先日発売された時刻表11月号を手にとって、
休みの日にはどこか紅葉を見に行ったり列車に乗ったりしたいなあと思いつつページをめくっていたときのこと。
「ん・・・、サンライズ出雲91号!?臨時が走るのか!?」
11月号にはいわゆる冬の臨時列車の時刻が掲載されているのですが、
その中に東京~出雲市間(伯備線経由)を走る臨時特急「サンライズ出雲91・92号」が掲載されていました。
運転日からすると、どうやら年末年始の帰省臨的な性格の列車のようです。
この系統で臨時列車が走るというと近年では2008年頃まで設定があった「サンライズゆめ」(東京~広島・下関)が
思い出されますが、サンライズ出雲としてはおそらく初の臨時設定となるのではないでしょうか。
(写真はイメージです・サンライズ285系のまともな写真が・・・汗)
で、それだけでもびっくりなのに、さらに目を見張ったのがその運転時刻。
12/29・1/4運転の下り91号(9011M~岡山~9021M)は東京2240発・出雲市1325着、
12/28・1/3運転の上り92号(9022M~岡山~9012M)は出雲市1448発・東京600着、
と、かなりぶっ飛んだダイヤとなっています。東京はともかく、出雲市基準で見るといくらなんでも遅く着きすぎ・早く発ちすぎです。
所要時間14時間半以上というのは同じ区間を走る定期列車の12時間前後と比べるとだいぶ遅いですね。
しかしながら、運転時刻が定期列車と大きく異なるぶん、下り91号は大阪603、姫路713、岡山845、
上り92号は岡山1949、姫路2059、三ノ宮2152、大阪2224の発時刻で停車しているので、
定期列車では早めの到着、遅めの出発になる時刻の停車駅の利用客をターゲットにしているのかもしれません。
(だとしたらなぜ下り91号が三ノ宮を通過するのか不思議ですが・・・)
このほかにも、定期列車は停車する熱海~静岡間の各停車駅をこの臨時列車は通過扱いとなっている点も目を引きます。
さて、時間をかけて走る臨時列車の宿命として、この列車も例外なく後続の列車に次々に追い抜かれることを迫られそうです。
ざっと見ただけでも、下り91号は岡山~姫路間では先行の普通列車のあとを追い、伯備線内で後続の特急やくも5号に追い抜かれ、
松江の31分停車(!)では特急やくも7号とスーパーまつかぜ5号にも追い抜かれます。
一方の上り92号は伯備線内でやくも24号、倉敷~岡山間でやくも26号、大阪で新快速に追い抜かれるようです。
この退避や普通列車続行スジのために特に所要時間のかかっている出雲市~岡山・関西地区間は、
ベースにしている出雲電車区からの回送ついでに客扱いをしているのではと、もはや思えてきます。
これだけ時間のかかる寝台列車なら、「阿房列車」的にA寝台個室を奮発して、
優雅に車中での時間を楽しむというのも、なかなかおつなものかもしれません(笑)
あるいは、ノビノビ座席を出雲市→岡山もしくは姫路間で購入しておいて、
鳥取を92号の出雲市発時刻に間に合うように出発して、折り返し92号に岡山もしくは姫路まで乗り、
岡山から普通列車利用の上郡、もしくは姫路から特急スーパーはくと13号に乗ると鳥取に日帰りできるので、
この経路で「サンライズ号体験ツアー」をやってみるのも楽しいかも!?
(乗車券の枚数がいたずらに増えそうな経路ではありますが・・・)