ぽん・ぽん・ポンちゃん

慢性腎不全でもがんばる猫ポンちゃんと、飼い主の親子のいろいろなお話

ありがとう

2008-03-09 00:35:55 | Weblog
ギャオスのBBSや老猫会でご相談させていただいた事で
たくさんの皆さんに情報や応援のメッセージを
寄せていただきました。
本当にありがとうございました。

3月7日金曜日の血液検査です。

BUN 228.5
Cre 11.6
リン 26.5
K 5.9
TP 5.8

BUNやリンは今までどこでも見たことのないような
数値が出てしまいました。
それでも、ポンちゃんは吐く事もなく、
病院のケージの中で静かに過ごし、
トイレもいつも車での移動時に使っていた
クッキー缶の簡易トイレを中に入れてあげたら
入院中も上手に使ってくれました。
本当に可愛くて、頭が良くて、性格の良かったポンちゃん。

でも、もうあの綺麗な青い目を開いてくれる事はありません。

本日3月8日午前11時50分頃、役目を終えて旅立って行きました。
いちごおばさんを守るという大変な役目を終えて。

私がポンちゃんのお世話をしていたというのは表面の話で、
本当はポンちゃんが精神面で私を支え、元気づけ、
あの小さな体で守っていてくれたのです。
ありがとう、ポンちゃん。
本当に本当に大好きだったよ。
私にとって、世界中で一番の猫でした。

今はまだ本当にただ眠っているかのようです。
いつも騒がしい家の中で、ぐっすり眠れなかっただろうに
今は呼びかけても答えないくらい良く眠っています。
明日3月9日、実家の敷地に埋葬します。
そうしたら本当のお別れです。

2年3か月もの間闘病していて、来月には16歳になるのに
どこに行っても綺麗と誉められていたポンちゃん。
痩せてもいないし、毛並みもつやつやのまま。
言わなければ腎不全だったなんてわかりません。
死後、体のストレッチに自宅に来てくれた獣医さんにも
関節が柔らかくて、骨が若猫のようにしっかりしていて
歯も全部有る。ひげもお歳なのにピンと上向きで
体全体が若いと誉められました。

そんなポンちゃんなので、ぎりぎりまで維持できたのでしょうか。
でも結果として、静脈点滴に踏み切った時には
もうそれにも反応できないほど腎臓が限界に来ていた
という事になると思います。
それでもBUNが200を越えてから一度の嘔吐もなく、
痙攣もなく、昨夜も夕飯にa/dを食べてくれました。

昨夜から足もとがフラフラして1、2歩しか歩けなくなったので
念のためにリビングに布団を敷いて近くに寝ました。
夜中に急に起きあがって歩こうとして倒れる事が数度あったので、
そのつど抱き起こしてクッションの上へ。
結局、尿は昨日の15時にトイレでしたのが最後で、
その後は腎臓で作られなかったようです。

今日も昼まで静脈点滴をしつつ、利尿剤の注射をしに
通院する予定でしたが、歩けなくなっていたのでキャンセル。
私だけ9時半頃病院に行って、留置針から入れる
利尿剤のアンプルをもらってきました。
10時半頃に利尿剤を注射して、近くで話しかけていました。
ポンちゃん大好きだよ、今までありがとうと沢山言いました。
実は昨日の金曜日に体温が36.2℃しかなく、
1両日中に急変するかも知れないとは、言われていたのです。
でも、入院中のポンちゃんの様子を見ていた獣医さんからは
「この子はこの数値で、嘔吐もないし悠々としている。
 こういう子は苦しまないで、眠るように逝くかも知れない」
と聞いていて、実際それに近い状態でした。
11時40分頃から、小さなため息のような呼吸になり、
どうしたんだろうと見守っていると、
ダラ~っと寝ていたのに、急に後ろ脚で右手の留置針を
蹴り始めました。
「そうか! これがそんなに嫌だったんだ。
 ごめんね、嫌だったよね、すぐに取るからね!」
慌ててテープを剥がして留置針を抜き取ると、
直後に、一度だけ体が海老反りました。
そして、態勢が戻ると呼吸が止まっていました。
本当に一瞬の出来事です。

食道拡張症になって途方に暮れていた時も
ほとんど症状が出ず、おばさんを安心させてくれたポンちゃん。
この間、ポンちゃんの目が見えなくなって、
また絶望的な気持ちになっていたおばさん。
ほんのわずかな可能性しかないという薬を飲んだ時も
ちゃんと効いて、また見えるようになって
復活しておばさんを安心させてくれたポンちゃん。

ポンちゃんにとって、おばさんは泣き虫で
本当に手の掛かる人だっただろうね。
変な人にもらわれたと諦めて付き合ってくれて
本当にありがとうね。
ポンちゃんがいてくれたから15年と10か月、
世界で一番幸せだったよ。

動画は3月7日1時30分頃、ささみスープを飲むポンちゃん。
亡くなる30時間前とは思えません。

応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
ポンちゃんが亡くなったら、悲しくてブログの記事なんて
書けないと思っていた自分ですが、
ポンちゃんが命がけで残してくれたメッセージが
あったので書く事ができました。