いなば路快速の日記帳

鉄道ファンの管理人が日々の出来事・雑感などを綴っていきます。

12/29 2011年3月のダイヤ改正で

2010年12月29日 | 日々の出来事
今朝の日本海新聞の記事に出ていたのですが、来春3月のダイヤ改正で2000年以来11年ぶりに鳥取~城崎温泉・豊岡を直通する普通列車が復活するそうです。運行本数は日に2往復とちょっと少なめですが、浜坂でのいちいち乗り換えする手間が省けるのはいいですね。
これもやはり山陰海岸が世界ジオパークに登録されたおかげなのでしょうか。

…とここまではしばらく前にJRのダイヤ改正のプレスリリースにも書いてあったことではあるのですが、記事によるとこれらの直通普通に加えて土休日には鳥取~豊岡で快速列車も運転される予定であるとのこと。またその快速の愛称を一般から募集するという話もあるようです。

個人的に気になるのはこれらの直通列車の車両(たぶんキハ47?)はどこの受け持ちになるのだろうかということです。豊岡の受け持ちになって福知山支社色のキハ47が(場合によってはキハ40やキハ41も)鳥取駅で見られるようになれば面白いのですが…。
姫新線色や鳥取特別塗装(黄緑色でしゃんしゃん傘踊りの傘やドウダンツツジ、ウサギが描いてあるアレ)のキハ47が城崎温泉や豊岡で見られるのも面白いですけどね。


何はともあれ長年ほとんど同じ運転形態だった鳥取~豊岡間の山陰本線に変化の兆しが見えて興味深く思っています。

参考:http://www.nnn.co.jp/mt/usatetsu/2010/12/post_151.html

12/28 鳥取に帰省

2010年12月28日 | 日々の出来事
さて、いよいよ2010年も残すところ1週間を切り、年末の帰省シーズンとなりました。
ということで現在は鳥取の実家へ帰省しています。

横浜の下宿から京急で羽田へ出て飛行機で飛べばあっという間に鳥取へ着けるのですが、今回は27日の晩に出る夜行バスで帰省しました。あまり夜行ではうまく寝られるほうではないのですが、東京~鳥取片道10,200円という運賃の安さもあってまあちょっとは我慢するかという気分で乗りました。
ちなみに今回は普段使用されている3列座席のバスではなく、普段は貸し切り運用に使用されている車両(増発便)に乗車したので、運賃が9,690円とちょっと割安です。
増発便も含めてバスは6号車まであり、1台のみで運行する通常期から複数台で運行する最繁忙期まで1台単位で車両を増減できるバスの運用の柔軟さを感じました。


毎度のことではありますが、バスはどうしても列車よりも騒音や振動が大きいので、なかなか寝れたものではありませんね。時にはせっかくうとうとしているときに、バスが料金所での発進に失敗してエンスト、その衝動で起きてしまうこともありました。

そんなわけで実家に着いたその日はほとんど昼寝していました(笑)

12/25 キロ65「ゆぅトピア」+485系ボンネット編成

2010年12月25日 | 鉄道模型のあれこれ
ちょっと前の話になるのですが、半月ほど前に暇つぶしに中古屋めぐりをしていたら、あるお店でTOMIXのキロ65「ゆぅトピア」+485系ボンネット編成のセットを税込定価の6割くらいの価格で売られているのを発見。
どうするかしばらく悩んだのち、結局購入してしまいました。
衝動買いによる想定外の出費のために、一人暮らしの生活費が徐々に削られていきます(大汗)


このセットは1つのセット中に電車と気動車が含まれている珍しい製品構成となっています。外箱に描かれているイラストは485系ボンネット編成による特急「雷鳥」がメインとなっていますが、気動車好きの自分にとってはもちろんキロ65形「ゆぅトピア」2両のほうがメインです。
(そもそもこのセット、基本的には485系のセットとしながらも、どちらかというとキロ65のほうをメインに据えているような気がするのですが…)


しかしながらキロ65には動力が入っていないため、気動車ではあるもののキロ65も事実上485系電車編成の一部のような扱いですね。あくまでも485系のセットとして発売された理由はこの辺にあるのかな?
なお、このセット中の485系はボンネット先頭車2両、モハユニット1組2両、サシ481形改造のお座敷車両サロ481形500番台「だんらん」1両の計5両で、これにキロ65が2両ぶら下がるので実車のMT比ベースで編成を考えると2M5Tとなります。
まあ2両は気動車で重量があるので実質2M6Tくらいにはなるでしょうから、このセットの編成はモハユニットにはかなり無理をさせていますね(笑)
もちろん模型的にはM車1両であまりどうこういうことはないのですが、機会があればモハユニットや普通のサロを増車して「らしい」編成に仕立てていこうと思います。



…とはいうものの、実のところこのセットを購入した大きな理由はキロ65の山陰地区での活躍を再現したかったからなのですが…。
その詳しい話は別の機会に。

12/21 KATOのキハ181系

2010年12月21日 | 鉄道模型のあれこれ
数日前の話ではありますが、学校帰りに模型店に寄り道してKATOから発売されたキハ181系を購入してきました。


今回は単品でキハ181を2両、キハ180M+T、キロ180を各1両ずつ購入。編成のイメージとしては国鉄末期~JR化後の「あさしお」や「はまかぜ」、ATS-P配管を付ければ「はくと」辺りに仕立てられるようにしてあります。もちろんモノクラス3連で「おき」「くにびき」「いなば(初代・2代)」などにするのもまた楽し、といったところでしょうか。
要するに
国鉄末期~JR化後の山陰線の特急などとしてとりあえず遊べるような車種構成としています。

車両の出来はいかにもKATO製品らしい雰囲気で、特に近年の製品らしく細部のディテールまできちんと再現されており、眺めているだけでも楽しいですね。

ヘッドライト・テールライト・トレインマークはLEDにより明るく光ります。T社の製品のように非常点滅表示灯が「常に」光ることはありません(笑)
ただしヘッドライトの色がレモンイエローっぽい色合いで、少し黄色みが強すぎる感がありますね。「電球色」としては?な気がしました。光源は白色LEDなのですが、着色プリズムでこのような色が出ているようです。


キハ181形の前面部分はシャープに造形されていて、別付け式の信号炎管や電気連結器なども細密感の向上に一役買っています。ただちょっとトレインマークの縁や特急マークのメタリック部のぎらつきが強いのが気になります。
貫通ほろは取り付け状態とほろ枠のみの状態の選択式で、それぞれで微妙に異なる表情を楽しめます(ただし実車は先頭に立った場合、ほとんどほろは取り外されていたようですが)。

さらに先頭部の連結器は連結可能な仕様ということもあって、

今まではやりづらかったこんなシーンも簡単に再現できるようになったのはうれしいですね。



KATO(左)とTOMIX(右)のキハ181形を並べてみました。片や最新製品のKATO、片やデビューが25年以上前のTOMIXですが、なかなかどうして両社とも互いに遜色ない造形レベルだと思います(TOMIX製品には部分的に色差しをしていますが)。
KATO製品は実車と比べると何となく丸っこく見え、キハ82形のエッセンスも多少入っている感じがしますね。貫通ドアの窓も若干小さめで、よくある「KATOデフォルメ」が掛っているような気がします。また、造形をしやすくするためか、タイフォン・テールライトケースが別パーツ化されています。TOMIX製品のほうが実写のごつごつした雰囲気をよく表現できていると思いますが、それでも細かい部分でははやりやや古臭さは否めない感があります。
とりあえずどちらも実車には似ているので、あとは個人の好み任せといったところでしょうか。


今度はKATO(奥)とTOMIX(手前)のキハ180形を並べてみました。キハ181系のシンボルでもあるラジエター表現はさすがにKATO製品のほうがシャープにできていますね。AU13A形クーラーのキセ上部や屋根上を這う配管類もかっちりまとまっている印象を受けます。また、キハ181系の機器室上部の放熱ファンもKATO製品はファンの羽根までちゃんとモールディングされていました。
さすがは2010年の最新モデル、といった感じでしょうか。


ちなみに部分的にではありますがキハ180形の屋根上ラジエターはこんな感じです。

屋根上のみならず床下機器やエンジン部の造形もTOMIXのややあっさり目な表現のそれに比べると立体感のある造形になっており、実車さながらの迫力ある雰囲気を感じます。

走りのほうはフライホイール装備の動力のおかげで静かかつスムーズに走ってくれます。さすがは信頼と実績のKATO製品、気がつくところは色々とあるものの、買ってよかったと思いました。
さて、製品そのままにしておくのも何なので、今後は少しずつ手を加えながら(とりあえず国鉄→JR化)遊んでいこうと思います。

12/12 ホリデー・パスで小旅行(その5)

2010年12月21日 | ぐだぐだ旅行記
ホリデー・パスで小旅行(その4)からの続きです。


大多喜から上総中野へは20分ほどで到着。相変わらず駅の周りは閑散としていて、さっきと同じく養老渓谷行きのバスもやはり乗客を1人も乗せずに発車していきました。
養老渓谷は見に行きたかったのですが、帰りの時間の関係で断念。また小湊鉄道に乗って新緑の時期にでも行こうかと思います。

ここで小湊鐡道に乗り換えですが、待ち時間が45分近くあるので、さっき買った弁当を食べたり、
駅や車両の観察をしたり、それでも時間が余るので駅の周りを散歩したりしていました。

さて、今回乗ってきた列車は2両編成で、多客対応のため増結がなされていたようです。

前述のようにいすみ鉄道のいすみ200形にはムーミンのラッピングが施されています。車両いっぱいにキャラクターがべたべた貼られているのではなく、比較的あっさりとした感じで好感が持てます。
そういえば津軽海峡線50系快速「海峡」の末期の頃、「ドラえもん列車」ラッピングは車体側面をほぼ埋め尽くし、凄まじい様相を呈していましたね。また地元の境線のゲゲゲな妖怪列車はここ数年間でデザインが変わり、ちょっと迷走気味のような気がします(個人的には以前のデザイン(3代目)のほうが好きでした)。


やがていすみ鉄道の列車は折り返し大原へ向けて出発し、駅さらにがらんとした雰囲気に。
この上総中野駅、かつては小湊鐡道と国鉄で駅構内の線路を共有していたように見えますが、現在は客扱いの線路とホームは分離され、へろへろの側線が両社の線路を一応連絡するだけとなっています。
将来的にキハ52形が復活した暁には小湊のキハ200形をこの側線経由でいすみ鉄道に入線させ、キハ52と連結運転して大原を目指す…、という五井~大原の房総半島横断列車を運転する計画もあるようですが、はてさてどうなることやら。

そうこうしているうちに時間が経ち、そろそろ小湊鐡道の列車がやってくる時間になりました。寒いので駅前の自販機で温かい飲み物を買って到着を待ちます。

というわけで、買った飲み物と一緒にキハ200を記念撮影(笑)
やっぱり千葉といえばジョージアの「MAXコーヒー」ですね。ものすごく甘いコーヒーですが、なぜかたまに飲みたくなります。長い間ほぼ千葉県限定発売状態でしたが、ここ数年で全国発売するようにになりましたね。


到着した小湊鐡道キハ200の2両編成。自社発注車ながら、国鉄キハ20形によく似た外観をしています。DMH17C形エンジンを始めとした
走行系はほぼ共通となっており、かつては国鉄の気動車を併結して千葉~養老渓谷の観光列車として走ったこともあるそうです。
今回自分が乗ったのはキハ202(写真手前)で、昭和35年日車東京支店製、車齢50年!の古豪です。里山の終着駅にエンジンのカラカラ…という音が響き渡っていました。

列車は到着後数分で発車。小湊鐡道はすべての列車がワンマンでなく車掌が乗務しています。上総中野駅では切符を売っていなかったので、五井までの乗車券を車掌さんから車内補充券で買いました。今どきでは補充券もなかなか珍しい部類に入るのではないでしょうか。


キハ200の車内はオールロングシートで、キハ20系とキハ30系を合いの子にしたような感じでしょうか。ロングシートを分断する排気筒や客室床に設けられたエンジン点検蓋が目立ちます。
実際、力行時にはエンジンの騒音がここから轟々と響き渡っていました。
運転台機器もほぼキハ20形と共通設計のようで、なかなかそっくりに見えます。ちなみにキハ20形の運転台の写真はこちらにあります。

キハ202の車内では朝の早起きのためにずっとうたた寝してしまい、気が付いたら終点の五井に到着してしまいました。

五井駅のホームそばの側線には、バッファの取り付け穴が残る古い貨車が止められていました。保線用で現役なのかもしれません。
そういえば今年の9月頃、若桜鉄道に長野電鉄から古い木造2軸無蓋車が譲渡されましたね。

内房線乗り換えの五井には小湊鐡道の車庫があり、ズラリとキハ200形が並んでいるのを見ることができます。また、裏手にはいかにも古そうな貨車が何両か留置(放置?)されていました。

五井駅では内房線側ではステンレスのVVVF電車が発着していく一方で、小湊側では旧式エンジンの気動車がエンジン音も高らかに発着していくさまが見られ、なんだかちょっとした時代のギャップが感じられる光景が展開されています。
車両基地では夕方のラッシュ輸送に備えるために気動車が出区の準備を整えており、排気筒から黒煙を噴き上げながらエンジンを始動させる場面も見られました。
小湊鐡道はまたの機会にじっくりと乗りに行ってみたいと思います。

帰りはちょうどよくやってきた内房線E217系の総武線直通電車に乗りました。

今回はちょっと奮発してグリーン車に乗車。ホリデー料金で割安だったので、せっかくだからということでそのまま横須賀線の終点・久里浜まで乗り通しました。さすがに東京湾をぐるりと回りこむので時間がかかり、久里浜に着いた時にはもう真っ暗。


そしてそのまま折り返し(ホリデー・パスなのでこれが可能)、田浦駅のドアカットを見物して横浜で下車、乗り換えて帰宅しました。

…というわけで今回の小旅行はこれで終わりです。いすみ鉄道のキハ52 125はこの展示会の次の日(12/13)から塗装剥離などの作業にかかり、2011年の春ころには運転できることを目指して修繕作業が行われる予定だそうです。

余談ながら今年の9月初めに夏休みの鉄研合宿が北陸地方であり、ちょうどその時に金沢貨物ターミナルの側線にキハ52 125が留置されていたのを見たのですが、折しもほぼ同時期にいすみ鉄道がそのキハ52を買い取って走らせる、という話を聞いてとても驚きました。
キハ52が復活して走り出すようになったら、ぜひまたいすみ鉄道を訪問してみたいと思います。

12/12 ホリデー・パスで小旅行(その4)

2010年12月20日 | ぐだぐだ旅行記
ホリデー・パスで小旅行(その3)からの続きです。

展示会の行列に並んでいる間、暇だったので適当に周りの風景を写真に収めていました。

温暖な気候の房総半島ですが、12月半ばにもなると紅葉が見ごろのようです。大多喜駅からの通りには線路に沿って何本かもみじが植樹されていて、見事に木々が彩られていました。このような紅葉を間近に見たのは久しぶりのような気がします。

結局、展示会の撮影待ちの列は1時間20分ほどでクリアー。撮影会は人込みで混乱するのを防ぐため、40人1組で入場、、撮影時間は1組当たり10分とされていました。
駅構内の会場には乗車券か大多喜駅の入場券を持っていないと入れないことになっていたようですが、自分のときは一日乗車券を見せてもしっかり確認されることはなく、列に並んだ人は全員フリーパス、という感じでした。


というわけで撮影スペースに入場し、やっとキハ52 125に「対面」することができました。急行「そと房」のヘッドマークがどこか誇らしげです。
大糸線時代に使われていた方向幕は白地を表示させて撮影へのちょっとした配慮がなされていました(よく見ると目印用の小さな文字が見えていますが)。


ちなみに、2010年まで大糸線で最後まで活躍していた3両のうち、キハ52 115(一般色)と156(首都圏色)は実際に現地で乗車したので、今回の125の展示会で場所は違えど結果的に3両すべてを間近で見ることができました。


側面のサボ受けには入換のときとは変わって「大多喜←→大原」が掲出されていました。将来いすみ鉄道を走行する時にはこのサボを使うのでしょう。


前面部分には撮影者が結構固まっていましたが、自分は前面はそこそこに行き先サボ周りやエンジンなどの床下周りを撮影・観察していました(笑)

DMH17H形エンジンも今となっては貴重な存在。ひょっとすると縦型のDMH17C形よりも貴重かも?と思いましたが、やはりどちらにせよ貴重な存在ですね。エンジンのシリンダ点検蓋には「工」マークと「GT」の文字が入っていました。金沢の車両でありながら、エンジンの検査は松任ではなく後藤で行っていたのでしょうか。

撮影タイムが半分ほどを過ぎると、行先サボ受けに社長さんのサボのコレクションから好きなものを取り付けてくれるサービスが行われました。1/1サボコレクションは色々なものがありましたが、その中に自分的に「これは!」と思うものがあったのでそれをリクエストして取り付けてもらいました。

というわけで「米子←→鳥取」のサボとキハ52 125の夢の(?)組み合わせです。
ギャラリーの中から「
えっ、米子←→鳥取って(苦笑)」という声が。確かに「誰得」な感が強いかもしれませんが、これはもちろん「俺得」、本当に自分しか得しないでしょう(爆)
車体とサボの双方の色あせ具合が程よくマッチしていると思います(笑)

他にも、ご当地らしく急行「外房」のサボなども取り付けられていました。
やはりリクエストでは優等列車のサボが人気なようで、自分のようにローカル運用に用いられていたサボを頼んだ人はほとんどいませんでしたね。


撮影会のキハ52と反対側には、牽引車役のいすみ202がひっそりと停まっていました。なんだかキハ52を羨ましそうにしているようにも見えます。

さて、撮影タイムが終わった後、再び駅前に戻ると相変わらず撮影待ちの長い行列ができていて、1回並んだ後の2周目の人もいるようでした。やはりキハ52の人気はすごいですね。
また、鉄道部品の即売会のための列も別にできており、そちらも長い列ができていました。


駅の入り口近くの販売コーナーにはキハ52復活資金のための募金箱が置かれており、その上には気動車一般色のキハ52の模型が置かれていました。125の将来の完成予想図といった感じでしょうか?
なおこの模型はマイクロエースの16番ゲージのキハ52 128(米トウ)です。
1/150が1/80になっても、相変わらずある意味マイクロエースらしいクオリティの出来は健在ですね(笑)
実車は1998年ころだったかに引退し、ついに見る機会に恵まれませんでしたが、当時の新聞に境線でのラストランの記事が載っていたのは覚えています。

この募金箱には心ばかりではありますが、近い将来キハ52が元気に復活してくれることを願っていくらかの寄付をしておきました。
また、この募金コーナーの隣で販売していたキハ52入線記念乗車券(520円、520セット限定)も合わせて購入。

検査表記を模した価格表示や、大糸線で活躍していた頃のキハ52の写真を配したデザイン、また国鉄時代の切符と同じ「こくてつ」「JNR」の地紋が入った硬券など、なかなか凝ったものとなっています。
(なお乗車券は未使用のため、「見本」の文字を入れましたことご容赦ください)

この後、別の販売コーナーで手作りのお弁当を買い、そのまま普通列車に乗って上総中野に向かいました。

以下、その5に続く…

12/12 ホリデー・パスで小旅行(その3)

2010年12月15日 | ぐだぐだ旅行記
ホリデー・パスで小旅行(その2)からの続きです。

大多喜駅の駅舎の隣には気動車の検修庫があるのですが、今回金沢からやってきて12月7日に搬入されたキハ52 125はそこに格納されていました。


なんというか、車庫を見て「あっ、おる」という感じです。前位側には急行「そと房」のヘッドマーク(レプリカ)が取り付けられ、方向幕には「糸魚川←→信濃大町」と表示されています。また、後位側は方向幕に「富山」が表示されています。ヘッドマークはともかくとして、方向幕は最近の通常運用時には見られなかったなかなかレアな表示が出されていますね。マニア心をくすぐってくれます。
ちなみにヘッドマークの掲出についてはいすみ鉄道の社長さん曰く、キハ10系や20系で運行されたいわゆる「遜色急行」やキハ55系の急行をイメージしたとのこと。
ちなみに、キハ52が庫の外に出てから確認したところ、車体側面のサボ受けには「急行」や「富山←→神岡」の行先板が差し込まれていました。

そういえば誰かがこの塗装を「横須賀色…」と言っていましたが、やはり旧気動車一般色は勘違いされやすいですね。まあ朱色+クリーム色の気動車一般色よりはマイナーな塗装ですから致し方ないかもしれません。
そういえば昔、KATOがキハ20系の「横須賀色」を発売していましたが、おそらくあの製品もこの塗装をイメージしていると思われます(車両のプロトタイプがどうこうということは気にしないとして)。中古店で現品を見た時はやっぱり「横須賀色」でしたが(笑)

さて、しばらくするとさっき大原~上総中野から乗ってきたいすみ202が入換で構内を走り始め、キハ52が止まっている線路に転線してきました。
そして、あれよあれよという間に近づいてきて…、

なんと両車は連結してしまいました。
車庫にいるキハ52はさすがに庫から外に出して展示するだろうとは思っていましたが、まさかレールバスで牽引して引き出すとは。

いすみ200形とキハ52形の連結部。レールバスと国鉄形気動車の夢の連結(?)です。天井や車体裾の高さが大きく違って見えますが、とりあえず連結器高さはほぼ揃っているので物理的に連結は可能なようです。

そして、いすみ202はエンジンをふかしてキハ52を検修庫から引き出していきます。

係員の誘導で大多喜駅最外方のポイントの先まで引き出した後(この時踏切に車両がかかっていました)、ポイントが切り替わって今度はいすみ202は推進で駅の一番奥の線路に誘導され、キハ52を押し込んでいきました。


この車両の入換ですが、キハ52はやはりそれなりに車体が傷んでいるのか動き出すと車体が結構ミシミシきしんでいました。しかも若干ブレーキの掛け残しがあるところを無理やり動かしていたようで、ブレーキシューが車輪に当たったまま「ギギギギ、ガリガリガリガリ、ガガガガガガ」と凄まじい騒音を立てながら動いていきました。
とはいえこんなアツいシーンは滅多に見られることはないでしょうから、とてもよかったと思います。これで最初から展示会の列に並んでいたらきっと歯がゆい思いをしていたことでしょう。


こちらは駅の検修庫とは反対側の方角から。築堤の途中からズームで撮影してみました。こうして見てみると今にもこちらに走り出してきそうな感がありますね・・・。
そういえばこちらから見て気付いたのですが、JR時代に屋根上に設置されていた列車無線アンテナは撤去されているようですね。ただし台座は残っているようです。

さて、キハ52も展示会の場所に据え付けられたということで、そろそろ展示会の行列に並ぶことにしました。駅から2~3百メートルくらいの長蛇の列ができていましたが、並ぶのは普段からラーメン○郎で慣れているので(笑)、気長に待つことにします。

以下、その4に続く…

P.S. 最近、JR烏山線で運用されているキハ40形1000番台のうちの1両が、今までの地域カラーからなんと気動車一般色(朱色+クリーム色)に塗装変更されたそうです。
キハ40系の車体でこのカラーリングの組み合わせではキユニ28形が存在しましたが、本家のキハ40系ではこれが初の事例かと思われます。webの写真を見てみると前面~乗務員室扉あたりの塗り分け方はキユニ28のそれとほぼ同じのようですね。
最初に写真を見たときはぶったまげました。まさかの塗装
の先祖帰りというか、185系湘南色のようにウソ車両が本当に出てきたというか…。
いやはや、「ひょうたんから駒」とは
まさにこのことですね(笑)
参考webページ:http://railf.jp/news/2010/12/15/101000.html

12/12 ホリデー・パスで小旅行(その2)

2010年12月14日 | ぐだぐだ旅行記
ホリデー・パスで小旅行(その1)からの続きです。

大多喜からは車内が空いたので、ロングシートに座りながらでもゆっくりと車窓を楽しむことができました。列車は晩秋~初冬の雰囲気の農村地帯や里山をガタゴトとのんびりと走りぬけていきます。
スピードは出してもせいぜい40~50km/h台くらいでしょうか。道路と並走するところでは自動車に追い抜かれてしまいました。
途中の駅には建物や樹木などにイルミネーション用の電飾が施されているところもありました。今はまだ昼間なので特にどうといういことはないのですが、夜になるとぴかぴか光って楽しい雰囲気を演出してくれそうです。

そんな中、久我原~総元の途中にある鉄橋上に何やら怪しいものが。

なんとムーミンが鉄橋上で釣りをしています(笑)
欄干の間から釣竿を出していますが、その先から垂れ下がる釣り糸も表現されていて、なかなか凝った仕様になっています。はたして釣果はいかに…。

さて、そうこうしているうちに列車は終点の上総中野に到着。小湊鉄道線は乗り換え…となるところですが、接続列車はしばらく来ないようです。駅前に止まっていた養老渓谷方面行の小湊鉄道バスは乗客をほとんど乗せないままにさっさと出発していきました。

上総中野駅は駅舎=待合室といった感じで、列車から降りた人々は写真を撮ったり、所在無げに周りをうろついていました。


やたら低い位置にある大原方の出発信号機。いすみ鉄道線内のほかの交換駅も大体こんな感じでした。普通はもっと高い位置に取り付けられることが多いはずですが、何か理由でもあるのでしょうか?


側面表記やサボ類など。菜の花をイメージした黄色い車体に青いサボが際立ちます。行き先表記は「大原-上総中野 大多喜」とちょっと変わった書き方です。始発・終着を併記するタイプならよく見かけるのですが…。ちなみに前面には方向幕も装備しています。
サボの左下にはムーミン一家とその仲間たちが描かれています。残念ながら自分はムーミン以外のキャラクターの名前を知りませんが(汗)
車番表記「いすみ202」は手書きですが、このいかにも手書き感あふれる書体がいい感じですね。その上には「い」の字を図案化した社章が取り付けられています。
よく見ると検査表記の検査年月日の部分が空白だったり、形式が「いすみ200’」形だったりちょっと?なところがありますね。

このいすみ200形はバイオディーゼル燃料を軽油に混ぜて運転しているそうで、その原料は沿線の家庭でできた廃てんぷら油がメインなのだそうです。ワンマン車内放送でも同じことがたびたび案内されていました。


車内に目を転じると、「レールバス」の名の通り、
低い天井や荷棚のない座席部分などのために一見するとバスの車内のように見えます。通風機や蛍光灯の灯具、冷房機、暖房機や窓サッシなどなど、製造時のコスト低減のためバス用の部品が多用されています。

天井が低いために車内の吊り広告は窓上に掲出されています。民間のものよりも観光案内や乗車券、スタンプラリーなど自社系の広告が目立ちましたが、致し方ないことかもしれません。
その中には「ムーミン列車」のPR広告もありました。2009年10月から車体にキャラクターのラッピングを施し、車両ごとに異なるキャラクターのヘッドマークを出して走行しているそうです。なぜ「ムーミン」なのかというと、確かいすみ鉄道が走る地域がどことなく作品の舞台の「ムーミン谷」に雰囲気が似ているからという理由だったような…。
時節柄、クリスマスが近いこともあって車内はモールやリース、小さなクリスマスツリーなどで飾り付けられていました。ただ単に交通機関として乗車してもらうだけでなく、ちょっとしたアトラクションとして乗ることそのものを楽しんでもらおうという姿勢がうかがえます。


車端部には車両番号と製造銘板が取り付けられています。地方線区向けの軽快気動車から高速型の振り子特急車まで様々な鉄道車両を手掛けてきた富士重工ですが、現在では鉄道車両製造からは撤退してしまいました。

右の写真はワンマン運転用の運賃箱です。これもバス用のものと共通品でしょう。ちょっと古風な感じのしなですが、よーく見てみるとお札の挿入口の上、「表を上にシワを伸ばして入れてください」と書かれているのですが、さりげなく対応可能なお札が「千円」だけでなく「五百円」もあるのが特徴です。左の硬貨の部分には五百円硬貨も描かれているので、紙幣と硬貨の過渡期だったころに作られたのでしょうね。
いまでも五百円札をこの機械に入れたら両替されて小銭が出てくるのでしょうか…。

上総中野からは折り返しの大多喜行に乗り、元来た道を戻って終点の大多喜で下車。乗り降り自由の1日乗車券を大原駅乗車時に買ってあるので、これで元が取れました。ちなみにこの乗車券は「キハ52-125入線記念」ということで大糸線を行くキハ52形の写真がデザインされていました。

大多喜駅にはキハ52撮影会待ちの人々で既に長い列ができていました。自分も並ぼうかと思いましたが、まずその前に駅舎に隣接する検修庫を見てからにしましょう。

以下、その3に続く…

12/12 ホリデー・パスで小旅行(その1)

2010年12月12日 | ぐだぐだ旅行記
特にこれといった理由もなかったのですが、関東地方のどこか適当な場所にちょっと出掛けてみようかと思っていたところ、折しも千葉のほうでちょっとした催し物があるというのでさっそく出かけてきました。

今回は関東近郊のJR線などが乗り降り自由のホリデー・パスを使います。

朝5時ごろ自宅の最寄り駅から東急線で武蔵小杉駅へ、そこから横須賀線のエアポート成田で千葉方面へ向かいました。

武蔵小杉駅は東急線・南武線と横須賀線との乗り換えでやたら長い距離を歩かされますが、横須賀線新駅開業からもう9カ月余り経ち、何回も利用するうちにもう慣れてしまいました(笑)

千葉駅では外房線普通列車に乗り換え。113系に乗れるかと思いましたが、発車案内見ると「4ドア 6両」とあったのでこの時点で209系が来ることが決定です。まあ209系は特に嫌いなわけではないので別にいいのですが、これが全車ロングシートの211系だったらちょっとげんなりしていたところです。

乗り換え時間は約20分ほどあったので、列の最前列に並んで先頭車のボックスシートを確保できました。

途中の誉田駅で京葉線直通の201系6連を見かけましたが、カメラを構えた撮影者が多く見受けられました。中央線の201系は完全に引退してしまい、京葉線の201系もE233系の分割編成の運転開始が近そうなのでその姿が見られるのも今のうちかもしれません。
誉田発車後には成東からの付属編成4連とすれ違いました。東金線と外房線が合流する大網駅では構内配線の都合上分割併合ができないので、2つ蘇我寄りの誉田で分割併合を行っているのですね。

千葉からおよそ1時間10分ほどで大原駅に到着。ここはホリデー・パスの範囲外なので、乗り越しで茂原からの400円を精算しました。

この駅は2面3線の平凡な駅で、駅舎とは反対側にはいくつかの留置線があるのがちょっとした特徴でしょうか。この時はホーム上で工事が行われていました。新しい上屋でも作るのでしょうか?

ここから第三セクター鉄道のいすみ鉄道に乗り換えます。いすみ鉄道は昭和63年までJR東日本木原線だった路線です。
この日はいすみ鉄道がJR西日本から購入した元大糸線用のキハ52形気動車を展示するイベントが大多喜駅で行われることになっており、大原駅はそれ目当てでいすみ鉄道に乗車する鉄道ファンの人々で賑わっていました。
もちろん自分もそれ目当てであることはいうでもありません(笑)

いすみ鉄道で活躍するいすみ200形気動車。昭和63年富士重工製で、「LE-Car」と呼ばれるレールバスシリーズの一員です。旧国鉄の赤字ローカル線から転換した第三セクター鉄道は開業してから20年以上が経過し、開業時に投入した車両の世代交代もだんだん進みつつあります。またこのようなレールバスや軽快気動車は寿命が一般の鉄道車両より短めなこともあって老朽化で数を減らしつつあり、個人的にはこの種の車両もある意味貴重な存在であろうかと思います。

1面2線の駅には1番ホームに2両編成が止まっていましたが、これは駅留置車両。結局乗車したのは2番ホームに到着した折り返し上総中野行きのほうで、単行だったために車体長が15メートルほどしかないレールバスは立ち客がぎっしり、時ならぬ大混雑に見舞われました。
しかし予想通り(?)、途中の大多喜駅でほとんどの人が降りてしまい混雑は解消。自分も大多喜で下車しようかと思いましたが、展示会まではまだ時間があるのでこのまま乗車して終点の上総中野まで行くことにしました。

以下、その2へ続く…

12/9 マイクロエースのキハ47形更新車(首都圏色)

2010年12月09日 | 鉄道模型のあれこれ
こんばんは。気が付いたら今日でこのブログを開設してからちょうど500日目でした。
とはいえその期間のほとんどが放置状態で経過してきたわけですが(汗)、これからは少しずつ更新回数も増やしていこうと思います(前もそんなこと言ってなかったっけ…?)。

さて、それはさておき大学帰りにとある模型店の中古品コーナーをのぞいてみると、マイクロエースのキハ47形更新車2両セット(首都圏色)が売られているのを見つけました。
動力好調で車体も汚れておらず、連結器はボディーマウントTNカプラー交換済み、おまけに室内灯まで入れてあるというなかなかに「おいしい」仕様で、その割には意外にも価格は定価の3分の2弱という手ごろな設定でした。

マイクロのキハ47首都圏色更新車はもうすでに手元に数両所有しているのですが、地元の車両はいくらあっても困らないだろうということで(笑)、ついつい衝動買いしてしまいました。
ちなみに前の持ち主により前面幕は「米子←→境港」というちょっと通な(?)チョイスとなっています。


…相変わらず前面周りは「どうしてこうなった…」的な造形で、ある意味マイクロ製品らしい独特の雰囲気が漂っています。上の写真の左側の車両はつい先日発売となったTOMIXのキハ47で、スミ入れしないと手すりなどのモールドが目立たないくらいあっさりとした造形は全体的に彫りの深い造形のマイクロ製品とは対照的ですね。

HG製品となっているTOMIXと比べると、マイクロは位置や大きさがおかしい貫通路窓や種別表示部、扁平な屋根カーブ、旧型国電のそれのような貫通幌枠など、色々とアレな部分が目立ちますが、側面は更新車独特の窓枠の再現や細かな印刷などでなかなかいい感じに仕上がっていると思います。車体の色合いも個人的にはいい具合だと思いました。
両車を連結するときは、両端はTOMIXの未更新車、中間はマイクロの更新車というように編成を組成するといいかもしれません(笑)

ところで、前述のようにこのキハ47には前の持ち主により室内灯の取り付けがなされていました。というわけで果たしてその効果やいかに、ということで部屋を暗くして車両をレールに乗せ、スイッチオン。

搭載されているのはマイクロ純正LED室内灯ですが、ちょっと車体が透けている部分があるものの、なかなかいい雰囲気で光ってくれます。
暗くなってしまえば前面の造形がアレなのもあまり気にならず(笑)、これはいいなあという感じでしばらく見入ってしまいました。

そういえば最近はJR西日本の方針により、一部の観光列車用と米子支社所属車を除くすべてのキハ40系気動車の塗装が朱色5号一色塗りに変更(復元?)されていますが、たまには模型の首都圏色更新車を他の地域カラーの更新車の編成に混ぜ込んで塗装変更過渡期の雰囲気を楽しむのも面白いかもしれませんね。