![]() | 新版 分数ができない大学生 (ちくま文庫) |
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筑摩書房 |
今回は、岡部恒治、戸瀬信之、西村和雄(編)『新版 分数ができない大学生』を紹介します。以前話題になった本の新しい版です。基本的には、学力低下現象は変わりないみたいで、それに格差というテーマが入ってきます。この版で追加されたことは、格差の話だったと思います。格差というのは、意欲の格差であり、経済的格差であり、学力格差である。
格差の問題は納得する部分もありつつ、全体的には印象だけで論じているのかなという感じで腑に落ちなかった部分もあった。この本を読んで、数学の必要性がわかるのかといったらそうは思えなかった。単なる愚痴のレベルかなと感じる思いもあった。この人たちは、具体的にあなたたちの問題意識を解決するために何かやってるのかな。
私大文型は入試で英国社(or数)のパターンなので、数学を使うかといえば使わないですよね。数学が嫌いだから、文型学部(文学部、経済学部、法学部、社会学部など)にいくという人が多いように思う。文学部みたいに、本当に数学を使わない人は数学を使わないですからね。使われているところでは使われているが、日常指数・対数が使われる場面は少ないですからね。ただ、文型学部でも数学的リテラシー(数値から何かを読み取る力)はいるんだよね。
分数ってちなみに割り算のことで、たとえば1/2はつまり1÷2のことだからね。