想いをかたちに

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栗林公園 掬月亭

2017-09-25 | 建築探訪



みなさん、こんばんは

香川県高松市に行く機会があり、朝起きて何かみたい建築なかったかな
と考え思い浮かんだのが、栗林公園の掬月亭でした

中村好文さんの本、意中の建築で読んで以来、気になっていましたし
伊礼さんがフェイスブックにもアップしていて、いつかはと思っていました
それは突然のひらめきと、突然の出会いでした

公園の中に入り横からアプローチ
植栽の陰に隠れていましたが、雨戸、障子が開けられ、向こうが抜けて見える感じ、
写真で見ていた空間を彷彿とさせるものでした
そして、軒先きがシャープで低く抑えられていて、佇まいがいい



そして、大茶屋の内部へ
まるで景色の中に、水辺に飛び出しているような開放的な空間  まさしく庭の中にいる感覚
ただ座っているだけでも、もちろん心地いいのですが、
ここで、茶会などが行われたら、何と気持ちいいだろうと感じました

このスッキリさ、ミースやコルビュジェの近代建築に通じるものがあります
近代建築の巨匠たちは、京都「桂離宮」に影響を受けたというのは、
中村好文さんはじめ、いろんな書籍で読んだことがありますが、
桂離宮を訪れた時よりも、ここでより実感しました
モダニズム、近代建築の源流は、日本の建築にあった



大茶屋ともう一つ、非常に心地よかったのが、一番奥にある茶室
海外からのお客様に押し出されるように奥へと進んだところに、この茶室はありました
6畳間のその空間は、正面に床の間と、丸窓、そこから切り取られた山の風景が心にくい
そして、左に障子に挟まれた庭園の緑
大茶屋の喧騒から離れ、当時の人たちもこの落ち着いた空間でゆっくりしたんだと想像できました

   

皆さんも、香川県高松に行かれた際は、ぜひこの空間を体感ください

他に高松市には丹下健三設計の県立体育館がありますが、
車で通りましたが未だ閉鎖中でした
耐震改修ができないほど難しい構造とは聞いてましたが、考えさせられます
同じ設計で県庁などもあります。こちらも一緒にご覧になると、
世界の近代建築に影響を与えた日本建築から、日本の近代建築を見ることができます
うどんとともにぜひ

  

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