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🚞 わざわざ定期買いたい、JR西「お得切符」の破壊力 202110

2021-10-02 10:42:00 | 🚃 鉄道

わざわざ定期買いたい、JR西「お得切符」の破壊力
  東洋経済オンライン より 211002 北村 幸太郎:鉄道ジャーナリスト

 JR西日本の新快速。同社は一定期間内のICOCA定期券購入者対象に関西近郊が乗り放題の切符を発売する、

 JR西日本は9月10日、同社区間を含むICOCA定期券を9月15日~10月15日に購入してWEBでエントリーした人を対象に、関西近郊区間の路線がなんと1000円(子ども500円)で乗り放題になる「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」を発売すると発表した。

【下図を見る】定期を買ってでも欲しくなる?関西近郊「プラス」乗り放題きっぷでお得になる範囲

 きっぷはJR西日本のインターネット予約サイト(e5489)で10月29日~11月29日に発売。利用期間は11月1日~11月30日で、乗車日の3日前から前日まで購入できる。

 北は敦賀から西は上郡、南は和歌山までと広い範囲が1000円で乗り放題、かつ1カ月の利用期間中に2回まで購入可能というこの切符。ちょうど定期券を買おうという人には非常においしい特典だ。

⚫︎わざわざ定期を買ってもお得だ
 といっても、私鉄の沿線に住んでいる人や、そもそも定期券を使わない人には関係のない話に思えるかもしれない。だが、実はこの切符、通勤に定期券を使わない人がわざわざ定期を買ってエントリーしてもお得なのだ。

 このキャンペーンで対象となる定期券は、JR西日本区間を含むICOCA定期であれば期間や区間の長さについての規定はないため、初乗り運賃区間の1カ月定期でもいい。例えば大阪環状線の大阪―福島間は1カ月3960円だ。つまり、通勤に定期券を使わない人が定期を買って乗り放題きっぷを購入しても、十分元が取れる可能性があるのだ。

 さらにこの乗り放題きっぷが太っ腹なのは、定期券の購入者だけでなく、本人+同行者2人、つまり3人分まで購入できるという点だ。ということは、同行者に定期代の分を割り勘で負担してもらい、さらに2回利用すれば相当お得に使うことができる(定期券そのものは記名された本人以外が利用してはならない。記名人以外が利用すると違法となる)。

 もっともお得に使う方法として、初乗り運賃区間の定期券を購入して乗り放題切符を2回利用し、さらに2人以上の場合は定期代に相当する額を割り勘で負担してもらうとすると、以下のような計算が成り立つ。
 1000円+(3960円÷2回÷人数)
ということは、1人で使うなら実質1回2980円、2人なら1990円(1人当たり1回)、3人なら1660円(同)となり、なんと最安なら実質1人1回1660円で関西近郊区間すべてが乗り放題ということになる。

 これは9月26日使用分で終了した「関西近郊休日ぶらり旅きっぷ」2500円よりも安い。1人で利用する場合でも480円高いだけだ。お得な切符のために定期券を購入するのはまるで握手券を入手するためにCDを買うアイドルファンのようだが、これは乗り放題きっぷの使い勝手を考えるとかなり実用的な方法ではないだろうか。

⚫︎大阪起点でお得になる区間は?
 では、大阪を起点に前記の方法で乗り放題きっぷを使った場合、往復でどこまで行けばお得になるか。距離と片道運賃(切符の運賃)でいうと、3人の場合は46km・片道830円(電車特定区間は51km)以上の区間、2人の場合は61km・片道995円以上の区間、1人なら81km・片道1490円以上の区間となる。

関西近郊「プラス」乗り放題きっぷでお得になる範囲(筆者作図を基に編集部修正・加工)
@3人の場合お得になる区間
・神戸線(朝霧―上郡間)・赤穂線(相生―播州赤穂間)・福知山線(広野―篠山口間)
・嵯峨野線(丹波口―園部間)・湖西線全線・琵琶湖線全線(京都を除く)
・北陸本線(米原―敦賀間)・草津線全線・奈良線(稲荷―木津間)
・関西本線(平城山―柘植間)・学研都市線(西木津―木津間)
・桜井線(天理―金橋間)・和歌山線(和歌山―大和新庄間)
・阪和線(和泉砂川―和歌山間)・関西空港線(関西空港―りんくうタウン間)

@2人の場合お得になる区間
・神戸線(魚住―上郡間)・赤穂線(相生―播州赤穂間)・福知山線(古市―篠山口間)
・嵯峨野線(馬堀―園部間)・湖西線(おごと温泉―近江塩津間)
・琵琶湖線(南草津―米原間)・北陸本線(米原―敦賀間)
・草津線全線・奈良線(新田―長池間)・関西本線(笠置―柘植間)
・桜井線(長柄―柳本間)・和歌山線(和歌山―北宇智間)
・阪和線(紀伊―和歌山間)・関西空港線(関西空港―りんくうタウン間)

@1人の場合お得になる区間
・神戸線(ひめじ別所―上郡間)・赤穂線(相生―播州赤穂間)
・湖西線(近江舞子―近江塩津間)・琵琶湖線(近江八幡―米原間)
・北陸本線(米原―敦賀間)・草津線(三雲―柘植間)
・関西本線(伊賀上野―柘植間)・和歌山線(布施屋―橋本間)

 逆に言えば、大阪を目的地とするならば上記の区間に住んでいる人はこのやり方で元が取れるということだ。

@いくつか具体的な使用例を考えて計算してみると、驚くほど安くなることがわかる。
● 友達3人でUSJへ (ユニバーサルシティまでの往復)
<前記の方法で乗り放題きっぷを使った場合:1人1660円>
・敦賀から:通常1人往復5280円 (3620円安い)
・米原から:3960円(2300円安い)
・姫路から:3380円(1720円安い)
・五条から:2680円(1020円安い)
・和歌山から:2540円(880円安い)
  2人で利用する場合もかなり安く上がる。

● カップルで京都観光!(嵯峨嵐山までの往復)
<前記の方法で乗り放題きっぷを使った場合:1人1990円>
・姫路から:通常1人往復5280円(3290円安い)
・和歌山から:4620円(2630円安い)
・敦賀から:3960円(1970円安い)
・日根野から:3380円(1390円安い)
・長浜から:3040円(1050円安い)
  お1人様でも大阪を跨ぐお出かけや、2カ所以上を回るならお得だ。
 下記の区間をすべて実質2980円で利用できる。
・三ノ宮―米原間往復:通常5280円(2300円安い)
・姫路―奈良間往復:通常4620円(1640円安い)
・明石―和歌山間往復:通常4400円(1420円安い)
・大阪→嵯峨嵐山→和歌山→大阪:4570円(1590円安い)
・姫路→京都→奈良→姫路:5340円(2360円安い)

 そして、やる人はそうそういないだろうとは思うが、最もお得なケースは利用可能圏内を縦断、つまり敦賀―播州赤穂間を往復するケースだろう。
 通常1人往復で9020円かかるので、3人組なら1人7360円も安くなる。2人組なら1人7030円、1人でも6040円もお得である。

⚫︎エリア外へも組み合わせで安く
 乗り放題きっぷは関西圏のみで範囲の西端は上郡・播州赤穂だが、ほかの格安切符を合わせて使えば岡山まで安く行くことも可能だ。

 乗り放題きっぷで相生まで行き、近距離格安新幹線チケット「近トク1・2・3」の相生―岡山間(1500円)を組み合わせれば、大阪―岡山間は通常なら乗車券だけでも片道3080円のところ、実質片道2330円と750円も安くなる。
 これは3人で利用した場合の1人当たりの金額だが、2人でも実質片道2495円(585円安い)、1人でも実質片道2990円(90円安い)。
 しかも1駅だけではあるが新幹線が使える。相生―岡山間は在来線の本数が少ない区間のため、新幹線に乗れるのは便利だ。

 関西は関東に比べて新快速など高速の列車が頻繁に走り、接続もよく無駄な待ち時間が少ないので、その日のうちに多くの街を回ることができる。そのため、いつの間にかICカードの残高がものすごい勢いで減っていることに気づくことがある。

 そんなJR西日本のアーバンネットワークだからこそ、こういったフリー切符はさまざまな条件があってもありがたい。うまい利用方法を考えて、ぜひとも有効活用したいものだ。

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