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フィリピン人看護師・介護福祉士受け入れ(3年目)の募集が…。

2011年01月07日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 5日夜のフィリピンABS-CBN局ニュース「TV Patrol」によると、今年で3年目となるフィリピン人看護師・介護福祉士候補者(渡航予定5月・就労コース)の募集期間が1週間延長されたそうです。フィリピンサイドの調整・選考機関であるフィリピン労働雇用省海外雇用局Philippine Overseas Employment Administration (POEA)と、日本サイドの国際厚生事業団 JICWELSが発表したもので、当初1月6日締切りとされていた募集期間を1週間延長するということです。応募者が少なかったのでしょう。
Trabaho sa Japan」(日本で求人!)というタイトルのそのニュースでは、フィリピン人看護師・介護福祉士候補者「187人」募集(必要-needs)という内容で、給料は20万円(11万ペソ~)以上という内容でした。公にされている比大統領のお給料の約2倍近くですが…。

 以下、以前のブログ記事より。↓
 フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 フィリピン人ケアギヴァー(介護士)


 
私自身は、この件に関して、ここにいたっては、今後どうなっていくのか、せめて事のの成り行きを見届けたいという思いだけです。

 参考までに、群青さんのブログ記事から、以下の毎日新聞の記事を添付させていただきます。↓

毎日新聞 201078日朝刊
「合格率1.2%の衝撃《開国漂流・外国人ケア人材問題・上》」
  難解な日本語並ぶ試験-制度設計なき改革
  
受け入れ「100人」一転「1000人」

「1・2%ショック」が東京・霞が関に影を落とす。経済連携協定(EPA)に基づき来日したインドネシア人、フィリピン人254人が今春、看護師国家試験を受験した。合格者はわずか3人だった。近隣国との関係強化の柱として「開国」の在り方が問われる日本。長期的な国家ビジョンを描けず漂流する政官、翻弄(ほんろう)される医療・福祉の現場を追う。【外国人ケア人材問題取材班】

◇   ◇   ◇
6月18日、参院選を控え、駆け込み的に政府の「新成長戦略」が閣議決定された。キャッチコピーは「『元気な日本』復活のシナリオ」。短い文言が官僚の間で話題になった。
「11年度に実施すべき事項 看護師・介護福祉士試験の在り方の見直し 母国語・英語での試験実施等の検討を含む」。政府は国家試験を日本語以外で実施する可能性を初めて示した。
「褥瘡(じょくそう)」(床ずれ)……。試験問題は日本人でさえ、難解な表現が少なくない。日本人は9割が受かるが、自国では看護師資格を持つ外国人受験者にとって「日本語の壁」は高い。
「次の試験も数百人単位で落ちて帰国したら外交問題になる」。EPAにかかわってきた官僚は言う。試験改革には「1・2%ショック」が存在した。そして曲折の始まりは4年前にさかのぼる。

■  ■
「話が違うぞ」「こんなに増やして大丈夫なのか」。06年9月6日夜。霞が関の官庁でEPA担当者たちの怒声が飛び交った。
小泉純一郎首相(当時)がアジア欧州会議首脳会議に向かう前日のこと。小泉首相はヘルシンキでフィリピンのアロヨ大統領(同)との首脳会談を予定。その目玉が日比のEPA署名だった。
日本は日本製品の輸出拡大につながる関税撤廃を進める見返りに、フィリピン人看護師・介護福祉士候補者受け入れに同意した。関係省庁間で調整を繰り返し、受け入れ枠は「(年間)100人レベル」で内定していたが、首相出発前夜に突然ひっくり返され、ひとケタ多い「(2年間で)1000人」となった。関係省庁には「官邸の意向」とだけ説明された。
フィリピンの希望は「1万人レベル」だったとも指摘される。医療・福祉行政に影響力を持つとされる中村博彦参院議員(自民)は証言する。「アロヨ大統領側の感触とし
『1000人なら話がつくが、それ以下では無理だ』と官邸に伝えていた」
ある厚生労働省関係者はこう感じ取っていた。「100人なら国家試験に不合格でも目立たないが、母数が1000人なら不合格数は巨大。描いた制度設計では追いつかない事態になった」。それが今年3月の国家試験の結果で現実になった。

■  ■
「日本語以外の試験の導入方針で『国を開く』というメッセージを示した」。国家戦略室幹部は自賛する。だが各省は今も違う方向を向く。厚労省幹部は「母国語・英語の試験で合格したらどうなるんだ」と反対だ。命を預かる現場で意思疎通を欠けば事故につながるとの理由だ。
「介護職に就きたいと考える若者が少ない中、早晩、外国人に頼らざるをえなくなるだろう」(神奈川県東部の特養施設長)。30年には人口の3分の1が65歳以上となる日本。ケア人材をどう確保するのか。関係省庁が共に描く医療・介護の将来像は見えない。
(以上、新聞記事)


 今年も、あと1ヶ月余りで看護師国家試験(100回目)がやってきます。北京オリンピックの前日に来日したインドネシア人看護師第1期生にとってはラスト・チャンスとなります…。