前回は等級帯色と下塗りを兼ねたアイボリーを塗装したので、窓下の帯になる部分をマスキングします。
実車やKATOのマイテ39 1の帯から幅を推測して、1mm幅のマスキングテープを使用しました。
ウインドウシルがあるのでそれに沿わせればまっすぐにテープが貼れますが、古い客車ゆえに車体のいたるところにリベットのごつごつしたモールドがあるので、
そこから吹き込みが生じないようにしっかりテープが密着するよう気を遣いました。
さらに吹き込み防止として、マスキングしたその上からもう一度アイボリーを吹き付けています。
とりあえずここまでやって気が済んだので(笑)、いよいよぶどう色を塗装。
今回は各社から発売されているぶどう色2号の塗料ではなく、タミヤアクリルカラーのハルレッドを用いました。
理由はこの色がKATOのやや赤みを帯びたぶどう色に近いから・・・、という記述をネットで調べている途中で見つけたからです。
で、ハルレッドを塗装してマスキングテープをはがし、半つやクリア塗装まで済んだ姿がこちら。
帯部分には吹込みがなくいい具合に仕上がりました。
展望デッキ部分は本来なら車体色で塗るのが実車通りらしいのですが、今回はKATO製品に倣ってプライマー処理後に黒く塗装しています。
車番など車体の表記についてはマイテ39用のインレタなどがないので入れていませんが、
アクセントとして等級帯の中に1等車を示す「Ⅰ」マークを入れてあります。
これはGMキハ110系黒文字インレタの1を流用しました。
・・・ここまでやって、久々に模型の塗装をした割には結構うまくいったぞとうぬぼれつつちょっとニヤニヤして、
せっかくだからと製品のスハ44系特急客車セットの車両とつないでみたら、
(左が製品オロ60、右が塗り替えマイテ39)
実は結構色合いが違って見えることが発覚。
マイテは下地がアイボリーなので、その影響で明るめに発色しているのかもしれませんが、このときオロ60を見て、
「あ、そういや展望車の車体色ってぶどう色2号じゃなくて1号か・・・」
ということに気づきました(マイテが青大将色の淡緑5号になったのはぶどう色2号が客車標準色になるより先なので)。
つまり、ぶどう色2号をイメージして塗装したつもりが、そもそもその色の展望車は存在しなかったのではないかという疑惑が・・・。
しかも等級帯の色も思ったより白っぽく見えるので、戦前の1等車のそれみたくなってしまいました。
帯色=戦前仕様、車体色=ぶどう色2号という、なんだかKATOのオハ31系客車みたいな雰囲気に。
色の考証や解釈は本当に難しいですね(大汗)
ちなみにぶどう色のEF58と車体色の比較。
EF58は西日本の150号機なのでぶどう色2号のはずですが、やはりマイテのほうがやや明るい感じです。
下地の色がねずみ色やダークグレーなどもう少し暗めの色だと、あるいはどうなるかなあと思うのですが。
塗装はうまくいったのに塗る色を間違えるとはなんともお粗末な話ですが、
専門的なことはともかく編成にしてみるとなかなかいい雰囲気です。
まあ、この塗り替え自体がノリと勢いでやったことなので、細かいことは気にせず楽しむのが幸せかなあとも思いました。
とりあえずマイテ39 21の塗り替えはこれで完成ということにしておきます。
余談
EF58 150が出てきたなら、展望車と聞くとこちらをイメージする人のほうが多かったりして・・・。
マイテ展望車がなかなか良い雰囲気に仕上がりましたね。調色に関してはなかなか難しいもので、特に赤系統や黄色系統はかなり作る人泣かせだったりします。完成品と合わせるのはかなり難しい(中には明らかにおかしな色を塗ってくるメーカーもある)ので、「転属前に他の工場で塗ったんです。」と言えば、どうにでも成るような気もします。
工場長的には一番大事なマスキングがきちんと仕上がっているので、好印象の良い車両だと思います。
コメントありがとうございます。
今回の展望車の塗り替えでは模型の色合わせの難しさを実感させられました。
KATO製品は設計段階で独特な味付けのディフォルメがなされていることがよくあるようですが、それは造型だけでなく塗装の色合いについてもいえるようで、たとえば西日本色のキハ181系などの微妙な色合いなどを見るにつけ、個人的にちょっと悩ましいと思うところがあります。
今回のぶどう色の件も製品のそれは2号にしては黒っぽいし、1号にしては赤みが強いという独特な色なのでもし製品にちゃんと合わせる場合は本当はしっかりと調色するほうがよかったかもしれません。
なにはともあれ吹き込み対策の甲斐あってマスキング塗装はうまくいったので、これからもネタを見つけて塗り替えにチャレンジしていきたいです。