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「年をとると体力が低下する」説に、科学的根拠はナシだった 202205

2022-05-31 00:07:15 | 健康関連

「年をとると体力が低下する」説に、科学的根拠はナシだった
  幻冬社ゴールドオンライン より 220531 中野ジェームズ修一


「年をとると体力が低下する」説に、科学的根拠はありません。今、学生時代や20代の頃と同じように動けないのは、年をとったからではなく、単純に、日々動かない生活を送っているからです。パーソナルトレーナーとして25年の経験の中野ジェームス修一氏が著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)で解説します。

疲れない体づくりは普段の生活の活動量を上げ
初級編「考え方を変える」①

▶Q:最近、疲れやすくなった理由は?
A:年をとったから
B:動かない生活を送っているから

イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームス修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。正解はこっち! B:動かない生活を送っているから

■動けば疲れる? いや、動かないから疲れるのです。
 ちょっと階段を駆け上がっただけで、心臓がバクバクする。平日は仕事でヘトヘト、休みの日はついゴロゴロと過ごしてしまう……。みなさん、体力が落ちたことを実感すると「やっぱり年かな?」と思うようです。

 実は、「年をとると体力が低下する」説に、科学的根拠はありません。今、学生時代や20代の頃と同じように動けないのは、年をとったからではなく、単純に、日々動かない生活を送っているからです。

 人間の体は、置かれた環境や習慣に合わせて、どんどん適応していくという性質があります。例えば、デスクワーク中心の仕事に就いている方は、始業から終業時間までの大半を、座って過ごします。
 すると体は、それに耐えられるだけの筋肉量があれば十分、と考え、必要のない筋肉はどんどん削ぎ落とされます。

 筋肉量が減ると、少ない筋肉で体を動かさなければならず、疲れを感じやすくなります。すると、体を動かすことがおっくうになり、ますます体を動かさなくなります。この繰り返しにより、どんどん心肺機能が衰えていき、ちょっと走っただけで、息切れしたり、心臓がバクバクしたりするようになるのです。

 でも、人の体が環境や習慣に合わせてどんどん変わるならば、逆に環境や習慣を変えることで「疲れにくい体」になるのも、決して難しくはない、ということです。

 疲れない体づくりの第一歩は、普段の生活の活動量を上げることです。買い物時にできるだけ車を使わない、エスカレーターやエレベーターを使わない、休日に家じゅうを雑巾を使ってピカピカに磨き上げたり、子どもとスポーツを楽しんだりするのも効果的です。

 最終的には運動習慣をつけるのがベスト。とにかく普段の活動量をしっかり上げて、体を使うクセをつけるだけで、筋力、柔軟性、持久力は自然とついてきますよ。

⚫︎「食べたり飲んだり」をストレスの発散法にしない
初級編「考え方を変える」②

▶Q:ストレスを発散するならどっち?
A:飲んだり食べたりする
B:歌ったり踊ったりする

正解はこっち! B:歌ったり踊ったりする

■おいしい食事もお酒も、ストレス発散にはなりません。
「ストレスコーピング」という言葉を聞いたことはありますか? 

 これは、日常生活における様々なストレスに対処するための方法で、ストレッサー(ストレスの原因)から「距離を置く」「回避する」「ストレスの耐性を高める」「ストレスを忘れる(気分転換)」など、いくつかアプローチの種類があります。

 例えば、仕事がストレッサーだった場合、仕事量を減らすことは「ストレッサーを軽減する」、転職は「ストレッサーを回避する」にあたります。また、趣味に没頭するのは「ストレスを忘れる」方法です。

 ストレスがたまると、「ヤケ食い」「ヤケ酒」にはしる方がいますが、この行動はストレスコーピングとしては適切ではありません。

 なぜなら、おいしいもの、好きなものを食べたり飲んだりすると「脳内麻薬」とも呼ばれるドーパミンが分泌され、「もっと食べたい」「もっと食べたい」という欲求が膨らむため。結果、摂取カロリーのオーバーにつながります。

 とくに危険なのがお酒です。

 ストレスに対処する方法としてお酒を使うと、アルコール依存症につながる恐れがあり、また飲み過ぎれば、肝疾患や糖尿病、様々ながんなどの病気のリスクが上がります。

 ですからダイエットしたい、健康に気をつけたいと考えている人にとっては、ストレスを発散するどころか逆効果になってしまうのです。

 たしかにお酒を飲むと、一瞬、楽しい気持ちになり、「ストレスを忘れる」ようにも感じます。でも実際は、ただ酔っているだけ。ストレッサーの根本的解決にはなっていません。

 自分へのご褒美に好きなものを食べたり、お酒を飲んだりすることを否定しているのではありません。要は「食べたり飲んだり」をストレスの発散法にしないことが大事です。

 ストレスを発散したいなら、「歌ったり踊ったり」することのほか、映画を観る、本を読む、スポーツをする、友人や家族と長電話をするなど、「食べる・飲む」以外の楽しみをたくさん見つけてください。
 今よりも毎日が楽しくなるうえ、ストレス太りの心配からも解放されますよ!


◆中野ジェームズ修一
PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー /米国スポーツ医学会認定運動生理学士

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