社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

10月9日(土)

2010年10月11日 11時12分23秒 | 2010年

  10時起床。今日は、夕方に本屋へ行った以外は、ひたすら家でゴロゴロしていた。まあ、多少は資格試験に向けた勉強もしたが、おそらく1時間にも満たない。本屋では、待ちに待っていた上野千鶴子先生の新作を購入。

  上野千鶴子『女ぎらい -ニッポンのミソジニー』紀伊国屋書店

  本書はタイトルどおり、ミソジニー(上野曰く、男性にとっては「女性蔑視」、女性にとっては「自己嫌悪」)について、様々な観点から書かれた1冊である。少し失礼かもしれないが、最初の10ページぐらいを読んで、私は「ついに上野千鶴子が帰って来た!」と感じた。近年の彼女の主題はケアであったが、本書は久しぶりにジェンダー論・フェミニズム論に腰を据えて書かれている。もちろん、ケアにもジェンダーは大いに関わってくる、というか、ジェンダーの視点が介在しない問題などない。しかし、やはり私としては、今回のように真正面からジェンダーを論じる上野千鶴子が一番好きだ。しかも、ターゲットはミソジニーときた。私の中にもあるその魔物をどう料理するのか、楽しみでならない。