想いをかたちに

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「地球環境」から「人」 そして家づくり

2020-07-07 | 講演会・セミナー

皆さん、こんにちは

この度は、豪雨で被災された皆様、並びにご家族の皆様には、心からお見舞い申し上げます

 

新聞やニュースで飛び込んでくる映像や写真は、今までの常識を超えており、

本当に自然の怖さを感じ、そこから地球環境について考えさせられます

先月末、「石坂産業さんの過去・現在から学ぶ→未来の企業・個人のあり方」をテーマに、

石坂産業の石坂典子社長、そして、大久保寛司さん、高野登さん、3人によるセミナーがありました

 

高野登さんとは、善光寺百年塾で私が塾生としてお世話になり、

また弊社にも講演に来ていただいたりと以前から大変お世話になっている方です

その高野さんから、よく石坂産業さんの話は聞いており、

是非一度行ってみたい、話を聞いていみたいと思っていましたが、

今回、そこに弊社で一時期全員で読み合わせをした「考えてみる」の著者、大久保寛司さんも加わり、

私にとってみれば、人を学ぶセミナーにおいて今これ以上ないと思える3人が揃っての

またとない機会でした

石坂産業さんは、「逆転人生」や「ガイアの夜明け」でも紹介されています

ミッションは『自然と共生する、つぎの暮らしをつくる』

コーポレートスローガンは『自然と美しく生きる』

という石坂産業さん、業種としては、産業廃棄物処理業です

 

東京の凄まじいゴミが東京湾に運ばれ、埋め立てられるのを見たお父様の先代社長が、

「日本はいつまでこんなことをやるのか。いつか全てリサイクルしたい」と想い立ち上げた会社です

一時期は、ダイオキシン汚染問題から大変な苦境に立たされたところ、

「それでもこの仕事は社会に必要だ続けたい」と地域で最後の1社になっても続けたそうです

そこで、現社長も「絶対に社会にとってなくてはならない事業だ」と

その想いを引き継ぐ決意をされ、社長となり様々な改革をし、

再資源化、減量化率、98%を達成され、今やその技術は世界30カ国から引き合いがあるとのことです

里山近くだった敷地の8割は、事業、会社の見せる化のため、

本業以外で里山などに再生され、地域の方々の憩いの場となっているそうです

寛司さんが社員さんに「君たちは日本の宝だ!」と声をかけると、

「いや、世界の宝です!」と返って来たというのもすごいですし、

秘書の方は、入社試験の最終社長面接で「この人のために働きたい」と思い、

他の一流企業の内定をけって、石坂産業に入社されたとのこと

短く書きましたが、ここに至るまでの苦労、そして現経営者としてのあらゆるパワーは、

言葉が見つからないぐらい、すごい方だと感じました

 

しかも、建築解体現場の廃棄物処理が多いとのこと、私どもの業界です

再資源化率残りの2%は、アスベストなどだそうです

やはり全て分別することから始めるそうですが、断熱材が大変だそうです

現在、もちろん住宅性能は大事ですので、断熱材は外せません

しかし産廃としてどうしていくのか

そもそも建物を長寿命化して解体サイクルを長くする

工法だけでなく、長く愛される建物を100年を見通して作っていく

私ども、家づくりをしている身として、考えさせられることが多々ありました

 

弊社の外張り断熱は、解体分別が容易ですし、

構造体が空気に触れるため長寿命化にも寄与しますし、

万が一の水害時の処理も、充填系の断熱材に比べると、再利用できたりします

また、その住宅が、施主様だけでなく、皆様に住みたいと思ってもらえるように、

デザイン(設計)に関しても、諸先輩がたから綿々と続く設計手法を勉強し、

人が、ずっと居たくなる、帰りたくなる家を目指し設計施工しています

 

弊社の家づくりは、現時点でも様々なメリットはあると考えていますが、

今後の社会、家づくりのあり方として、

本当に地球環境から産廃から考えたらまだやるべきことがあると感じました

 

セミナー後、懇親会もあり、高野登さんにも色々なお話をさせていただき、

パワーを頂戴し、充実したセミナーとなりました

この機会を今後に生かさないと、と今感じています


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