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2筋の魚

2016年12月18日 | 宇田川らんちゅう
今更ながら、ブログのタイトルになっている「2の筋」

宇田川先生が魚のタイプ分けのために付けられた「●筋」は5筋が基準となって始まります。5筋から4筋、さらに3筋への流れは宇野先生から宇田川先生へと受け継がれ、改良されてきた歴史があります。一方で「2筋」は宇田川先生がご自身の感性で見出された魚です(この過程は「2筋のルーツ」として、らん丸会長が今年の会報に執筆されています)

らんちゅうの魅力は色々ありますが、こと、魚から受ける「美しさ」という観点からは、「2筋の魚をしのぐらんちゅうは絶対にいない!」と個人的には言い切れます

特に、色柄が落ち着いた当歳あるいは2歳が群遊する様といったら!
(画像ではどうやっても伝わりません)



この目にチカチカするプラチナシルバーを楽しんだ後に「変貌」が始まるわけですから、何とも贅沢ならんちゅうです

らんちゅうの孵化と背ビレ

2016年12月15日 | 金魚雑談
何年か前の会報に掲載したネタです。どこかの生物学の参考書にも載っていそうな写真ですが、まだ四国の宇野系を飼育していた時に、毎日、実体顕微鏡を覗いて卵の発育を観察していました。卵から出た瞬間はなかなか感動的でした



名著「蘭鋳花傳(緑書房)第六(2)」に宇野仁松先生の予想として以下の行があります

「・・・生まれた時に背びれの低いのがあるのやろと思うんです。それが(背の)肉がもどってきてつつんでくれるんです」

ホントにそうなんだろうか?と思って確かめたのですが、らんちゅうの孵化魚には背ビレらしいものは全く付いていませんでした。立派な背ビレを持つオランダシシガシラの孵化魚も観察しているのですが、こちらははっきりとした背ビレが見て取れました。やっぱり、らんちゅうは生まれた時から背ビレが無いんだ!と妙に興奮した記憶があります



らんちゅうは孵化2日もすると可愛くなってきますね。3日目には浮き袋が出来ています。孵化数日すると水中に漂えるのは浮き袋が出来たから。この頃には口も開いて餌を追うようになります。お腹のオレンジ色はシュリンプで、15個ほど入っています