遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

科学の言葉、世界の言葉

2008-12-08 22:53:59 | 大学生活
益川さん、小林さんが講演=ノーベル賞受賞記念で-ストックホルム(時事通信) - goo ニュース
それにしても益川先生を面白がって追い掛け回すのはとても失礼だと思う。彼のような英才が英語を話せないのを面白がってるんだろうけども、英語なんかできなくても語るべきものがある人は、どんな国に行ってもどんなVIPを相手に講演しても歓迎されるんだよ。僕らは下手な英語でも聴いてもらえるように内容のある仕事をするのに必死なわけで、英語が流ちょうであるにこしたことはないのです。英語がしゃべれないのは言葉がしゃべれないのに等しいのが、科学社会での常識です。
文部科学省が自分の英語教育の失敗を棚に上げて、日本の研究者が日本での研究でノーベル賞をとったと喜んでたら大間違い。もし日本の優れた才能の持ち主に英語で不自由がなければ、もっと欧米に頭脳が流出したはずなのだ。日本の研究環境が優れているとでも思ってるのかね?僕のような人間でも院生時代は研究室の仲間でNHKラジオ第2放送の『英会話』を聴いたりしたし、留学から帰国後もベルリッツに通ったりした。日本語は世界で通用しないのである。言葉に不自由が無ければ、もっと外国で勝負できるのにという思いが心の隅っこにいつまでもあったのだ。

今日の仕事の後半はレーザー共焦点顕微鏡のための真っ暗な部屋ですごしました。今、研究所には数千万円クラスの機械が2台あるんですが、だいぶそれぞれの使い方が分かってきました・・・つまり、慣れた古い方で仕事した方が楽って♪(笑)

本日のお酒:谷泉 袋どり生原酒 吟醸生
コメント
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