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色柄の傾向

2020年08月31日 | 宇田川らんちゅう
酷暑続き。この1週間ほど夕方の水温は37℃を超えて、冗談抜きにぬるま湯です。餌の量もさらに減らして盛期の1/4になっていますが、それでも土曜日の夕方に動きがちょっとおかしい仔がいてひやひやもの(大事には至りませんでしたが)

例年、気温はお盆の頃にピークを打って、8月末から本格的に下がっていきます。これに合わせて、我が家では8月の最終週末に秋の飼育に移ります。今年はこんな状況なのでまだ秋を感じていませんが、鳥の渡りもしっかり始まっているし、この週末に飼育密度の調整を済ませました。当歳は50~60尾、2歳は12尾、3歳は6尾、4歳以上は3尾(すべて80 L舟)。気温がもう少し下がったら餌量を増やしていきます

さて、今年は順調に4腹採ることができましたが、このかいあって出てくる色柄の傾向が何となく読めてきました。今年の採卵は5月3日、18日、6月11日、26日ですべて同じペアです。その色柄、1番腹は真っ赤っ赤、2番腹は気持ち白も入るけれどほぼ赤、3番腹は白主体の面更紗で大当たり、4番腹は色の入った仔はわずかで真っ白け。1番腹の真っ赤っ赤から4番腹の真っ白けまできれいにその割合が変わっています

宇田川会に混ぜてもらって最初の5、6年は、6月に入ってからしか産卵させることができませんでしたが、当時は面更紗がたくさん出ていました。飼育法(餌付け法)を変えた5年ほど前から突然5月の頭から採れるようになって喜びましたが、赤・多赤が明らかに増えました。今年の結果を見て、改めて記録帳をめくってみると明らかな傾向で、5月20日以前に採った腹は赤主体、6月以降の採卵腹は白主体です。これだけきれいな傾斜変化を見ると、薄々は感じていたものの、やっぱり温度が効いているんだろうなあ。来年、もう一回だけ確かめてみて確信を持てたら、今後は5月末から2腹か3腹採って楽をしよう

1番・2番腹から。何とか絞り出してこの程度です



3番腹から。退色がほぼ終わった仔を拾っていますが、色変わり中の面更紗はまだまだいます


退色終盤

2020年08月24日 | 宇田川らんちゅう
猛暑続きの高温で、1番・2番腹はもう少しで退色完了。終わってみれば舟は真っ赤っ赤で、退色が始まった時にイメージしたほぼそのままになりました。とりあえずは更紗を選って、念のため体型の良さそうな素赤もしばらく置いておくことにします

こちらは更紗の舟。とはいっても、素赤に近い多赤更紗がほとんどですが



大量に出た素赤ですが(白は数えるほどしかいません)、わけあって知り合いに飼ってもらうことになりました。上手く育ったあかつきには、ランチュウ飼育にまつわる色々な疑問点に明光が射すと良いのですが

こちらは期待が高まる3番腹。1番・2番腹とはガラっと違います。今年の本命ペアへの願掛けは、首根っこの鱗傷を取り去って、母親の頭が付いてくれ。頭がどうなるかはまだ2年先の話ですが、3番腹にしてやっと鱗傷がほとんど見られない舟となりました。ところが色変わりが始まってから鱗傷のことはもうどうでもよくなっています。とにかく肌がきれいで、まさかこのペアからこんな仔たちが出てくるとは思ってもみませんでした。基本的には白に飛ぶ腹なので、現時点で面更紗に落ち着きそうに見える仔も、この後あっという間に白く禿げ上がる可能性もあります。これだけ2筋の美肌を持った腹は久しぶりで、最終的には白が主体の中で5、6尾でいいので口先まで赤が乗った面更紗が残ってくれるといいのですが



完全に色変わりが落ち着いてからまた洗面器でご紹介します

酷暑

2020年08月15日 | 宇田川らんちゅう
今日の高松の最高気温は38℃予想。この数日はそれに近い気温が続くもようで気が滅入ります。もう1日、2日ほど濃い青水のまま置いておくつもりだったのですが、こんな日があと数日続くとなるとさすがにちょっと怖くなって替えてしまいました

今年は5月採卵腹と6月採卵腹で、色変わりの様相がかなり違います。先行腹は赤が主体で、一時は昨年と同様に舟が真っ赤になるのでは?と覚悟していましたが、多赤更紗もそれなりに出てきています。後方腹はきれいな白肌が出てきそうな雰囲気ですが、白飛びの力が強くて、とにかく頭に赤が残ってくれ!と祈る気持ちで眺めています

最終腹(4番腹)はまだ黒仔



期待の3番腹。首根っこの傷もほとんど抱えておらず、白に飛ばなければ久しぶりの当たりだと踏んでいるのだけれど



1番腹。3つに割っている舟の1つから更紗の仔をいくつか拾ってみました。色柄・体型がママによく似た仔もいます



おまけで同じペアの兄妹たち(2歳)



それにしても暑い。夜明けとともに水替えしているのだけれど、まだオレンジ色の日差しなのに熱量がすごい。この3日間ほどは餌を切った方が無難なのでしょうが、幼い稚魚を抱えていることもあって気持ちを抑えられず、少しだけパラっと撒いています。しばらくはごく少量の餌やりが続きそうです


退色

2020年08月05日 | 宇田川らんちゅう
梅雨も明けて毎日うだるような暑さに。昼になると、舟を並べているバルコニーの床は焼けるように熱せられ、素足で歩くこともできません。先週末の夕方の水温は35℃を超え、簾を掛け忘れようものなら煮魚です。給餌量は初夏の頃の7割程度。黒仔たちは一心不乱にコケをつついています

梅雨が明けてから一気に退色が進み、黒一色だった1番腹の舟もカラフルになってきました



赤ばかりが目についた昨年に比べればまだマシで、それなりに更紗模様も出てきそうですが、2筋特有のプラチナシルバーにあがる禿げ方を見せる仔がほぼいません。これはペアの相性かな?

こんな状況なので、まだ皆んな真っ黒ですが3番腹・4番腹を祈る気持ちで眺めています



今年のペアリングの狙いの一つに、首根っこから背中に出てくる鱗の乱れを取りたい、があります。これが非常に厄介で、きっちり遺伝して、段々ひどくなる一方。やっとこの傷をほぼ持たない親魚でペアが組めたのですが、1番腹・2番腹はかなりの割合で傷を持っています。面白いもので、3番腹・4番腹には数える程しかいません。腹によって魚が違うことを改めて感じますが、この傷を持たないきれいな白肌がたくさん出てくれ、と祈る気持ちです