いなば路快速の日記帳

鉄道ファンの管理人が日々の出来事・雑感などを綴っていきます。

とんでもダイヤ!? 臨時特急サンライズ出雲91・92号運転

2014年10月26日 | 日々の出来事

先日発売された時刻表11月号を手にとって、
休みの日にはどこか紅葉を見に行ったり列車に乗ったりしたいなあと思いつつページをめくっていたときのこと。

「ん・・・、サンライズ出雲91号!?臨時が走るのか!?」

11月号にはいわゆる冬の臨時列車の時刻が掲載されているのですが、
その中に東京~出雲市間(伯備線経由)を走る臨時特急「サンライズ出雲91・92号」が掲載されていました。
運転日からすると、どうやら年末年始の帰省臨的な性格の列車のようです。
この系統で臨時列車が走るというと近年では2008年頃まで設定があった「サンライズゆめ」(東京~広島・下関)が
思い出されますが、サンライズ出雲としてはおそらく初の臨時設定となるのではないでしょうか。


(写真はイメージです・サンライズ285系のまともな写真が・・・汗)

で、それだけでもびっくりなのに、さらに目を見張ったのがその運転時刻。
12/29・1/4運転の下り91号(9011M~岡山~9021M)は東京2240発・出雲市1325着、
12/28・1/3運転の上り92号(9022M~岡山~9012M)は出雲市1448発・東京600着、
と、かなりぶっ飛んだダイヤとなっています。東京はともかく、出雲市基準で見るといくらなんでも遅く着きすぎ・早く発ちすぎです。
所要時間14時間半以上というのは同じ区間を走る定期列車の12時間前後と比べるとだいぶ遅いですね。

しかしながら、運転時刻が定期列車と大きく異なるぶん、下り91号は大阪603、姫路713、岡山845、
上り92号は岡山1949、姫路2059、三ノ宮2152、大阪2224の発時刻で停車しているので、
定期列車では早めの到着、遅めの出発になる時刻の停車駅の利用客をターゲットにしているのかもしれません。
(だとしたらなぜ下り91号が三ノ宮を通過するのか不思議ですが・・・)

このほかにも、定期列車は停車する熱海~静岡間の各停車駅をこの臨時列車は通過扱いとなっている点も目を引きます。

さて、時間をかけて走る臨時列車の宿命として、この列車も例外なく後続の列車に次々に追い抜かれることを迫られそうです。
ざっと見ただけでも、下り91号は岡山~姫路間では先行の普通列車のあとを追い、伯備線内で後続の特急やくも5号に追い抜かれ、
松江の31分停車(!)では特急やくも7号とスーパーまつかぜ5号にも追い抜かれます。
一方の上り92号は伯備線内でやくも24号、倉敷~岡山間でやくも26号、大阪で新快速に追い抜かれるようです。
この退避や普通列車続行スジのために特に所要時間のかかっている出雲市~岡山・関西地区間は、
ベースにしている出雲電車区からの回送ついでに客扱いをしているのではと、もはや思えてきます。

これだけ時間のかかる寝台列車なら、「阿房列車」的にA寝台個室を奮発して、
優雅に車中での時間を楽しむというのも、なかなかおつなものかもしれません(笑)
あるいは、ノビノビ座席を出雲市→岡山もしくは姫路間で購入しておいて、
鳥取を92号の出雲市発時刻に間に合うように出発して、折り返し92号に岡山もしくは姫路まで乗り、
岡山から普通列車利用の上郡、もしくは姫路から特急スーパーはくと13号に乗ると鳥取に日帰りできるので、
この経路で「サンライズ号体験ツアー」をやってみるのも楽しいかも!?
(乗車券の枚数がいたずらに増えそうな経路ではありますが・・・)


おまけナンバーとジャンクの機関車・DD51 844タイプ(その2)

2014年10月09日 | 鉄道模型のあれこれ

今回のTOMIX・DD51-500をDD51 844風に仕立てる加工では、大きく分けて以下の3つを行いました。

①キャブ屋根周り
844号機はDD51のSGなし800番台としてはキャブ屋根に大きな扇風機カバーのないタイプで、
当然SG関連の排気口やベンチレータもないため屋根上は平らな形態をしています。
ここがTOMIX製品の800番台とは異なるポイントです(KATO製品はこの形態)。
したがって500番台、800番台どちらを種車にした場合も屋根上の部品を撤去する必要があります。


屋根上の部品をニッパーやナイフでざっくりと除去したあと、残った穴をパテ埋めしてやすりで形状を整えていきました。
このときクレーンフックや屋根板を止めているボルト表現まで削らないようにマスキングテープなどで養生(カバー)しておきます。
この次に、844号機が厚狭機関区所属時代に追加改造で取り付けられた2ヶ所の通風口のふたを、
0.3mm厚プラ板から切り出したものを貼り付けて表現。
また、800番台特有の屋根肩部分にある機関予熱器の排気口も同じく0.3mm厚プラ板に穴を開けたもので表現しました。
このあたりパーツの大きさや配置は実車写真やTOMIXの「さよなら紀勢貨物」セットに含まれているDD51 852の屋根板を参考にしました。
(現状では852号機の模型が844号機に一番形態が近かったり・・・)
塗装はねずみ色1号吹きつけ後、つや消しクリアーを重ねて吹き付けて見た目を整えています。


奥が(模型的な)原形、手前が844号機風の屋根です。
思っていたよりもねずみ色1号が明るい色合いで、製品のグレーと比べるといくらか浮き気味となってしまいました。
屋根上の通気口のふたや列車無線アンテナですが、プラ板の厚みのせいでたぶん実物や852号機の模型よりも自己主張が激しいです(笑)
まあでもこれくらいのほうが却って他との違いを強調する結果となっていいかもしれませんね・・・。

②ナンバーとその周辺
まず実車についているナンバーは車体に切り文字を並べた形態なのですが、
模型のナンバーパーツは後期タイプのブロックナンバープレートを再現するために少々厚みがあり、
これをそのまま車体に取り付けると少し出っ張ってしまいます。このためナンバーパーツの裏を削って車体からの出っ張り感を減らしました。
それでも別パーツになっている時点である程度の出っ張り感が残りますが、あまり削りすぎて窪んでしまっても面倒なので、適当に済ませています。


またキャブ側面のナンバー部分は白帯がかかってなく地が朱色となっているので、
ナンバーパーツを朱色4号の塗料で塗りつぶしたあと、文字部分だけをつまようじの先でこすって削りだしてこれを表現しました。
区名札差し部分も同様に地が朱色なので、こちらは薄め液を用いて白帯の塗料を除去しました。
このとき下地の朱色までいくらか一緒に落ちてしまいますが、素材のプラスチックの成形色が朱色なので、遠目にはあまり違和感はないと思います。
さらに実物は区名札差しの枠が銀色(ステンレス製?)となっているのですが、この部分に関してはモールドが浅く、
無理に銀色を色さしするとはみ出したりかすれたりと却って汚くなってしまうので、省略しました。
なおメーカーズプレート右の通気グリルはSG用のものらしいのでSGのない800番台では塞ぎ板になっているそうですが、
ここも削った貼ったするのは面倒なので加工省略。そもそも製品の800番台もここはSGあり機と共通の表現になっています。

③前面手すりの交換
TOMIXのDD51に取り付けられている前面手すりは重連形の後期タイプのものが各製品で共用されていて、
KATOのDD51のそれのように各プロトタイプに応じた作り分けはなされていないようです。
844号機の前面手すりは製品そのままの中央寄り2本の根元が曲がった形態(写真右)ではなく、
まっすぐな形態のKATOの800番台用のもの(写真左)が近いので、このパーツに交換しました。

なお交換の方法は、ネット上に作例が公開されているのでそれを参考に加工を行いました。
(2020年3月追記:作例を参考にしたページが消えてしまったので、
備忘録を兼ねて本ブログで記事にしました→こちら)

KATOの手すりパーツはTOMIXに比べて力がかかると折れやすく、
各部を切削する際に扱いには注意が必要でした(つまりひとつ折ってしまった・・・)。

このほかに製品に手を入れたこととしてはヘッドライトの光源をオレンジLEDから電球色のものに交換、
JR化後のイメージでキャブ窓のHゴム表現を黒く塗ったり列車無線アンテナを屋根に取り付けたりしています。

以下、その3に続きます・・・。


おまけナンバーとジャンクの機関車・DD51 844タイプ(その1)

2014年10月07日 | 鉄道模型のあれこれ

国鉄時代からJR化後のの現代まで、非電化区間にこの機関車ありともいえるDD51形ディーゼル機関車。
Nゲージ模型でも、その使い勝手の良さからDE10形などと並んで、少なくとも一家に一台(?)という感じで所有している人も多いことでしょう。


さて、このうち写真のTOMIXから発売されている品番2219・DD51-1000暖地形(重連形後期タイプB寒地仕様)では、
付属の選択式ナンバープレートに4種類の車番が収録されていて、その内訳は
DD51 1121、1186、1187、844となっています。

前者3つの車番は後藤総合車両所に所属し山陰本線を中心に活躍した機関車として記憶に新しく、
模型の形態的にはこれらのグループを再現できるようになっています。
しかし、残る844だけは実車が模型のプロトタイプとは違っていて、
製品にナンバーを取り付けるだけでは形態的にちぐはぐになってしまいます。
(そこまで気にしない、というのなら話は別ですが・・・)

(2012年1月、後藤総合車両所で解体待ちのDD51 844)
そんなわけで、個人的にはこの844のナンバーはおまけパーツとして認識しているのですが(どうせなら1179、1188とかを入れて欲しかった・・・)、
おまけという割には付属のヘッドマークにSLやまぐち号代走など用の「やまぐち」まで含まれているので、
どうせならこれらのパーツを活用して製品そのままよりももう少しそれっぽい844号機を作ってみたいなあ、と前々から思っておりました。

そんな中、このほど中古店のジャンクコーナーからTOMIXのDD51-500(重連形中期タイプ)を手ごろな値段で購入してきたので、
これを844号機風にそれらしく仕立てていく加工を行いました。
TOMIX製品のDD51の中ではこの500番台もしくは800番台が844号機の形態に似ていると思われます。


さて、得てして実車の形態をいろいろと追求していくと、それこそ重箱の隅をようじでつつくようなことになりかねませんが、
今回の加工では割と手軽に取り組めて、それなりに他の製品との変化が出る部分を中心にいくつか手を加えました。

以下、その2へ続きます・・・。


新幹線50周年記念(?)ネタ・「国産鉄道」の0系新幹線電車

2014年10月01日 | 鉄道模型のあれこれ

1964(昭和39)年10月1日に東海道新幹線が開業してからちょうど50年、
アニバーサリーイヤーということで世間は大いに盛り上がって(少なくとも鉄道趣味界には?)いるようです。


ということで半ば強引にではありますが今回の話を。
この0系新幹線の模型(Nスケール)は現在も刊行中の「国産鉄道コレクション」というパートワーク雑誌の創刊号に付録として収録されていたものです。
とはいっても実際にその雑誌を購入して入手したわけではなく、鳥取でたまに覗く古物屋(産業体育館近くのHARD○FF)で350円で売られていたので、
ついつい買ってしまったのでした。


自分の鉄道模型の趣味対象として今のところは新幹線は対象外としているのですが、
こうして眺める分にはそれなりにいい感じに思えます。
超特急表示のサボ入り・方向幕なしの姿なので、模型は開業後比較的初期の姿がモチーフのようです。


正直なところ0系の丸っこい雰囲気をイメージするとちょっと微妙なプロポーションではありますが(特におでこやボンネット上部が角ばっている感が・・・)、
KATO、TOMIX、マイクロの各社製品でも先頭部の形状はそれぞれの表情をしていますし、
鉄道模型メーカーが作ったものではないディスプレイモデルにしてまあまあとも思っています。
この出来でマニアが満足するかはともかく、ぱっと見で0系に見える印象把握は出来ているかと思います。


ちょっとよくわからない構図ですが、本式のNゲージ模型の遠景的に付録の0系模型を配置してみたところです。
こうしてみてみるとなかなか雰囲気は悪くはありません。
レイアウトの本線と交差する形でダミーの新幹線線路を敷設して、そこにストラクチャー的に配置すると案外いけるかもしれません。
イメージ的には、山あいを走る在来線を山陽新幹線的な線路が
トンネルとトンネルの間の高架橋でオーバークロスしていくような感じですかね・・・(山陽本線の本郷付近とか)。

ただそもそも、あれやこれやと考える前にそのようなレイアウトを作るかどうかという問題が存在するのですが(笑)