村の笛吹きの、日々のこと。

茨城県東海村のこうやフルート教室の講師、市村明日美の、ちょっと思ったことなどを、ひそかに書いています♪

楽譜のお値段

2022年09月13日 | 日々のこと

 先日レッスンにいらした生徒さんが、楽譜が一冊終了!!となりました。おめでとうございます!!

 毎回とてもがんばって練習なさっていて。楽譜が一冊終わるのって、とっても嬉しいことです。

 私も、エチュードは一冊終わるたびに、当時ついていた先生に、最後のページにサインして頂いて、とっても嬉しかった覚えが。

 で、一冊終わると、次何にしましょうか?と、大抵、難易度が同じくらいの2,3冊の中から、ご覧になって選んで頂くようにしています。

 これが良いです、と、新しいエチュードを選ばれました。

 了解でーす。

 で、私はまた再度在庫をガサガサやって、同じものを出します。

 「同じテキストですが、どっちが良いですか?」

 と。

 これは、輸入版の楽譜で在庫が数冊ある時は大抵聞いていますが…大抵、買った時期で、値段が違う。

 今回は、同じテキストで、片方が、1900円+税、片方が、1450円+税、でした。

 そりゃあ、安い方が嬉しいですよね(^^♪

 どちらが良いか尋ねずに安い方をお渡しして行けば良いのですが、なんか、嬉しいではないですか(笑)価格改定になっていますが、高い方と安い方とどちらがよろしいですかと楽譜屋さんでも聞かれることがあります(笑)

 大体、安い方からお出ししていけば、古い方から無くなって行ってちょうど良いのかな。

 輸入版、本当にすぐに値段が変わります。

 例えば、私が持っているこの楽譜。

 

 シュルホフのソナタ。

 これは、とても良い曲です!!

 これは、まだまだあまり知られていない曲ですが、そして、学生時代に、何か良い曲ないですかねえ、と、村松楽器の店員さんに4時間くらい相談に乗って頂いて、発掘した!!曲です。

 これが、私にはすごく良くて、試験で吹いたら、レッスンで見て頂いていた先生以外、審査員の先生たちも誰一人として知らなかったらしいですが、何あの曲!!すごく良いね!!!と、先生方に言って頂いたり、コンクールで初めての全国大会出場や、学内オーケストラのトップ奏者に選ばれたのもこの曲あってのこと。曲との出会いも大切!!

 相談に乗って頂いた店員さんにも、そのたびにご報告のご挨拶に伺い、この曲がご縁でとてもかわいがって頂いて、教室のこともものすごく応援して下さいました。

 ということで、ものすごく自分にとって大切な曲ですが…

 この曲で、ドイツ人の客員教授の公開レッスンを受けた時、この作曲者のシュルホフさんについて、自分なりにものすごく調べて、ばっちりのつもりでした。どんとこい。くらいのつもりでいました。

 通訳の方を通して、やはり、この作曲家はどういう人?と、聞かれて、…威厳のある、有名な、外国人の先生、たくさんの学生や先生が聴講していて…とても私は緊張していました。

 出てきた答えは…

 「チェコ人です…」

 それで?と、更に聞かれ…頭の中に説明したいことがぐるんぐるん大洪水になってしまって…うわあうわあ!!!と、ものすごく簡潔にまとめてしまった私の答えは…

 「死にました」

 えええええ?!?!?!?!あんなに調べたじゃん!!!と、頭はまっしろ、周りは失笑、ああああああ…。これじゃあ何も調べないでレッスン来ちゃった人と変わらないー(*´Д`)

 

 あ、というわけで、音大などで楽器のレッスンを受ける時のマナーですが、違う先生にレッスンを受ける時は、楽譜を買い直す。

 楽譜のコピーは、ダメ絶対、ですし、他の先生の書き込みのある楽譜をお渡しするのは失礼なので。

 で、私は2冊この楽譜を買いましたが、

 

 最初の一冊、6440円。

 次に買った時には、3980円。

 

 値段の差、すごい!!

 必ずしも値上がりしていくわけではなく、時々ものすごく下がることもある輸入版楽譜。ここまでいくと不思議。

 

 今はさすがに円安で高くなってるかなあ。

 

 楽譜はいろいろおもしろい話があるので、また近々書いてみたいと思います。