村の笛吹きの、日々のこと。

茨城県東海村のこうやフルート教室の講師、市村明日美の、ちょっと思ったことなどを、ひそかに書いています♪

表現は難しい。

2014年04月18日 | 日々のこと

 

 写真は、タンギングの感じを私なりに図解したものですが…  

 演奏の表現や演奏法は、言葉で表すのはとても難しいです。なかなかうまい言い方が浮かびません。しばしば、意味不明発言になります。

 最近、大人の生徒さんに、跳躍する音をきれいに出すために、お腹や息や、口や、あちこちをどんな感じにしたらいいか説明するために、  

 「アクセル踏みながらブレーキ踏む感じにしましょうか」  

 と言ったら、それはものすごく分かりやすかったようです。なるほど!!と、自分なりに解釈し、実践したら、何となくコツがつかめたそうです。ほう!!  

 「ハイブリッドカー乗ってると思って下さい、その小節まではガソリン走行しますが、次は電気走行する感じでお腹の使い方切り替えられますか?」

 と、ハイブリッドカー運転したことない私ですが、運転に例えると分かりやすい場合が多いようです。  

 また、大人の男の人などには、

 「y=ax+bの式に口の形と息の向きを当てはめて、aの値を変えずにbの値をマイナス方向に動かしてみましょうか」

 などという例えが、“すげー分かりやすい!”のだそうです。ほーう。しかし、そういう方の多くは次にこう聞くので、返事に困ります。

 「息のスピードは、秒速何センチくらいにしたらいいですか?!」  

 この間も、フルートを始めたばかりの生徒さんに、角度をもうちょっと内側に、楽器を当てる場所が下すぎる、なんて、いろいろ言っていたのですが、一生懸命直そうとして、益々力が入ってきてしまいます。  

 そこで、今まで私が言ったことは気にしなくていいから、きれいな音をだしてみようか。と、言ったところ、リラックスできたためか、ものすごくきれいな音が出ました。

 すごい☆  言葉の力は偉大ですね。良いアドバイスができるよう、がんばらねばー。      

 

 
作成者 いちむらあすみ : 2014年4月18日