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北欧へ 光と影

2017-09-11 | 建築探訪



みなさん、こんにちは

北欧視察最終日は、盛りだくさんの一日でした
教会建築4棟、大学施設5棟、年金会館、ホール、計11棟
そのうちアールト設計の建築が、6棟
締めくくりにふさわしい、ラストスパートです

様々な光と陰の形を、体験することができました
そして今まで体験したことないような空間体験をさせてもらいました

1.ラーヤサロ教会 2003 Kavi Jrävien and Merja Nieminen
木造の小屋組や、板張り、祭壇正面と横の赤いモニュメントも木です
その木の空間に入れる光は、3段レベル差のハイサイドライトと、
効果的に配置されたトップライトや窓です
木と日の温もりを感じる教会空間となっています
一つ、教会までのホワイエ空間(エントランスとホール)も、
写真のように周りの緑を意識できるようにガラス張りになっていましたが、
ここは暗いぐらいでもよかったのではないかと思いました
その方が教会内部の明るさ、温もりをより感じるのではないかと
メキシコ、バラガンのカプチン派教会は、全室は真っ暗、
扉を開けると一気に光に包まれる その時の感動は今でもはっきり覚えています 



    


2.Church of the Good Shepherd 2002  Juha Leiviskä
こちらの教会は、外観のレンガ造に対して、列柱空間を抜け中に入ると
真っ白な壁や柱、そして光を落とすガラスのキューブなので構成された空間
幸い晴れたり曇ったりし、光の強弱も体験できました
写真の通り、トップライトやスリッドは左右非対称、大きさもまちまち、
これにより、左上からのメインの光と右上のかげ、
そのコントラストの中に浮かぶペンダントの照明器具、光の雲を想像させます
電気を消し、光が強くなった瞬間は、綺麗でゾォっとしました



 


3.Myyrmäen Kirkko  1984  Juha Leiviskä
続けて同じ建築家レイヴィスカの作品
駅の横にあるこの教会は、森と線路の間に淡い色のレンガの壁を集めたように佇んでいる
これも、大きなボリュームを感じさせない手法の一つだと感じました
内部は、白い壁と柱、今度は白い壁、面と光の線を感じさせる空間
そして照明器具の光の雲、それを吊り下げるコードさえ空間を構成する線となり、
素晴らしい空間を作っていました



   



4.オタタニエミの教会 1957 1976 ヘイッキ & カイヤ・シレン
アールト大学の中にあるこの教会は、最初は1957年に完成し、
1976年に火災が起き、全焼したそうですが、学生などの要望で、
すぐに再建されたそうです 一つの教会がです
それはアプローチから中に入り、教会空間を体験し、
本当に愛される教会なんだとわかりました
そのように、何年経っても愛される建築を作りたいと感じました

 
    

5.デイポリセンター  ライリ&レイマ・ピュテラ
岩盤の自然な起伏の中にそれに沿わせるように建てられた大学施設
ちょっと内部に岩盤のような石の意匠が、もう少し自然というか
できればフランクロイドライトや、ジェフリーバワのように、
そのまま岩を残して、それを内装として表せればよかったと感じました
一つも同じサッシがなく、大工さんが大変苦労したとのこと
空間構成は、使いにくい部分もありそうですが、学生施設として面白かったです



 

まずここまでとし、続きは後日にさせていただきます

この後は、一気にアールト建築5棟です 

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