ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

ツアー外、こっそり入島者 日食の十島村「出て行って」 

2009-07-20 11:53:20 | Weblog
ツアー外、こっそり入島者 日食の十島村「出て行って」 2009年7月19日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200907180303.html
 国内の陸地で見られるのは46年ぶりとなる皆既日食が22日に迫るなか、皆既帯にある鹿児島県の十島村(としまむら)が頭を痛めている。人の殺到を避けるため、事前に制限したツアー客しか受け入れないよう準備してきたのに、自前のヨットなどで島にこっそり入る人たちが相次いでいるからだ。
 「やっぱり、いたか」と村の担当者は嘆く。18日朝からツアー客の第1弾を乗せたフェリーの接岸が口之島(くちのしま)から始まった。だが一方でツアー客以外の上陸者は、この日までに5島で27人が確認された。
 漁業と畜産の村で、人口は600人余。「村がパンクしてしまう」と当初、皆既日食を「天災」とも表現。ツアー外の人たちの上陸を防ぐための条例制定まで検討した。
 大手旅行会社に委託したツアー客1500人に限って受け入れることにし、1126人が申し込んだ。島民の3倍以上の220人を受け入れる悪石島(あくせきじま)は水資源が乏しく、水源の50トンの貯水タンクを80トンに増量した。島内に1軒しかない商店は生鮮品を扱っておらず、食料を運んでこなければならない。
 ほかにも、テントに泊まるツアー客のための仮設シャワーや簡易トイレの設置、臨時電源の配備……。ツアー料金は鹿児島港発着の船中2泊、テント2泊のコースでも34万円台と高額だが、こうした出費が含まれているからだ。
 島への唯一の公共交通手段は、鹿児島港から10時間ほどかけて週2回就航する村営フェリーしかないため、ツアー客や村民以外はすでに乗船できないようにしている。ただ、海からの入島を常に見回るまではできない。
 ツアー外で入り込んだ人たちは、自前の船で水や缶詰を持参してテントなどに泊まり込んでいるという。村職員は「インフラ整備費込みの料金を払っているツアー客との公平さが保てない」と島を出るよう説得している。応じる人もいるが、「どうして出て行かなければならないのか」と拒む人もいるという
 村で皆既日食を仕切る鳥越哲・経済課参事は「せっかく来てくれた人に出て行ってくれと言うのは心苦しいが、説得を続けたい」と話す。

■混雑、空も海も
 22日は皆既帯の上空や海上も混雑が予想される。
 「地上が曇りでも、雲の上に行けば見られる」と、薩摩半島にある枕崎空港(鹿児島県枕崎市)は5分に1機ずつが飛び立つ出発ラッシュになりそうだ。東北や関東、関西などから十数機が集まる予定で、開港以来のにぎわいになるという。
 トカラ列島近海に集まる船は、第10管区海上保安本部(鹿児島市)が把握しているだけで177隻。海外の旅客船もある。事前の届け出を求めているが、届け出ない船も多いとみられる。
〈皆既日食と十島村〉 皆既日食は太陽と月、地球が直線上に並び、地上から見ると太陽が月に完全に隠される天文現象。国内の陸上で観測されるのは63年7月の北海道以来。十島村があるトカラ列島は七つの有人島と五つの無人島が南北約160キロに散らばり、全島で6分間ほど皆既日食が見られる。


皆既日食:赤字フェリーに特需 鹿児島7島「現状知って」 2009年7月19日 毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090719k0000m040116000c.html
 国内では46年ぶりとなる皆既日食が22日に迫った。6分前後も見られる鹿児島県トカラ列島(十島村)の有人7島には、計約1100人の観測者が訪れる。村の人口の2倍弱で、各島も受け入れ準備を重ねてきた。各島への定期便は週2便の村営フェリー「としま」(約1300トン)だけ。限界集落となった島もある。日食を機に「島の現状を知ってほしい」と村関係者は期待する。
 17日深夜、鹿児島市の鹿児島港。「としま」にツアー第1陣42人や警察官、医療関係者らが乗り込んだ。
 屋久島と奄美大島の間、南北約160キロに島々が連なる十島村は「日本一長い村」と呼ばれる。「としま」は週1回は宝島まで、もう1回は奄美大島の名瀬まで往復する。
 今は「日食特需」にわいている。観測者受け入れ用の発電機、水タンクなどの資材は6月下旬からピストン輸送され、工事関係者の乗船も多く、満杯状態だった。6月の売り上げは平年比約1000万円増という。
 だが、村航路対策室によると、特需も赤字を減らすだけだ。燃料高騰も響き、昨年の年間赤字額は約5億7000万円。1航海あたりでは約570万円の赤字となる。国と県の補助がないと成り立たない。港湾整備も財政難にあえいでいる。
 「汽船も亦(また)、道路なり」。中之島には、こんな言葉が刻まれた記念碑がある。かつて、村長が旧大蔵省幹部をこう口説き落とし、船の新造予算を認めさせたとされる。
 「フェリーは生活を支える『海の国道』。年5億の赤字も、国道維持費とみなせば、それほど過大な支出ではないはずだ」。福満征一郎副村長は訴える。




 う~ん。予想はできたことですが、日食を比較的長い時間見ることができると言われているトカラ列島では、やはり無断入島する方が出てきてしまっているようですね…(汗
 まあ、若くて行動的な方の場合『時間だけはあるけどお金はない』という方も少なくありませんし、テント2泊のツアーでも34万円では、『お金はかけたくないけど、日食は見たい! 自己責任で入島するんだから文句はないだろう』といささか身勝手な解釈をする方も出てくるのではないかと予想していましたが、無断で入島するような方程、得てして『ゴミを片づけない』『携帯トイレも持ち込まない』といったトラブルを引き起こしがちなものですし、水や食料も十分に用意してこない可能性もある(密入島する側とすれば、行動しやすいように少しでも身軽にしようと言う意識が働くのでは?)ため島全体が水不足になるリスクや、インフルエンザなどの流行病や熱中症による患者が続出した場合に医療が行き届かなくなるリスク、日本語の通じない密入島外国人とのトラブルなど、想定外のトラブルが起こる可能性もありそう…。
 まさか、島民を鹿児島や沖縄などに一時疎開させるわけにもいきませんし、沖縄本島のように一定数の観光客が確実に見込めるところならば、ホテルやインフラ整備にお金をかけることもできるのでしょうが、普段は観光客の数もそれ程多くなく、需要は一時的とわかっているだけに、島民としても、痛し痒しというところが本音ではないでしょうか…。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
質問 ()
2009-07-21 11:57:00
Googleで上位に貴殿のブログが掲載されていたので質問します。

貴殿の論評によれば、日本国民が日本国内の地域を訪問することが、何か違法性を帯びるとのことですが、この根拠を明らかにされたい。

また、「密入島外国人」とは何か。入国審査を経て適法に入国した外国人は、国内で訪問する地域が限定されることがあるのか?

「FP」がどのような見識を持つのか定かではないものの、貴殿の論評は支離滅裂と考えられるので、納得のいく反論を期待します。
返信する
Unknown (管理人)
2009-07-21 21:27:10
 別に外国人を差別するつもりはありませんが、島としては予定外の人員が上陸すれば、食料や水だけでなく、医療資源やごみ・トイレの問題などでも苦労することになるでしょうし、言葉が通じなければ、島から出て行ってもらうように説得することも困難です(この場合の外国人は、英語以外の言葉を母国語として使い、他の言葉は片言程度しか話せない外国人を想定していますが、言葉が通じなければ意思疎通も困難になりますし、ひょっとしたら、言葉が通じない振りをして居座ろうとする外国人も出てくるかもしれませんね)
 『日本国民が日本国内の地域を訪問することが、何か違法性を帯びる』などとは書いたつもりはありませんが、島がツアー経由の観光客しか受け入れないと言っているのに、自分の舟で勝手に入島するのは道義的には問題はあると思いますよ。
 本土(本州及び北海道、四国、九州)と異なり、島部は、一旦天候が悪化すれば何日も島に閉じ込められることも珍しくありませんが、こっそり島に入島する人がはたしてそこまで想定しているかどうか…。山の登山にもいろんなローカルルールがありますが、小さな島に旅行するときは、地元のルールに従うのは、観光客側が守るべき当然のマナーではないでしょうか。
返信する

コメントを投稿