ソビエトカメラ日和

私のソビエトカメラライフや日頃思ったことについて・・・

ゾルキーc (zorkii-s)

2005-04-11 20:03:00 | ソビエトカメラ
きょうは特に書くことがないので
私の愛するソビエトカメラの1つ ゾルキーc(エス)を紹介したいと思います

ゾルキーといえばフェドとならんで有名なライカコピーつまり偽ライカです
見た目はバルナック型ライカそのものですね。
私の所有しているのはそのなかでもゾルキーエスというもの。
レンジファインダー部分がライカやその他のゾルキーよりもやく5mm高く
ちょっとスポイルされています orz

これを手に入れた動機は、沈胴型レンズのライカコピーソビエトカメラとしてフェドを持っていたんですが
そのシャッター幕の布製リボンが切れて使い物にならなくなったから代用に買ったんです
レンズはソビエトカメラを代表する沈胴型レンズindustar-22、f3.5 50mm。まさに私の名前ですね。
もちろんこのレンズはライツ エルマーのコピーで、ライカLマウントです
レンズが沈胴(本体のなかにひっこむ)するのでコンパクトになって持ち運びに重宝します
お散歩カメラに最適です

実は私、このゾルキーCを2台所有しているんですね
と言うのも、はじめこのゾルキーCを買ったのはヤフーオークションでした
そのときフィルムを巻き取るスプールは付属しませんと書かれていたんですが
フェドのスプールで代用できるだろうと甘く考えておりました
実際、商品が届いてチェックするとフェドのスプールははまらないんですねorz
メーカーが違うからといえば当然なんですが(フェドはFED, ゾルキーはKMZというメーカーです)
で、またシャッターが壊れたときのためにスプール付きの同じものを買っちゃえと買っちゃったんですね(ソビエトカメラは結構壊れやすいんです デリケートなんですよw)
2台目は私のブログのブックマークにもある soviet camera store で購入しました
ここのonline shop はウクライナにあってカメラをオーバーホールしているので
eBayより高めですが品質は安心できます
また、カメラに専用のモノクロ用フィルター(黄色)とレリーズ、ロシア語の取扱説明書、保証書、革製のケース、オリジナルの箱までついていました
もちろんスプールも付属です
こんな古いカメラに合う専用の付属品はなかなかみつかりません

ウクライナからのエアメールで届くため10日ほどかかります
2、3日で届く国内のオークションに慣れていると
この10日が非常に待ち遠しいものです
キリル文字の書かれた黄色い段ボール箱に丁寧に梱包されてきました
箱の中の油ぎった黄ばんだビニール袋にカメラがはいっていました
ウクライナの袋は全部こんな感じなんでしょうか?

このカメラは約50年前のものですから私の倍近く生きているわけです
しかし、機械式で構造が単純で修理しやすいので何年でも使えるのです
下手に電子部品が入ってくると壊れたら手に負えなくなってしまいます

このカメラのフィルム装填はライカ同様に底しか開かないため(写真下)、
独特の工夫が必要です
一般にはテレフォンカードを差し込んでフィルムをすべりこませます
この装填はライカ使いにとっては一種の儀式となっているんです
ゾルキーの場合、フィルム厚版の押しつけが強いのでテレカだけでいれるのは難しいです
だから私はフィルムを5センチくらい半分に切っていれています

それからこのカメラのシャッター音がたまりません
カシャッ!と切れのよい音で、我々の世界から像を切り取る感覚があります
最後にこのカメラのフィルム巻き戻しですがめちゃくちゃ固いです
田中長徳先生が言われていたように指のエキスパンダーですねw
フィルム数本で指の皮がむけてきます いまでは指の皮膚が硬くなって
ペンだこならぬ、”ゾルキーだこ”ができております

このカメラの作例は私のブログにあるので興味のあるかたはご覧下さい
意外とシャープな写りで逆光に強いです
ちなみにゾルキーとはロシア語で”眼光の鋭い”という意味
名前通りのシャープな写りです
コメント (4)
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