後、回送される。お疲れ様でした。

  20時前に帰宅。家では、ケンタッキーのフライドチキンとFLOのクリスマスタルトが用意されていた。そう、今日はクリスマスイブなのだ。普段は甘い物が苦手な先輩も、今日はケーキを買って奥さんと一緒に食べると言っていたっけ。家族で過ごすクリスマスというのも良いものだ。まあ、負け惜しみですが、何か問題でも。


メリークリスマス

 


12月23日(木)

2010年12月25日 06時24分16秒 | 2010年

  6時半起床。大浴場でゆっくりとお風呂に浸かってから身支度を整え、7時半過ぎに家を出る。北陸金沢駅07:48発の内灘行きに乗り、終点の内灘へ。


内灘駅にて。

  内灘駅から鉄板道路を15分ほど歩くと、内灘海岸が見えてくる。内灘海岸は、とにかく広い。海はもちろん、砂浜も今まで見たこのないぐらい広い。見渡す限りの海と砂浜を前にして、私はただぼーっと突っ立っている。「もしかしたら、世界には自分しかいないのではないか」という開放感と不安を感じながら、振り返って見える人工物に落胆と安心感を覚えるという作業を何度か繰り返す。こんなに素晴らしい海岸があるなんて、金沢って最強の観光地じゃないか。一方で、この海岸は朝鮮戦争の頃、米軍が日本に発注していた砲弾の試射場として使われていたという過去がある。当時はかなりの反対運動があったらしく、今の静かで美しい海岸があるのも、そうした人々の運動のおかげなのかもしれない。そんなところに、朝鮮半島情勢が悪化しているこの時期に訪問するとは、何とも感慨深いものがある。やっぱり、戦争はいかんぜよ。


道路が砂浜に直結している。これも、朝鮮戦争時(米軍試射場)のなごりだろうか。


当時の射撃指令所の建物が残っている。


金沢へ戻る列車が到着した。

  金沢へ戻り、09:48発の特急しらさぎ6号に乗って福井へ。まずは、駅から歩いて10分ほどの所にある「ヨーロッパ軒総本店」にて、福井名物のソースカツ丼を食べる。薄く切ったサクサクのカツに自家製ソースがしっかりと染み込み、最高に美味しかった。普通のカツ丼に比べて、油っこさが少ないのもいい。わずかながら、東京でもソースカツ丼が食べられるお店はあるが、やはり本場は違う。


見た目とは異なり、かなりあっさりしてペロッと平らげられる。


福井の街中では、交差点に雪かき用のスコップが設置されている。

  福井駅前からバスに乗り、永平寺へ。ここは、曹洞宗の大本山(≠総本山)である。ここでは、実際に修行を行っている僧侶たちの姿を見ながら、内部をじっくりと拝観することが出来る。一方で、通常のお寺では誰でも通ることの出来る山門は、ここでは住職以外通ることは禁じられている。他の僧侶ですら、一生において修行に入る時と修行を終えて寺を出る時の2度しか通ることが許されない。また、観光客は基本的に建物の外へは出られない。かなり厳格なお寺なのだ。一方で、内部の写真撮影は自由だし(但し、僧侶を写してはならない)、様々な仏像やお堂、僧侶の修行の様子などを見ることが出来るので、お寺好きにはたまらない。私も、1時間ほど掛けてゆっくりと見て回った。特に、残念ながら写真には撮れなかったが、目の前で修行の様子を見ることが出来たのが印象的だった。


傘松閣の大広間。別名「絵天井の大広間」


祠堂殿。全国の信徒の位牌が安置されている。


当然ながら、バリアフリーなどという概念は一切ない。


法堂(はっとう)。朝のお勤めなど、説法が行われる道場。


承陽殿。永平寺を開山した道元禅師の御真廟(お墓)。
曹洞宗の聖地ともいえる場所。


仏殿。御本尊ご祀られている。


仏殿の外観(廊下から撮影した)。

  福井駅へ戻り、14:04発の特急しらさぎ7号に乗り、再び金沢へ。金沢駅近くのお寿司屋さんで、早めの夕食を取る。しかし、ここのお寿司が全然美味しくなかった。「るるぶ」で大きく取り上げられていたお店だったので安心していたのだが、やはり観光ガイド本を信用し過ぎてはならない。それにしても、最後の食事で失敗するとは。まあ、ここまでが完璧過ぎたので、これぐらいの失敗があったほうが思い出にも残るだろう。


福井駅と金沢駅で、珍しい車両を目にした。
ちなみに、どちらも同じ車両の前後である。

  予定を前倒し、16:20発の特急はくたか21号に乗り、越後湯沢へ。車内では、金沢駅で購入した和菓子を食べながら、2日分の日記の原稿を書く。日記を書くことで、今回の旅をゆっくりと振り返ることが出来た。越後湯沢で19:00発のMAXとき344号に乗り換え、大宮へ。こちらの車内では、東北新幹線の新青森駅開業を記念して新発売された「りんごアイス」を食べる。実際のりんごの果肉が入っていて、とても美味しい。今後ずっと販売されるのか、期間限定なのかはわからないが、一度食べてみる価値はあると思う。


さすが、スジャータ。

  20時半前に帰宅。1泊2日の旅行は、本当にあっという間に終わってしまった。しかし、金沢は本当に素晴らしいところである。大抵の観光地は、良いところでも1度行けば満足という感じになるが、ここは定期的に訪れたいと思える。どうせなら、次回は是非雪の降っている時に行ってみたいものだ。


旅行中、食に関してはかなり贅沢をしたのだが、
深夜になってむしょうにカップ焼きそばが食べたくなる。
やはり、所詮は庶民なのだ。