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ダムは油田に相当する? 日本の地形の特徴を生かし発電量を増やす発想を 202206

2022-06-18 11:24:49 | なるほど  ふぅ〜ん

ダムは油田に相当する? 日本の地形の特徴を生かし発電量を増やす発想を(松島修)
日刊ゲンダイDIGITAL  より 220618


【富を拡大するインテリジェンス2.0】

 ダムが勢いよく放水している時、実は発電していません。ダムは発電だけが目的ではなく、大雨を受け止め下流での洪水を回避する役割があるために、半分くらいしか水をためられないからです。

 しかし、60年以上前の運用方法を見直すだけで簡単に発電量は大きく増加します。
 昔は大雨や台風を予測せず運用していましたが、今は気象予測ができます。無駄に放流せず、普段から水をためて発電にまわし、発電が間に合わない大雨予測の時だけ発電せずに放流すればいいのです。

 海外の川と比べると日本の川は急峻で滝のようだといわれ、ダムから放流された水はほとんど1日で海まで行くため気象予測で洪水を回避可能です。
 ダムの水は発電できることからダムは油田に相当するといわれています。既存ダムの水力発電は燃料の原価はゼロで有害物質も発生しないので優れています。

 日本は自然に恵まれ、山間部に雨が多い日本のダム発電のポテンシャルは高いものの発電能力を半分しか使っていないと、ダムのプロである元国土交通省河川局長の竹村公太郎氏は主張しています。

 現在、新しいダムを造るのは困難ですが、運用の仕方を変えるだけで発電量が増加するなら見直さない手はありません。

 その他にもダムの活用方法があります。

1.発電設備を最近のものにする
 古い発電設備を最新のものにするだけで約20%の効率上昇を期待できます。

2.発電に使っていないダムで発電する
 現在、発電に使っていないダムに新たに発電機を設置することができます。

3,古いダムをかさ上げする
 費用がかかるものの、ダムの新設と比べるとはるかに安価です。発電量を倍近く増強できるので、新しいダムが1つ増えるのと同じです。

 ダムが勢いよく放水している時は発電していないとロジックが違いますが、一般のプロペラ式の風力発電も、風が強く「プロペラが勢いよく回っている時は発電しません」。風速の3乗に比例して発電するため、風が強くなると発電機を守るために発電を止めてしまうのです。

 風が強いと発電できないのはもったいないと、風が強くても発電できる風力発電の仕組みを開発している人もいます。
 いったん、利権や常識や思い込みをリセットして、物事の本質を理解していくこと、そして日本の特徴や日本の良さに気付くことが必要です。

 お仕着せの世界標準に隷属するのではなく、日本の特徴を生かすことが日本の富を拡大し、日本の富を拡大することが日本人の富を拡大するからです。

(松島修/投資助言会社社長)

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