昨年11月21日のことですが、ここマニラのマラテ地区でもお祭りがありました。マラテ教会(Malate church)では、教会近くのマラテ・カトリック・スクールから、小学生やハイスクールの生徒たちも、パーフォーマンスやマーチング・バンドで参加。夕方には、マラテ教会の救済の聖母マリア像(Our Lady of Remedies)やサント・ニーニョ像(Santo Niño・幼きイエス)、聖人の像の行進(Procession)がマラテの街を一周しました。
1月は、先日のマニラ・キアポ教会のブラック・ナザレ祭に続いて、ビサヤ地方パナイ島のカリボ(Kalibo・ボラカイ島の近く)ではアティ・アティハン祭り(Ati-atihan・第3週)、セブ市(Cebu City)では、1521年にマゼランから贈られたとされるセブのサント・ニーニョ(Santo Niño・幼きイエス)を祀るシヌログ祭(Sinulog・Santo Niño de Cebu)が16日(第3日曜日)、そして第4週末には、同じパナイ島イロイロ市(Iloilo City)でディナグヤン祭(Dinagyang)が…。どれも、フィリピンで観光客を呼び込む人気の高いお祭りです。
宗教色の非常に濃い、そして熱狂的なお祭りが多く見られます。その信者の熱狂ぶりには、時には異様な印象を受けたりもします。
その最たるものが、パンパンガ州サン・フェルナンドで毎年ホーリー・ウィークに行われる奇祭です。
「マニラ北部パンパンガ州のサン・フェルナンド(Pampanga・San Fernando)では、志願者が実際に十字架に磔(はりつけ)にされる苦行が、多くの観光客を呼ぶ奇祭として有名です。キリストの受難を疑似体験しようと、生身の人間が、大きな釘を手足に打たれて磔にされるのですよ…。」↓
フィリピンのホーリー・ウィーク(聖週間) - アイ!サラマッポ in バギオ
YouTubeの、この動画はちょっとコワイ…。↓
Holy Week Flagellations, San Fernando Pampanga ...
今年2011年のホーリー・ウィーク(聖週間)は、4月17日(受難の主日)から24日(復活祭-イースター・サンデー)まで。
このサン・フェルナンドの磔の奇祭が行われるのは、イエス・キリストが十字架に架けられて息を引き取るGood Friday(グッド・フライデー・聖金曜日)だから、今年は4月22日(金)です。見てみたい方はどーぞ。
ちなみに、キリストの受難と死の記念日なのにどうして「Good…」なのかというと、キリストの死を通して救いが万人に与えられた、ということだからだそうです。キリストが、人々の生まれながらにして背負っている罪をすべて背負い、万人のために命を捧げたことで、人々の罪、過ちが許され、神の救いが与えられたから…、ということです。
さて、マラテ教会の平和なお祭りの様子は、以下写真で…。↓
(High school students)
(Elementary pupils)
(Santo Niño)
(Our Lady of Remedies)
昼間の人口が多いマラテ地区…。でも、実際にずっとこの地区に住んでいる人の数はそれほど多くありません。
夜は、カラオケやバー、レストラン…に人が集まり、またにぎやかに?
(続く…?)