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いま注目の「臓活」。あらゆる不調の鍵を握る五臓を知り、正しく活かす。  202201

2022-01-08 01:33:00 | 健康関連

いま注目の「臓活」。あらゆる不調の鍵を握る五臓を知り、正しく活かす。
  クロワッサン onlain  より 220108


 いま注目なのは「臓活」。五臓を正しく活かすことで、私たちの体と心は健やかに巡り始めます。

 臓活をご存じだろうか。臓活の「臓」とは肝・心・脾・肺・腎の五臓を指し、それぞれを活かすことが目的である。

「目に見えないため、あまり意識したことがないかもしれませんが、私たちが健やかに若々しく生きるためには、五臓の力が不可欠なんです」と話すのは、美容健康サロン『BHY』代表であり、臓活指導士創始者の尹生花さん。

東洋医学における五臓の考え方は、西洋医学の概念とは大きく違う。

「たとえば肝。西洋医学では肝臓という内臓のことですが、東洋医学では体内の気(生命活動を支える根源的なエネルギー)や血(血液など)を円滑に巡らせる臓と考えます。“カンにさわる”というでしょう。イライラして怒りっぽくなるのは、肝が弱まり、気の巡りが悪くなっているサインなんです」

心が弱くなると倦怠感や動悸が生じ、脾が疲れれば顔のたるみやむくみを招くなど、

「私たちの不調の根本の原因は五臓の影響が強い。五臓がそれぞれ正しく機能することで、体や心はきちんと巡り、元気でいられるんです」。

人間は大自然の一部であるーーこれは臓活をするうえで頭に入れておきたい東洋医学の考え方だ。五臓もまた自然のリズムと共にあると尹さんは言う。

「春には肝の働きが活発になり、秋には肺が影響を受けやすいというように、季節の流れと五臓は連動しているんです」

下には【五臓】の働きに加え、連動している【季節】を記した。【開口口】は五臓の不調が現れやすい体の部位、【関節】は五臓の調子を整えるために有効な場所を指す。

ちなみに腸活も臓活によるところが大きい。というのも「腸は五臓六腑の六腑に属し、五臓と密接な関係にありますから、五臓が正しく機能してこそ、腸活の効果を上げることができるはず」。

だからこそ、まずは臓活から始めよう。

五臓とは
肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)

*六腑のうち、胆、小腸、胃、大腸、膀胱は、五臓とペアになって働く。

⚫︎肝(胆)
体内の気や血の流れを円滑にする働きを持つ。また血を貯蔵し、血流量をコントロールしてほかの臓腑がスムーズに機能できるように調整。肝が弱ると生理痛や月経前症候群に悩まされ、皮膚や髪に潤いがなくなる。肝の影響は自律神経にも及び、イライラしたり怒りっぽくなることも。胆とつながり、脾・胃の消化を助ける働きもある。

【季節】春 立春〜5月
四季のなかで肝が活発に働くのが春。植物が伸び伸びと成長するように、気が体の隅々にまで行き届くことで、やる気や意欲が出る。春になると新しいことを始めたくなるのはそのため。

【開口口(かいこうぐち)】目
肝の不調が現れやすいのは目。涙が出やすい、目が乾燥する、疲れやすいといった症状が出た場合は、肝のバランスが崩れているサインかも。反対に目を酷使すると肝の機能が弱まることに。

【関節】わきの下
肝はわき関節と密接につながっている。たとえば日常生活でイライラする、目が疲れているなど肝の不調が現れたら、わき関節を叩いて、気の滞りを解消するとよい。

⚫︎心(小腸)
五臓(六腑)を統括するリーダー的存在。生理機能から人間の感情や思考といった精神(脳)活動にも関係。全身に血液をまわすポンプとしての働きもある。心が疲れれば体の各所に血が不足して顔にツヤがなくなり、疲労や倦怠感が出る。また小腸とも密接。心のバランスが崩れると小腸も弱くなり、排泄による影響が出ることも。

【季節】夏 立夏〜8月
エネルギーが満ち溢れ、より活動的になる夏は、心が影響を受けやすい季節。体に熱がこもると心が疲弊するので、適度に外に出て動きまわり、汗をかいてエネルギーを発散させたい。

【開口口】舌
心とつながっているのは舌。舌先が真っ赤になる、舌が分厚くなっているなど舌に異常がある場合は、心の機能が低下している可能性大。味覚異常を起こすこともある。

【関節】ひじの小指側
心につながる関節はひじの下側(小指側)にある関節。心のバランスが崩れて情緒が不安定なときや不眠、眠りが浅いといったときにはここを叩いて気を巡らせるとよい。

⚫︎脾(胃)
脾は、六腑の一つである胃とともに働く臓。「食べ物から栄養を取り出して必要なものを選んで気(き)・血(けつ)・水(すい)に作り変え、運び出します。また、脾には清める作用があり、この力が弱まると顔の肉が下に落ちてたるんだり、お腹回りの肉が垂れてぽっちゃりすることに」。
むくみや消化器系のトラブルの原因にも。

【季節】長夏 梅雨
ジメジメとして蒸し暑い梅雨や、気温や湿度の変化が激しい季節の変わり目には、脾がダメージを受けやすい。この時季は消化のいいものを食べるなどして、脾の負担を減らすことも大切。

【開口口】口
脾が弱くなるとよだれが出やすい、口の中がネバネバする、口臭などの症状が出る。さらに唇に血色がなくなる、口角が割れやすい、口周りにニキビが出るといった不調も現れる。

【関節】そけい部
脾につながる関節は、脚の付け根にあるそけい部。むくみや重だるさを感じたときや、季節の変わり目で体調を崩したときなどに、そけい部を叩いて気の流れをよくするのがおすすめ。

⚫︎肺(大腸)
呼吸を通じて体の中の古くなった悪い気を吐き出し、新鮮な空気を取り入れるのが肺。体内の気を入れ替えつつ、巡らせてくれる大事な臓である。肺の働きが悪くなると免疫力が低下して風邪を引きやすくなったり、肌が乾燥してかゆみやニキビ、花粉症に陥る可能性も。また便秘になるのも肺機能の低下による乾燥が原因の可能性が。

【季節】秋 立秋〜11月
ジメジメとして蒸し暑い梅雨や、気温や湿度の変化が激しい季節の変わり目には、脾がダメージを受けやすい。この時季は消化のいいものを食べるなどして、脾の負担を減らすことも大切。

【開口口】鼻
肺の力が弱っているサインは鼻に出やすい。鼻水が出る、鼻詰まり、乾燥など。鼻が詰まって口呼吸になれば、鼻毛によるフィルターがないため風邪や感染症への危険性も高くなる。

【関節】ひじの親指側
秋から冬にかけて肌が乾燥しがちなときや鼻や喉の調子が悪いときには、肺につながっている関節・ひじの上側(親指側)を叩き、気を巡らせて肺の力を高めたい。

⚫︎腎(ぼうこう)
「腎は生きるために必要な〝生命のもと〟をためる場所です」と尹さん。生命のもととは成長や発育、生殖などに不可欠なエネルギーのこと。六腑のなかの膀胱と表裏一体になって水分代謝を司っている。また体や臓腑を温める働きもあり。腎の機能が低下するとむくみや頻尿、さらには腰痛、腰がだるい・重いなどの症状も現れる。

【季節】冬 立冬〜2月
腎が最も影響を受けるのは冬である。負担がかかりやすいため、防寒対策をするなど腎を労るような生活を送ることが大切。睡眠不足や冷え、運動不足もまた腎に悪影響を与えることに。

【開口口】耳
腎と密接な関係にあるのは耳。腎が弱っていると耳鳴りや難聴、めまいといった不調が現れる。高齢で耳が遠くなるのも、老化による腎の劣化が原因のことが多い。

【関節】ひざ裏
腎につながる関節はひざの裏。疲れやすい、下半身が冷える、むくみ、顔色が悪くてくすみがちといった悩みを持っている場合は、ここを叩いて気の巡りをサポートしたい。

前述したように、五臓は季節の流れと連動している。では、これからの季節に私たちが行うべきは?

「立冬から2月にかけては『腎』がもっとも影響を受ける季節です。ダメージを受けやすいのも腎なら、鍛えるべき絶好のチャンスを迎えているのもまた腎なんです」と尹さん。

腎は“生命力のもと”ともいえるエネルギーをためる場所。腎が弱くなれば月経や不妊、認知症といった成長や発育、生殖などに問題が起こる。また六腑に属する膀胱と一体になって水分代謝を行うため、頻尿やむくみ、めまいといった症状にも関与する。

「さらには温煦(おんく)作用といって体や臓腑を温める働きの持ち主。腎を活かせば冷えにも強くなるというわけです」

もちろん、ほかの臓も四六時中働いて私たちの体や心を守ってくれている。


「肝・心・脾・肺・腎は、お互いに協力し合いながらバランスをとっていますから(上図参照)、五臓のうちどれか一つでも不調になると、体全体がうまく巡らなくなるんです」

冬にダメージを受けやすい腎をメインに活性化させることは、ほかの臓にとっても非常に大切なことなのだ。

また、「冬はため込む力が大きいためダイエットには不向き」だそう。


⚫︎こんな生活習慣の人が危ない。
●冷たいものをよく飲む。冬でも薄着。

 冷たいものばかりを好んで飲んだり、冬でも薄着をしがちな人は、腎の生理機能を低下させることに。「腎には体や臓腑を温める働きがありますが、腎が弱るとそうした機能が低下して気がついたら体が冷えていた、なんてことになりかねません」。
冷え症になることはもちろん、体温が低下し、結果として免疫力もダウンすることに。

●よくつまずいたり、転んだりする。

 腎とは無関係に思うかもしれないが、腎の不調は腰痛や下半身に力が入らなくなるなど、足腰にも現れる。何もない場所でつまずいたり、ちょっとした段差で転んだりすることが多くなる場合も。また「腎は脳を養うために必要な骨髄を司っています」と尹さん。そのため腎が弱くなると動作が鈍く、反応も遅くなりがちに。

●生理不順、生理痛。

腎は成長や生殖など生命活動を担う臓であり、ホルモンの分泌にも深く関係している。生理不順や生理痛など月経トラブルがあるときは、腎の力が弱くなっているサインかも。また望んでもなかなか妊娠できないといった場合も同じく腎の機能低下を疑いたい。そのままだと子宮や卵巣に何らかの病気を招く可能性も高くなる。

●やる気が出ない、元気が出ない。

腎は、私たち人間のやる気にも大きく関わっている。腎は生きるために必要な〝生命のもと〟をためる場所と先述したが、腎が生命のもとに満ちていれば、自然とやる気が溢れ、活動的に動くことができる。反対に腎の機能が落ちていると、元気が出ない、気持ちばかりが焦って空回りする、といったことが多くなる。

⚫︎腎が弱るとこんな症状が。
(症状1)トイレが近い。
腎は膀胱と表裏一体となって水分代謝を行うため、弱くなると、夜中に何度もトイレに行きたくなるといった頻尿から、下痢にもなりやすい。とくに冬場は汗をかくことも少ないためか、膀胱に尿がたまりやすくなる。

(症状2)足腰がだるい、腰が痛い。
腰痛になる理由はいくつかあるものの、腎の機能低下も一つの原因として疑ってほしい。腎が弱くなると腰が痛くなったり、腰周りがだるいといった症状に悩まされ、足腰が弱くなって力が入らないということも。

(症状3)むくみがち、太りがち。
腎が弱ると、体内の水がうまく排出されず水分代謝が悪くなる。そのため体全体が重く感じ、実際にむくみやすく、太りやすくなる。とくに冬場になって下半身太りが気になりはじめたら、腎のパワーが落ちている傾向あり。

(症状4)下半身が冷える。
腎の機能低下は下半身に冷えを招くことも。なぜ下半身なのか?
「水は下に落ちる性質があるでしょう。腎が弱くなって水分代謝が正常に行われなければ、下半身に水が下がってたまり、その水が冷えることになるからです」

(症状5)顔色が悪く、くすみがち。
五臓それぞれの機能低下は「顔色からもわかる」。脾が弱くなれば黄色っぽくなり、心に問題が起こったときには赤ら顔になりやすい。そして腎機能が低下したときには、「顔色は黒っぽくなり、くすみがちになります」。

(症状6)耳鳴りやめまいがする。
腎と密接な関係にある開口口は耳のため、腎の状態は聴力にも表れる。いつもなら物音や音声がクリアに聞こえるのに、腎がダメージを受けていると耳鳴りや難聴、ひどい場合にはめまいを招くこともある。

(症状7)骨や歯が弱くなる。
「腎には骨髄を司る働きがあり、骨や歯にも影響を与えます」

腎の働きが悪くなると骨がもろくなり、腰が曲がるなどの症状が現れる。さらにその余波は歯にも及ぶため、歯がもろくなって虫歯や欠けの原因になることも。

(症状8)薄毛や白髪になりやすい。
腎の状態は髪の毛にも影響大!
「腎が正常であれば髪の毛はしなやかに伸びて艶やかさをキープできるのですが、腎の調子が悪いと発育不足になるためか、髪の毛はパサつきがちに。さらに薄毛や白髪にもなりやすくなります」

(症状9)ビクビクしやすく臆病になる。
五臓はそれぞれ感情と結びついている。肝は「怒り」、心は「喜び」。そして腎は「驚き」「恐れ」という感情に左右される性質があるため、腎が弱いとビクビクとして、臆病になりがちに。ストレスにも弱くなる。

(症状10)頭痛、物忘れ。
腎が物忘れに関係あるの?と思うかもしれないが、腎は脳に必要な骨髄を司る臓である。腎が弱れば髄液が不足して頭痛に悩まされるだけでなく、物忘れを引き起こし、ひどい場合には認知症を招くこともあるという。

⚫︎腎を守り、活かす方法。

●とにかく冷やさない。

腎にとって冷えは大敵。冬になったら防寒対策はもちろん、たとえば冬の朝には太陽の光を浴びて体を温めること。また足湯もおすすめ。「足に有効なツボがあり、ここを温めると腎に力を与えることができるんです」

●足腰を鍛える。

腎が弱くなると、足腰の力が低下するが、逆に言えば足腰を鍛えることで、腎の力を高めることができる。「激しい運動をする必要はありません。散歩やウォーキングをするなどして足腰の筋力をつけましょう」

●水分を補給する。

冬になると汗をかきづらいため水分の補給を忘れがちになる。でも、水分代謝を担う腎にとってこれは大問題! 乾燥しがちな冬は適度に水分を補うことが必要だ。またトイレを我慢しないことも腎を守るために大切なポイント。

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