昨日で、震災から10年も経ったのですね…
ここ数日のレッスンでは、生徒さんと、10年前の今頃は、何してた、という話をしていました。
私は…午前中のレッスンを終え、明日から旅行に出かけるんだ、という生徒さんがお帰りになり、お昼を食べ、私は、ホテルに向かいました。
当時住んでいた実家は、昔は多かったらしい、夜間電力でお湯を沸かすという給湯システム。これは、本当に、経験者にしか分からない辛いシステム…
祖父母が二人で住んでいたころには何の問題も無かったのでしょうが、祖父母が夕方に浴槽にお湯を入れて気持ち良く入る。それで、夜間に沸かしてあったお湯は半分以上無くなっていたんじゃないのかな…
私たち家族は夜にお風呂ですが、追い炊きが無かったので、夕方張って冷めたお湯はもう温められない。新しいお湯を足すと、お湯が無くなるからです。
ものすごーく、細ーくお湯を出して、自分がシャワーの下でくるくる回転しながら、短時間で済ます!ひたすら寒いシャワーでした…。夜のお湯が無くなるから、みんな、洗い物も水。
それだけ気を付けても、最後の人の最後の頃は、真水になってしまうという…
絶対お風呂で冷えるので、脱衣所にストーブを持って行って対策をしていました。
っていう苦労を私たちがしていたことを、祖父母は全く知らなかったでしょうが…
というわけで、私があの家に住んでいた、高校時代、と、大学卒業後、一度もお湯に浸かったことがないという…
それで風邪ひとつひかなかったんだから、シャワーで済まさず浴槽に浸からないとだめ、っていうのは本当かどうか分からないですが。
夜間電力を使っていた人とはめちゃくちゃ話が合うのでした。
給湯器を作り直さなかったのもすごいけど…
そんなこんなで、たまーに、お風呂に入ろうかな、と、岩盤浴付きのお風呂、だけでも使えるリゾートホテル、という名のホテルに、たまーに、行っていました。
本当に、数か月に一回とか??
3月11日は、ふと思いついて、結婚式が間近だったし、岩盤浴であったまると免疫力も上がるかもだし?と、お昼ごろに予約の電話をして、行きました。2時半からの時間帯だったかな。
で、行ったら、とってもきれいなところで、完全予約の個室っぽくなっているところですが、初めて、その時間帯が、私一人!!わあい!!貸し切りだー!!
って、バスローブみたいのに着替えて岩盤の上に寝っ転がったら、揺れ始めました。初めは
ん??んん??
という感じでしたが、何だかすごいことになってきて、慌てて明るい場所に逃げました。
今思えば、岩盤浴のお部屋は、窓の無い、小さな照明で暗くしてある場所なので、停電する前に、よく逃げられた!と、思います。
明るい場所に出たら、ガラス張りで中庭が見渡せますが、プールが大波ばしゃばしゃになっていて、上からガラスや壁かやが降ってくる!!
ひええええ!!
そんな時妙に冷静になる私は、(パニックで脳がフリーズしているとも言う)揺れを感じないように、その場でジャンプをしていました。…どこが冷静か??
そのころには停電していたようで、フロントの方に行っても、自動ドアは全然動かず、従業員の皆さんが、駐車場の向こうから、
「だいじょうぶですかー?!?!」
と、大声で叫んで手を振っていました。
おおお、私は取り残されー??
どうやら、建物の中には私一人。
従業員さんが一人戻ってきてくれて、とにかく着替えて荷物を持って来て下さい、と、脱衣所の前までついてきて下さいましたが、天井から滝のような水が落ちてきていて、おわわわわ、と、思いながら慌てて着替えて荷物をまとめたのを覚えています。
そこからがまた、道はぐちゃぐちゃだし、塀は崩れてるし瓦は落ちてるし信号は消えてるし…一時間ほど前に通った、普通の状態と、全然変わってしまっていました…工事か何かで交通整理して下さっていたおじさんが、そんな義務は無いと思うのに、親切に、こっちの道はもう通れないよ、と、交通整理をしてくださっていました。
知らない道を勘を頼りに帰り着き、家壊れてるだろうな、と思ったらやっぱり壊れていたし、教室もピアノが行進していたし本棚もCDラックも全部倒れてぐちゃくぐちゃだったし…。
おっと、寝る時間、続きは明日!!