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展らん会 当歳魚の部

2024年10月07日 | 宇田川らんちゅう
宇田川会の今年最後のお披露目会「展らん会」が晴天に恵まれて開催されました。今年は過去最大の出展数、銘魚ばかりが並びます

今年は関東からY師匠が駆けつけてくださり、たいへん刺激的な大会となりました

まずは当歳魚の優等魚を紹介していきます

優等一席(姫路市教育委員会賞)はらん丸師匠の2筋。2筋のお手本のような魚でした


優等2席は常勝の酒天龍さん(3筋)。この後に圧巻の親が登場するのですが


優等3席も酒天龍さん(3筋)


優等4席はこちらも常勝の5039さん(3筋)


優等5席は梵天さんの2筋。小さいけれど肌の綺麗さは絶品


当歳魚に授与されるさんみ賞は四国犬舎さんの3筋



次は2歳魚の部を紹介します

週末は展らん会

2024年10月04日 | 宇田川らんちゅう
この日曜日(10月6日)は宇田川らんちゅう愛好会の今年3回目のお披露目会「展らん会」が開催されます。誰の心掛けが良かったのか、そこそこよい天気の中で実施できそうです

会場:「姫路まえどれ市場」の東隣(姫路市白浜町)
出展魚の展示:9:30頃~





当歳魚、2歳魚、親魚の洗面器が並びますので、ぜひ見学にお越しください


今年の仔引き 総括

2024年09月15日 | 宇田川らんちゅう
今年は2筋魚の採卵年のつもりでしたが、3筋の立ち上げを早めたい狙いもあって、3歳ながらも2舟ほど試し採りをすることにしました

飼育スペースが無いので3筋魚は2番腹まで、2筋魚は3番腹まで採るつもりでしたが、あろうことか2番腹が全く立ち上らずに、結局は1番腹と3番のみ。この10数年でしょうか、孵化稚魚が立ち上がらない、という現象が顕著になったように思います。ベテランの方々に聞いてもやはり同じ状況だそうで。らんちゅうを始めて何年かは僕自身もそんな経験はした記憶がないし、そのような話を聞くこともあまり無かったように思います。ただ西日本よりも気温が低い東北の先輩に聞いてみると、現在もそのようなことはないそうで、僕は温暖化をかなり疑っています

昨年はオス化を避けるために、早い時期から天を寒冷沙で覆って温度を上げないように徹底してきました。結果、メスがたくさん出てきて事無きを得て良かったのですが、6月採卵の舟も素赤メインになってしまって、白勝ち更紗がほとんど出てこない状況になりました。今年は、温度が上がらないように対策しつつ、舟はこれまで通り太陽に焼く、という体で仔引きシーズンを乗り切りました。GWから4ヶ月、やれやれといったところです。

2筋の当歳魚


3筋の当歳魚


金魚の色変わりはそのメカニズムがまだよくわからないし、どうしてもその年の天候に左右されるので完全にはコントロールできませんが、5月下旬以降の採卵であれば、赤勝ちの舟にするか、白勝ちの舟にするのかについては、おおよそですが人為的に操作できると思えるようになりました

2筋の3番腹

2024年08月09日 | 宇田川らんちゅう
3筋と比べて明らかに色変わりが遅かった2筋仔ですが、1番腹の色柄はほぼ決まり、3番腹も退色がかなり進んでいます。今年の2筋仔の肌はなまめかしく、多赤主体の1番腹でもその美肌ぶりが分かるくらいで、3番腹の白勝ち更紗の仔たちは、まるでラメ・メダカのよう(画像では、どうしてもその雰囲気が伝わりませんが)



最近の仔引きでは、なかなかこのような仔たちが出てきませんでしたが、今年は何年振りかに見る池面になっています。本当にきれいな白肌を持った個体は、退色の時に初めから黄色味をまったく見せずに青白く(紫白く?)輝いています(バックが白の洗面器なので分かりづらいですが)



小窓ちゃんを本命(♀)に使うようになってから白肌の質が明らかに落ちたように思えたので、最後の伴侶には、短いけれど、とにかく綺麗な2筋の肌を持った♂をつけました



あろうことか、このペアからはほとんど♀が出なかったのですが、3尾だけいた♀の中に、鼻白だけど父ちゃんの美肌を受け継いだ仔がいたので、4歳になった今年、満を持してペアに使っています(こちらも画像では♂の白肌と大差は無いように見えると思います)



宇野系は鱗並みが綺麗だと言われますが、2筋と3筋を比べても、2筋の鱗の方が細かい、ということはありません。長手である分、鱗の枚数が多いので、2筋と丸手の3筋を並べると鱗が細かく“見える”ことになります。金魚は黄、赤の色素胞を持っていて、どちらが多いかによって、オレンジになったり紅に出たりしているようです。この他に虹色素胞があって、おそらくですが2筋の白肌の美しさは、虹色素胞の量や層構造が違っているのだと思われます。3筋にきれいな白肌を持った仔も見受けられますが、2筋の本当にきれいな個体は次元が違います

いずれにしても、鱗にある色素の存在様式は遺伝に乗っているはずなので、ここは意識せざるを得ません。この美肌を失ってしまったら何のために2筋をやっているのか分からなくなる。ピカイチのきれいな白肌の仔に限って尾を畳んでいるのが悩ましいのですが

酷暑の中

2024年08月04日 | 宇田川らんちゅう
2筋の方は1番腹も3番腹もまだ黒い仔が残っていますが、3筋の1番腹と2番腹は色柄がほぼ決まりました。1番腹、2番腹ともに赤、白、更紗がよく似た割合で出てきました

1番腹



2番腹



2番腹はサシ込みと背にトゲのある仔がかなり出ました。さすがは3筋、背を押さえた2筋ではこのような仔は全く出てきません

背の高い、低いに加えて、サシてない三つ尾、サシてる三つ尾、サシてる四つ尾、色々います。この連続性を見ていると四つ尾の方がらんちゅうとしては後退しているように思えますが、どうなんだろう?