遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

なーんもない一日

2008-12-30 20:25:48 | たわごと
土佐に来ています。たどり着いたのは午前1時過ぎでして、朝起きて風呂に入りました。それから朝食をとってブログの更新。色々書くことが多くて長文になりました。もうしわけない。それ以外のことは何もすることが無くて本を読んだり、カメラを持ってぷらぷら歩いたり、洗車しに街(須崎市)に出たりしました。父がゴルフから帰ってきて家族で夕食。僕のお土産の朝霧で買った朝霧地元自家製納豆とヨーグル豚(ヨーグルトン)のソーセージの他は土佐の地元でとれた野菜や魚がおかずです。母曰く、野菜を買うのがかなりギャンブルだそうです。地元のが安くて物が良さそうだからと買ったりすると、同じ野菜をご近所からもらったりしてとてもじゃないけど食べきれなくなるとのこと。田舎生活も大変ですな。(笑)

今日高知は強風注意報が出ていたので、飛べていなかったと思います。北風が吹き荒れてました。朝霧は獲得高度400メートル程度で白糸へ向かった人は行ったきりで猪之頭には戻ってこなかったみたい。岩S君はどうなっただろう?

今日のお酒は近所の酒屋『ディスカ』で買った土佐鶴。四合瓶だったので飲みきってしまいました。味は良かったですがね・・・・大吟醸クラスの出来であることは認めますが、もうちょっと感動を与えるような造りじゃないと、「ふ~ん、美味しいね」で終わってしまうと思います。まあ、そこら辺の諦めの良さが土佐らしいといえばそうなんですが・・・。水も米も気候も酒造りにハンデがあるのはわかりますがねぇ。
写真は親父が作った干し柿。

本日のお酒:土佐鶴大吟醸 白鳳印 千寿 + KIRIN発泡酒 SMOOTH
コメント (2)
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天子の後ろ姿

2008-12-30 09:52:52 | PARAGLIDER
朝霧を1泊増やして昨日29日もフライト。朝、宿を出る時に早速岩S君が天子岳までの生き方を伝授してくれた。裏の外輪山への着けかたから天子までのサーマルポイント等々。彼は大学生時代にパラグライダーサークルに入っていて獅子吼を飛びまくっていたが、今は就職して金沢を離れあっちこっちを飛び回っている。
ところが、午前中は渋い渋い。前山の周りだけでどーにも・・・。このままでは退屈すぎるので2本目は文字さんに頼んでおいたAxis VEGA2 (LTF2)の試乗。テイクオフに上がると誰も飛びたくなさそうに宙を眺めているので、さっさと準備してぶっ飛び♪ この織り姫様(VEGA)の立ち上がりは恐ろしくて頭上に持ってくるのに風が要らないくらいだ。しかし、それだけに頭上に来ても翼形形成は終わってなくて、揚力発生のタイミングが他の翼とは違う。飛び乗り系の人は危険だろう。テイクオフから空中に出てからパンっと翼が出来上がる人を何人か見た。この時の僕もそんな感じで離陸。最新型だけあって滑空性能は申し分なし。ブレークの手応えも軽く、旋回もARTIKよりも更に小さく回れる。小さく回る分、「え?」と思うくらい迎え角を下げて切れ込んでくるが、そこはSPORT4と似た感覚。スポ4と違うのがブレークの軽さとスピードかな。潰れる気配はないので安心感はあるがいやな人はいやかも。これまでの翼なら翼任せで回る感じだったけど、これだけコントローラブルだと旋回半径も自分で考えて制御しないといけない。自在に操れるとなると自分の能力が露骨に飛びに反映される。岩Sくんが「とにかく乗ってみてください。乗ったら惚れますから。」と大プッシュするだけのことはあります。
さて、この日は2本で止めとこうと思ってたんだけど、ぶっ飛びばかりなので3本目に入山。これでさっさと降りて高知に向かって旅立とうと思ってました。ところが、昼になって上級機の人達が上げ出した。まだ、渋くなるタイミングもあるが腕次第な感じ。僕はもう飛んでどうしようと云う気持ちもないので、条件の観察何ぞせずにグライダーの準備。そして、離陸。まあ、なんとか高度を維持しながら前山辺りを飛んでるとわらわらと後から後からグライダーが出てくる出てくる。28日に続く空中大混雑。2度ほど空中接触の危機がありました。最悪だったのが、ほんとに隣のグライダーのラインに引っかかりそうになって、僕に気がつかない隣のグライダーのラインと自分のラインが平行になるようにグライダー(林檎君:ARTIK)にロールを入れ、そのまま翼を下に向けて離脱。翼は下を向いた時が一番速いからね。お釣りをもらってぶらんぶらんすると他のグライダーに迷惑掛かるんで必死のコントロール・・・皆さん、課題練習は大事ですよー。(笑) とかなんとかしてるうちに密集フライトも結構楽しくなってきた。どこで上昇できるかとか、そこへはどのコースをすり抜けてけばいいかをゲームのように考えるようになったよ。
小一時間根性で粘っていると沢山いたグライダー達がだんだん上下にばらけてきて、ずっとトップアウト出来る状態に。そこで岩Sくんから無線。

「そろそろ行きましょうか」
「どこへ?」
「裏ですよ」
「・・・(やっぱし!)」

あらかじめ言われてたように旋回で流しながら裏へと向かう。なるほどその通り、より強い上昇風があって容易に裏の山脈の高度に。ただ、この日のコンディションは天井が低く、多くのグライダーは山脈の稜線ぎりぎり上を這うように飛んでる。予定通りに天子岳を目差して南に向かった。途中上げなおすために上昇風帯で旋回したかったが、どのグライダーも稜線ぎりぎり上空を滑空しているので左右を他機に抑えられてる状況。勝手に旋回なんて出来やしない。周囲はどれも上級機で、2クラスは僕の他にSIGMA6とMUSTANG2。ハーネスがポッドじゃなくて初心者も使ってるようなエアバック型は僕だけ。ま、僕だけが堅気の社会人ってわけ。そうこうしているうちに稜線上からも落ちて山肌をなめるように更に移動。南東風と日の当たる尾根を見つけて高度を取り直すが、競技用グライダーMERCURYに乗った岩Sくんはズンズン先行する。ポイントポイントで無線指示をくれるのでありがたい。しかーし・・・。天子岳の裏の谷まで来た時に気付いた。この時、そこに来てるのはARTIKの僕の他はMERCURYしかいなくなってる。他の人達、戻っちゃったの? 俺も『堅気の社会人』なのにー。
天子岳が逆光を受けて黒々とそびえ、どうしようもない壁に見える。彼女の後ろ姿を前にして高度獲得を試みるが上昇風が風に潰されて上がりきれない。南風の巻き込みと影で暗く沈んだ谷を見ながら頑張ってると、この上昇風さえ無くなったらどーすんだとか、すでに時刻は昼をだいぶ過ぎてるんでエリアに北風が入ってきたらどうなるんだろうとネガティブ思考にはまりつつあった。こっから先はどう見ても林檎君で渡れる用に思えない。「あのこぶの向こうに白糸エリアのランディング場があります。」って言われたが、俺白糸エリアには車でしか行ったことないんだよ。田貫湖がはるか東下方に見える。獅子吼の先輩たちがあの湖のほとりに不時着した話を何度も聞いた。今から思えば風に向かって飛んでいたから時間が掛かって長く感じただけなんだけど、はじめてきたとこなんで帰るルートもさっぱり頭に浮かばない。だって、背後には誰も来ていないのだ。岩Sくんが天子に取りついて視界から消えるとまじめに田貫湖不時着を考えてしまった。人間って、窮地に陥ると最悪の選択をしてしまう。窮地にいる人って最悪の選択が一番楽に思えるんだよ。田貫湖不時着を無線でほのめかしたら、慌てて岩S君が天子岳からひょっこり帰ってきて僕の上空に現れた。
上空のMERCURYに向かって「帰りたーい!!」と大声で叫ぶが届かない。ようやく無線で帰りたい事を伝えると戻り道で高度を上げられるポイントを教えてくれた。上げてランディング場が見えると気持ちがすっかり落ち着いて帰路につくことが出来ました。岩Sくんはそのまま3時過ぎくらいまで飛んでたらしい。僕は下山チェックを済ませてから道の駅に行って土産を買い、土佐を目差した。
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着いたぁ~

2008-12-30 01:48:50 | たわごと
疲れた!寝ますっ!!
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