滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

湖西の家 その1

2010年05月03日 | 建築
世間は大型連休の真最中だというのに、私はずっと仕事をしています・・・。昨日も午前3時まで、設計中の建物の打合せを設備設計のIさんとしていました。前日にIさんといっしょに晩ごはんを食べて、それからコンビニでたくさんのおやつと飲み物を買い込んで、「世間は連休なんやから、おやつぐらい食べながら打合せしないとやってられないですよね・・。」などと言いながら、深夜の3時まで打合せをしていたワケです。いい大人が2人・・真夜中に何をやっているのでしょうね・・。

Photo_3

という事で、先週「湖西の家」の施工業者が決定し工事契約をして頂きました。当初私が思っていた工事金額をオーバーしていたにもかかわらず、お施主さんが「コンセプトを変えない方がいい・・デザインのオリジナル性をなくさない方がいい・・。」とおっしゃってくださり、最低限の減額をしただけで着工することになりました。

以前にもお話しましたが、湖西の家は、中庭を中心にリビング、キッチン、玄関ホール、和室、広縁が配されています・・。建物の中心となる中庭には、当初水盤を設けるつもりでしたが、メンテナンスについてお施主さんと話し合った結果、最終的にはコンクリート製のテーブルと一体となった壁泉にする事にしました。(壁泉とは・・タイル貼りの壁に水を垂れ流すといった感じのイメージです。)

リビング、キッチン、玄関ホールなどの床や一部の壁には、今回60センチ角の大理石調タイルを貼っています。また、建具や造り付けの家具には、木目調のメラミン化粧板を使っています。つまり、無機質でありながら上質な空間を・・というのがテーマです。私としては、ミース・ファン・デル・ローエが設計したトゥーゲントハット邸が目標ですからね・・。(これは、ちょっと言い過ぎかも・・。ちなみに、トゥーゲントハット邸には中庭はありませんし、もちろん和室も広縁もありませんので、私のオリジナル性を生かして・・という事です。)

Photo_2

何か少し話が脱線しそうになってきましたが、予算をオーバーしてでもコンセプトとオリジナル性を実現させようと思ってくださったお施主さんの期待を裏切ることなく、湖西の家がお施主さんにとって最後のユートピアとなるように頑張りたいと思っています・・・。(画像は、湖西の家に採用予定のガラスモザイクタイルと大理石調タイルのサンブル品です。)

コメント
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