ウナギ偽装、魚秀が現金決済を要求 取引記録残さず 2008年7月5日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080705AT5C0402G04072008.html
中国産ウナギかば焼きの産地偽装事件で、水産卸売会社の魚秀(大阪市)が、偽装ウナギを伝票上で取引した東京都内の商社に対し、現金で決済することを要求していたことが4日、関係者の話で分かった。兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、偽装の発覚を免れるため、金融機関の口座などに取引記録が残らないよう画策したとみて、詳しい経緯を調べている。
調べによると、魚秀は3―4月、中国産のウナギかば焼きを「愛知県三河一色産」と偽装し、約256トンを神港魚類に出荷した。実際は魚秀と神港魚類の間で取引していたのに帳簿上は「一色フード」という架空の会社から都内の商社2社を介し神港魚類に出荷したように装っていた。
ウナギ偽装、利益3億3千万円 半分は実行役らに配分 2008年7月5日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0705/OSK200807040118.html
中国産ウナギの偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)が得た利ざやは約3億3千万円にのぼり、このうち約1億5千万円が偽装工作の実行役ら関係者に配分されていることが、魚秀関係者らの証言などでわかった。残り約1億8千万円のうち1億円は、水産物卸売会社「神港魚類」の担当課長(40)を偽装の首謀者に仕立て上げるための「口止め料」に見込んでいたという。
魚秀の中谷彰宏社長(44)は兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べに「もうけより在庫を減らしたかった」と話しており、同本部は在庫一掃のため偽装を計画したとの見方を強めている。
調べなどによると、魚秀は3月4日~4月16日、神港魚類に愛知「三河一色産」と称して、中国産かば焼き計256トンを約7億7千万円で出荷。今春の相場で中国産なら約4億4千万円に相当し、差額約3億3千万円を不正に得たとされる。
魚秀関係者によると、同社は1月時点で、中国産かば焼きの在庫が約800トンに膨らんだ。中谷社長は、親会社の水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)の社長から「損をしてでも売りなさい」と命じられていた。
このため、魚秀の福岡営業所長(41)と神港魚類の担当課長が同月、一色産への偽装を計画、2~3月、高松市内の倉庫で国産用の箱に詰め替えさせるなどした。偽装工作を請け負った同市の水産会社元専務(43)に、魚秀の非常勤役員でもある高知県内の水産加工会社取締役が約1億円の報酬を渡したという。
また、実際には魚秀と神港魚類の2社間でかば焼きの取引をしていたのに、伝票上は東京の食品商社2社を経由したことにし、商品の流れを複雑化、発覚しにくくしていた。3~4月、協力した1社に約3500万、もう1社に約500万円を「手数料」名目で支払った。5月には、中谷社長が神港魚類の担当課長に「報奨金」1千万円を提供したという。
残りの約1億8千万円は、魚秀名義でストックされた。
農林水産省や神港魚類によると、同省の立ち入り調査が始まった翌日の6月13日、中谷社長ら魚秀幹部は神港魚類の担当課長と神戸市内のホテルで面会。魚秀幹部が課長を首謀者とする同省への報告案を提示し、「1億円出すから全部かぶってくれ」と迫ったという。1億円は、利ざやの残金が原資とみられる。
魚秀幹部は「課長が『年収500万円として20年で1億円になる。それぐらいあれば海外で暮らせる』と言い出したのがきっかけで、そんな話になった」と説明する。1億円の提供は、実際には課長が拒絶したため実現しなかった
ウナギ偽装:「魚秀」の親会社が中国から輸入 2008年7月5日 毎日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080705k0000e040055000c.html
中国産ウナギの偽装事件で、国産に偽装されたウナギは、ウナギ輸入販売会社「魚秀」の親会社の徳島魚市場が、中国から輸入したものだったことが分かった。徳島魚市場の吉本隆一社長(65)によると、輸入当時、魚秀の中谷彰宏社長(44)は徳島魚市場の社員でもあり、同社の仕入れも一手に引き受けていた。
ウナギは今年2月初め、徳島市内の関連会社倉庫に「中国産」として入庫。高松市内で国産に偽装され、再びこの倉庫に搬入された後、神戸市の水産物卸売会社「神港魚類」に出荷された。
中谷社長はこの倉庫の管理会社に対し、徳島魚市場の中国産ウナギとして入庫した後の入出庫記録を残さないよう頼んでいたことが判明している。管理会社の担当者は個人用に手書きのメモを残しただけで、ウナギの入出庫は、倉庫の記録には残っていない。
兵庫・徳島両県警の合同捜査本部は、こうした偽装ウナギの動きについても裏付け捜査を進めている。
魚秀社長、かば焼きの賞味期限延長認める説明 2008年7月5日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080705-OYT1T00080.htm
中国産ウナギの国産偽装事件で、ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)の中谷彰宏社長(44)が、農林水産省の調査に対し、「偽装したかば焼きの賞味期限を延長した。このくらいは持つだろうと、新しい日付を打った」と、賞味期限の改ざんを認める説明をしていることがわかった。
半年から1年程度延長したとみられ、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部も経緯を調べる。
同省は、同社が今年3~4月、約256トンの偽装かば焼きを水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)に出荷する際、「土用の丑の日」(7月24日)に合わせて生産したように装うため、賞味期限を延ばした可能性が高いとみている。
今日も、魚秀―神港魚類の中国産ウナギ偽装絡みのニュースが山盛りです。
まず、魚秀側が、金融機関の口座に取引記録を残さないために、偽装ウナギを伝票上で取引した商社に現金決済を要求していたことが発覚。
法人取引では、何かあったときのために証拠を残すのは常識で、数万円レベルの小額決済でもなければ、普通は振込決済するでしょうし、常識的に考えても、最初から偽装目的で現金決済を行っていたと判断するのが妥当ではないでしょうか。
また、偽装で得た利益3億3000万円のうち、半分弱の1億5000万円が偽装工作の実行役ら関係者に配分し、残りの1億8000万円を会社にストックしていたことも判明。
そして偽装したウナギは魚秀の親会社である徳島魚市場が、中国から輸入したものだったことも判明。まあ、偽装ウナギを輸入した当時は、魚秀の中谷社長が徳島魚市場の社員を兼任していたようですし、倉庫の管理会社にも入手記録を残さないようにしていたことから、今のところは魚秀の中谷社長個人の暴走行為の可能性の方が高そうですが、ひょっとしたら、この親会社の側にも犯罪に加担する協力者がいた可能性もあるかもしれません。
そして、魚秀の社長がかば焼きの賞味期限を偽装していることを認める説明を行っていたことも判明。それにしても『このくらいは持つだろう』って…(汗
消費者を騙したことも許せませんが、万が一にも細菌が増殖して体力の弱い子供やお年寄りが健康を害したら一体どう責任を取るのかと怒りが沸いてきます…(怒!
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080705AT5C0402G04072008.html
中国産ウナギかば焼きの産地偽装事件で、水産卸売会社の魚秀(大阪市)が、偽装ウナギを伝票上で取引した東京都内の商社に対し、現金で決済することを要求していたことが4日、関係者の話で分かった。兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、偽装の発覚を免れるため、金融機関の口座などに取引記録が残らないよう画策したとみて、詳しい経緯を調べている。
調べによると、魚秀は3―4月、中国産のウナギかば焼きを「愛知県三河一色産」と偽装し、約256トンを神港魚類に出荷した。実際は魚秀と神港魚類の間で取引していたのに帳簿上は「一色フード」という架空の会社から都内の商社2社を介し神港魚類に出荷したように装っていた。
ウナギ偽装、利益3億3千万円 半分は実行役らに配分 2008年7月5日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0705/OSK200807040118.html
中国産ウナギの偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)が得た利ざやは約3億3千万円にのぼり、このうち約1億5千万円が偽装工作の実行役ら関係者に配分されていることが、魚秀関係者らの証言などでわかった。残り約1億8千万円のうち1億円は、水産物卸売会社「神港魚類」の担当課長(40)を偽装の首謀者に仕立て上げるための「口止め料」に見込んでいたという。
魚秀の中谷彰宏社長(44)は兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べに「もうけより在庫を減らしたかった」と話しており、同本部は在庫一掃のため偽装を計画したとの見方を強めている。
調べなどによると、魚秀は3月4日~4月16日、神港魚類に愛知「三河一色産」と称して、中国産かば焼き計256トンを約7億7千万円で出荷。今春の相場で中国産なら約4億4千万円に相当し、差額約3億3千万円を不正に得たとされる。
魚秀関係者によると、同社は1月時点で、中国産かば焼きの在庫が約800トンに膨らんだ。中谷社長は、親会社の水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)の社長から「損をしてでも売りなさい」と命じられていた。
このため、魚秀の福岡営業所長(41)と神港魚類の担当課長が同月、一色産への偽装を計画、2~3月、高松市内の倉庫で国産用の箱に詰め替えさせるなどした。偽装工作を請け負った同市の水産会社元専務(43)に、魚秀の非常勤役員でもある高知県内の水産加工会社取締役が約1億円の報酬を渡したという。
また、実際には魚秀と神港魚類の2社間でかば焼きの取引をしていたのに、伝票上は東京の食品商社2社を経由したことにし、商品の流れを複雑化、発覚しにくくしていた。3~4月、協力した1社に約3500万、もう1社に約500万円を「手数料」名目で支払った。5月には、中谷社長が神港魚類の担当課長に「報奨金」1千万円を提供したという。
残りの約1億8千万円は、魚秀名義でストックされた。
農林水産省や神港魚類によると、同省の立ち入り調査が始まった翌日の6月13日、中谷社長ら魚秀幹部は神港魚類の担当課長と神戸市内のホテルで面会。魚秀幹部が課長を首謀者とする同省への報告案を提示し、「1億円出すから全部かぶってくれ」と迫ったという。1億円は、利ざやの残金が原資とみられる。
魚秀幹部は「課長が『年収500万円として20年で1億円になる。それぐらいあれば海外で暮らせる』と言い出したのがきっかけで、そんな話になった」と説明する。1億円の提供は、実際には課長が拒絶したため実現しなかった
ウナギ偽装:「魚秀」の親会社が中国から輸入 2008年7月5日 毎日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080705k0000e040055000c.html
中国産ウナギの偽装事件で、国産に偽装されたウナギは、ウナギ輸入販売会社「魚秀」の親会社の徳島魚市場が、中国から輸入したものだったことが分かった。徳島魚市場の吉本隆一社長(65)によると、輸入当時、魚秀の中谷彰宏社長(44)は徳島魚市場の社員でもあり、同社の仕入れも一手に引き受けていた。
ウナギは今年2月初め、徳島市内の関連会社倉庫に「中国産」として入庫。高松市内で国産に偽装され、再びこの倉庫に搬入された後、神戸市の水産物卸売会社「神港魚類」に出荷された。
中谷社長はこの倉庫の管理会社に対し、徳島魚市場の中国産ウナギとして入庫した後の入出庫記録を残さないよう頼んでいたことが判明している。管理会社の担当者は個人用に手書きのメモを残しただけで、ウナギの入出庫は、倉庫の記録には残っていない。
兵庫・徳島両県警の合同捜査本部は、こうした偽装ウナギの動きについても裏付け捜査を進めている。
魚秀社長、かば焼きの賞味期限延長認める説明 2008年7月5日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080705-OYT1T00080.htm
中国産ウナギの国産偽装事件で、ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)の中谷彰宏社長(44)が、農林水産省の調査に対し、「偽装したかば焼きの賞味期限を延長した。このくらいは持つだろうと、新しい日付を打った」と、賞味期限の改ざんを認める説明をしていることがわかった。
半年から1年程度延長したとみられ、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部も経緯を調べる。
同省は、同社が今年3~4月、約256トンの偽装かば焼きを水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)に出荷する際、「土用の丑の日」(7月24日)に合わせて生産したように装うため、賞味期限を延ばした可能性が高いとみている。
今日も、魚秀―神港魚類の中国産ウナギ偽装絡みのニュースが山盛りです。
まず、魚秀側が、金融機関の口座に取引記録を残さないために、偽装ウナギを伝票上で取引した商社に現金決済を要求していたことが発覚。
法人取引では、何かあったときのために証拠を残すのは常識で、数万円レベルの小額決済でもなければ、普通は振込決済するでしょうし、常識的に考えても、最初から偽装目的で現金決済を行っていたと判断するのが妥当ではないでしょうか。
また、偽装で得た利益3億3000万円のうち、半分弱の1億5000万円が偽装工作の実行役ら関係者に配分し、残りの1億8000万円を会社にストックしていたことも判明。
そして偽装したウナギは魚秀の親会社である徳島魚市場が、中国から輸入したものだったことも判明。まあ、偽装ウナギを輸入した当時は、魚秀の中谷社長が徳島魚市場の社員を兼任していたようですし、倉庫の管理会社にも入手記録を残さないようにしていたことから、今のところは魚秀の中谷社長個人の暴走行為の可能性の方が高そうですが、ひょっとしたら、この親会社の側にも犯罪に加担する協力者がいた可能性もあるかもしれません。
そして、魚秀の社長がかば焼きの賞味期限を偽装していることを認める説明を行っていたことも判明。それにしても『このくらいは持つだろう』って…(汗
消費者を騙したことも許せませんが、万が一にも細菌が増殖して体力の弱い子供やお年寄りが健康を害したら一体どう責任を取るのかと怒りが沸いてきます…(怒!
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