心のハンドル操作方法 幸せに生きるための教習所

旧精神科医療は思想警察なのか?

精神科デイケア クリニック編

2016年12月30日 | 医療
今回は、精神科デイケア、クリニック編です。
入院施設を実際持っていないクリニック、診療所は、外来診療だけでは、患者を抱えきれないため、デイケアを利用します。
さらには、病院を建てるコストを抑制するために、社員寮のような所を、自立支援法のグループホームとして、ほぼ病院のように使い運用しています。
グループホームは、閉鎖病棟よりは、緩いです。
門限は朝6時から20時の施設が多いです。
それより早く門限が設定されている施設もありますが、職員が分厚い時間帯は基本的には開放病棟処遇と同じです。
危険物も自由に使用できますね。

作業所を併設しないグループホームは、自立訓練をつけてます。正式名称は忘れました。
介護給付➕訓練等給付の合わせ技です。
訓練等給付に作業所もあります。
最近は作業所の認可基準が厳しくなったため、地域活動支援事業に切り替える事業者もいると聞いています。
福祉業界から離れて数年経過してますから、現状はわかりませんが、きっと私が関わっていた頃に比べ、かなり経営がシビアになっていると容易に予想されます。

福祉業界は法律がどんどん変わり、安定した収益が出ないようになりつつあります。

病院を退院した、地域で生活するために福祉サービスを受けた、その福祉サービスが経営破綻した、やっぱり病院に戻るしかない、しかし、その時は病院も儲かる仕組みを変えられており、直ぐに出戻りできない、結局地域で問題を起こして警察に捕まるという図式が成り立つように官僚は仕組んでいるのかもしれません。

なぜこのように私が確信しているのかというと、私自身、福祉事業を立ち上げようと一年間活動していたからなのです。
しかし、仕事の片手間でできるレベルでなく、ましてマネジメント、つまり人を採用して養っていかなければならないため、看護師やソーシャルワーカーの能力とは全く畑違いの能力が要求されることがわかったのです。
そのほとんどが無借金での経営は難しく、ましてやハコモノばかりで物件がなければ話にならないものばかり。

同じ業界で独立して訪問介護事業をしている役員と話していても、フルタイムの職員は雇えないし、給料も右肩上がりで支払えないと話していました。
従来、社会福祉法人がやっていた事業をNPO法人、つまり素人にやらせようという事なのですからね。

福祉ベンチャーなどという言葉が一時期流行しましたが、結局先細りの業界と知って、10年も経たないうちに事業を売り抜けていって大金を稼いだ経営者を知っています。
物凄い選球眼なのですが、結局国策としての福祉というのは、そうやって国民の不満のガス抜きを一時的に行うのみで、根本解決する気がないことを物語っています。

私がソーシャルワーカーの実習生の時、指導員がコッソリと教えてくれました。
福祉は単体では成り立たないシステムになっているから、医療の傘の元で仕事をするしかないのだよ。いずれ、その意味が分かると思うよと。

ですから、ぼろもうけできるシステムは残念ながら医療制度を利用するしかなく、デイケアシステム、若しくは医療法人母体のシステムに依存するしかない、受け皿が入院医療費から地域外来医療費や自立支援医療、福祉費に変わるだけで、先細りしていくということなのです。
医療に入れば生活は保証されます。しかし福祉とは患者も不幸、職員も不幸になるシステムだと、クリニックのデイケアシステムを見ると感じることができます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 看護実習2 | トップ | 2016総括、2017展望 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

医療」カテゴリの最新記事