皆様こんばんは。
本日は良いニュースがありました!
中国では地域対抗の団体リーグ戦が行われています。
甲乙丙の三部制で、総勢数百人参加の大規模なものです。
野球のようにチームに助っ人外国人が入ることもあります(韓国、日本、台湾)
しかし今回日本はチームごと参加しました。
一番下の丙級ですが、28チームの中で3位以内に入らなければなりません。
将棋の順位戦のように、昇格へのハードルは非常に高いです。
そこで今回は日本棋院が本気を出しました。
伊田篤史八段、一力遼七段、余正麒七段、許家元三段!
20歳前後の若手の中でのトップ4人、いずれも既にタイトルを狙うレベルまで来ています(伊田八段は前十段)。
結果は7戦で5勝2引き分け、堂々の1位で乙級昇格を決めました!
乙級は世界トップクラスの棋士も参加しており、ぐんとレベルが上がります。
来年日本チームがどんな戦いを見せてくれるのか、ますます目が離せません!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/62/42fbe02f70280e1036b4fea9231a1c21.jpg)
それでは最終戦、伊田八段(黒)対丁烈六段戦を振り返って見ましょう。
この対局は幽玄の間で中継されました。
白△と打たれた場面です。
ここまで黒苦しそうな布石だと思っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/3f/e836c1b881dc2169911416d98f816b67.jpg)
黒1以下受けているようだと、形勢は白が良さそうです。
そこで黒は・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/25/65b2c56d50d1e4e23a37130f58d9e7b4.jpg)
黒1と一本利かしてから、黒3、5と反撃!
無理気味のように見えましたが、力自慢の伊田八段らしい打ち方です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/da/d1c52062703b2d41f91b22a58c232d22.jpg)
白5となって、これは苦しいのでは?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/54/6b931bfcee206c8dcdbdc69ca7ff941e.jpg)
結局3子抜かせる事になりました。
中央で3子抜いては白良しと思いましたが、白に無駄石があるのに対して黒の形はピンとしています。
実は黒がうまくサバいているのかもしれません。
碁は深いですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/6c/340d5b7c288e5fe35c415b5aba07df61.jpg)
その後、黒1を利かそうとした所で白2と反発!
白8となって振り替わりと思いきや、さらに黒Aと動き出して・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/56/88dc30f652644d117825e8f58fe8af32.jpg)
このような分かれになりました。
白地が変わっていないのに対し、黒地が大きく増えています。
伊田八段、得意の読みでポイントを挙げました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/e6/616ea94417b960601a30565a351b1f34.jpg)
その後、白△と中央の黒を切り離した場面です。
黒は逃げるかと思いきや・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/77/d040ffd13ec06638e53288f3504ce731.jpg)
黒1と反撃!
黒Aで3目中手ですよと言っています![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
白も怒って2、4と反撃!
最後の勝負所となりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/ec/baf2998ce50ca478f349f3fdb2ce5613.jpg)
戦いの結果、黒は中央の大石を無事脱出する事に成功しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/1c/9a7a06c1d3f004e873fdf87759406fee.jpg)
一方、白は△と屈辱の眼持ちを強いられる羽目に。
これで黒の勝利は磐石のものとなりました。
伊田八段、力で勝利をもぎ取った1局でした。
中国で熱い戦いが繰り広げられましたが、国内戦も負けてはいられません。
明日6月25日(土)に第41期碁聖戦が開幕します!
村川大介八段は井山七冠の一つ下の25歳、若手四天王の活躍には刺激を受けている事でしょう。
思い切った碁を見せて欲しいですね。
対局の模様は幽玄の間で生中継されます。
お楽しみに!
本日は良いニュースがありました!
中国では地域対抗の団体リーグ戦が行われています。
甲乙丙の三部制で、総勢数百人参加の大規模なものです。
野球のようにチームに助っ人外国人が入ることもあります(韓国、日本、台湾)
しかし今回日本はチームごと参加しました。
一番下の丙級ですが、28チームの中で3位以内に入らなければなりません。
将棋の順位戦のように、昇格へのハードルは非常に高いです。
そこで今回は日本棋院が本気を出しました。
伊田篤史八段、一力遼七段、余正麒七段、許家元三段!
20歳前後の若手の中でのトップ4人、いずれも既にタイトルを狙うレベルまで来ています(伊田八段は前十段)。
結果は7戦で5勝2引き分け、堂々の1位で乙級昇格を決めました!
乙級は世界トップクラスの棋士も参加しており、ぐんとレベルが上がります。
来年日本チームがどんな戦いを見せてくれるのか、ますます目が離せません!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/62/42fbe02f70280e1036b4fea9231a1c21.jpg)
それでは最終戦、伊田八段(黒)対丁烈六段戦を振り返って見ましょう。
この対局は幽玄の間で中継されました。
白△と打たれた場面です。
ここまで黒苦しそうな布石だと思っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/3f/e836c1b881dc2169911416d98f816b67.jpg)
黒1以下受けているようだと、形勢は白が良さそうです。
そこで黒は・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/25/65b2c56d50d1e4e23a37130f58d9e7b4.jpg)
黒1と一本利かしてから、黒3、5と反撃!
無理気味のように見えましたが、力自慢の伊田八段らしい打ち方です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/da/d1c52062703b2d41f91b22a58c232d22.jpg)
白5となって、これは苦しいのでは?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/54/6b931bfcee206c8dcdbdc69ca7ff941e.jpg)
結局3子抜かせる事になりました。
中央で3子抜いては白良しと思いましたが、白に無駄石があるのに対して黒の形はピンとしています。
実は黒がうまくサバいているのかもしれません。
碁は深いですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/6c/340d5b7c288e5fe35c415b5aba07df61.jpg)
その後、黒1を利かそうとした所で白2と反発!
白8となって振り替わりと思いきや、さらに黒Aと動き出して・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/56/88dc30f652644d117825e8f58fe8af32.jpg)
このような分かれになりました。
白地が変わっていないのに対し、黒地が大きく増えています。
伊田八段、得意の読みでポイントを挙げました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/e6/616ea94417b960601a30565a351b1f34.jpg)
その後、白△と中央の黒を切り離した場面です。
黒は逃げるかと思いきや・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/77/d040ffd13ec06638e53288f3504ce731.jpg)
黒1と反撃!
黒Aで3目中手ですよと言っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
白も怒って2、4と反撃!
最後の勝負所となりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/ec/baf2998ce50ca478f349f3fdb2ce5613.jpg)
戦いの結果、黒は中央の大石を無事脱出する事に成功しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/1c/9a7a06c1d3f004e873fdf87759406fee.jpg)
一方、白は△と屈辱の眼持ちを強いられる羽目に。
これで黒の勝利は磐石のものとなりました。
伊田八段、力で勝利をもぎ取った1局でした。
中国で熱い戦いが繰り広げられましたが、国内戦も負けてはいられません。
明日6月25日(土)に第41期碁聖戦が開幕します!
村川大介八段は井山七冠の一つ下の25歳、若手四天王の活躍には刺激を受けている事でしょう。
思い切った碁を見せて欲しいですね。
対局の模様は幽玄の間で生中継されます。
お楽しみに!