今日も大変いろんなことがあった一日でしたが、帰ろうとして見上げたら、空にきれいな月が。
とてもきれいでした。
気づいたら、2月ももうすぐ終わり。今年も2ヵ月、経ってしまうのですね、早いような、遅いような…
毎年、本を300冊読んでいる私ですが、今年も、50冊を超えました。厚い本が多いですが、読むのは速いのです。それがちゃんと頭に入るかは別ですが(笑)こういう読み方は、良いのか悪いのか分かりませんが、量で勝負?
最近、音楽史や、演奏家や指揮者の本、オーケストラに関する本などをいっぱい読んでいます。
勉強になる、っていうのもありますが、普通に、楽しいです。楽器や、作曲家について、知らなかったことがいっぱい。今日知ったのは。メトロノームって、一分間に、いくつカウントするかを教えてくれるカチカチ、という機械ですが、開発されたのは、ベートーヴェンの頃。メルツェルさんが作ったのですよね。それは知っていましたが、それより前は、どうやってテンポの指定をしていたか?私は、Largo(ゆっくり)、とか、Allegro(快活に、速く)、とか、そういう、相対的な楽語で、指示していただけだと思っていました。が。何と!!脈拍の2倍、とか、そういう指定が書かれることもあったのだとか!!…え?!もしやこれは常識?!まあ、知らないよりは、知った方が良い!!しかし、本番で緊張して心臓がドキドキしたら、テンポはすごく速くなるんですね♪
さて、私が日ごろから、悔しいなあ、って、思っていることがあります。同じように生きていても、頭の良い人って、世の中が全然違って見えるんだろうなあ、って。音楽を聴いても、演奏していても、頭の良い人は、全然奥行きが違うんだろうな、っていうことです。それは一体、どんな感じなんだろう?????
いつも感じていることですが、いくつか、特に印象的だったことがあります。私はいろんな先生に教えて頂いていたわけですが、
昔、初めて聴いたフランス近代の作曲家の曲について、先生に印象を話した時のことです。今まで聴いたことのない感じの曲でびっくりしました。どうやったらあんな曲が書けたんでしょう?と。
先生は、まあ、あの曲は、普通の状態で書いたんじゃないはずよ、お酒がかなり入った状態で書いたんだと思うわよ。と。
え?!そんなことが分かるんですか?!どうして分かるんですか?!
しかし、先生は、だってそうじゃない。聞けば分かるわよ、あなたもそのうち分かるわよ。と。
えええ?!わかんないよう!!
昔、うちのじーちゃんが亡くなった時に、火葬場のおじさんが、じーちゃんのお骨を集めながら、
「クモ膜下ですね。」
同じおじさんが、ばーちゃんのお骨を集めてくれた時には、
「最後に使った鎮痛剤はモルヒネですね。」
と、言っていて、何で分かるんだ?!と、思いましたが、毎日たくさんの骨を見ていればいろいろ分かって来るのかなあ、なんて、思ったのですが…作曲した時の体調とか、分かるなんて、本当?!
また、最近は、別の先生が、
「僕は落語が大好きなんだけどね、名人と言われる人の落語は、ものすごく面白いんだよ。何でこんなに面白いんだろう。そう思ってね、分析してみたら、なんと、ベートーヴェンの交響曲と全く同じ構造になっていたんだよ。芸術っていうのは、国やジャンルが違っても、共通点がちゃんとあるんだね。」
ということを仰っていて、ひええええええ、と、思いました。
落語?!ベートーヴェンの交響曲?!す、すごい( ゚Д゚)
また、学生の時のオーケストラの授業で、ブラームスの悲劇的序曲をやっていた時に、指揮者の先生がこんなことを言い出しました。
「ブラームスは、シューマン夫妻ととても仲が良かった。それは知っているね。ブラームスと、シューマンの妻、クララ・シューマンとの間には恋愛感情があったとも言われているが、どう思う?ブラームスとクララ・シューマンの間にあったのは、友情か?愛情か?おい、お前、どう思う?答えはな、友情だったんだな、あの二人の間にあったのは。証拠はこの和音だ。」
ジャーン、と、悲劇的序曲のある一部分の和音を鳴らし…
「もし、ブラームスがクララ・シューマンに恋愛感情を抱いていたなら、ここでこんな和音を使うはずは無いからだっ!!」
私は、どえらいびっくりしました。口あんぐりでした。
未だに分からないし、私には、一生分かる気がしません…。
恋愛感情を抱いていたら…どんな和音を使ったの?????
音楽、奥が深すぎる。
今日の回文
指揮者にゃ、色紙(しきしゃにゃしきし)