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福田内閣になっても、政治資金絡みの不祥事はなくならず…

2007-09-29 13:54:25 | Weblog
伊吹幹事長側に違法寄付 3年超赤字の企業から 2007年09月28日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/0927/OSK200709270078.html
 自民党の伊吹文明幹事長(衆院京都1区)の秘書が代表を務める「自民党京都府明風支部」が、累積赤字を10年以上抱えていた京都ホテル(京都市中京区)から、少なくとも4年間にわたって寄付を受けていたことがわかった。政治資金規正法は3事業年度以上続けて累積の欠損がある企業が政治活動に寄付することや、それを知りつつ受け取ることを禁じている。伊吹氏の事務所は「欠損があるとは全く知らなかった。よく調べたい」としている。
 政治資金収支報告書などによると、同ホテルは少なくとも03~06年にかけて、同支部に毎年12万円ずつ寄付していた。93~05年、累積欠損を抱えていたが、06年決算で解消したという。
 京都ホテルの北田城児総務部長は「年会費として支出しており、寄付という認識がなかった。今後は管理部門が精査する社内体制を築き、認識の違いが起こらないようにしたい」と話した。
 明風支部は京都市下京区にある伊吹氏の京都事務所内に置かれ、05年には200以上の企業・団体から約4700万円の寄付を受けている。

「問題ないが返金する」 違法寄付問題で伊吹幹事長 2007年09月28日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/politics/update/0928/TKY200709280331.html
 自民党の伊吹文明幹事長(衆院京都1区)の秘書が代表を務める党支部が、累積赤字を10年以上抱えていた京都ホテル(京都市中京区)から寄付を受けていた問題で、伊吹氏は28日、国会内で記者団に「総務省に問い合わせたが、受納した側には何らの違法行為はないという回答を頂いた」と述べ、違法性はないとの認識を強調した。
 ただ、問題の指摘をうけたため、過去の政治資金収支報告書の訂正はせず、受けた寄付金を全額返還する意向を示した。

福田首相代表の自民支部、領収書のあて名書き換え 2007年9月28日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070928AT1G2802028092007.html
 福田康夫首相が代表を務める自民党群馬県第4選挙区支部などが、2004―06年分の政治資金収支報告書に添付した領収書コピーの一部のあて名を書き換えていたことが28日分かった。書き換えは福田首相の事務所の経理担当者らがしていたといい、金額は06年分だけでも、少なくとも約570万円分に上るという。
 同支部や、福田首相が関連する政治団体の政治資金をチェックしているシンクタンク「企業税制研究所」(東京)によると、あて名を書き換えたのは、政治活動費として支出した金額の一部。
 首相の政治団体「福田経済研究会」(東京)となっている領収書のあて名を、二重線で消して同支部あてに書き換えたり、あて名欄が空白のものに同支部名を書き加えたりしていた。

福田首相「汗顔の至り」、誤り認める 2007年9月28日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070928AT1G2802H28092007.html
 福田康夫首相は28日、代表を務める自民党選挙区支部の政治資金収支報告書に添付された領収書のあて名に書き換えがあったことについて「事務的に良くなかった。最高責任者として汗顔の至りだ」と述べ、手続きに誤りがあったことを認めた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 首相は「今後、疑いのないよう努力する。そういうことが起こらない仕組みを与党で協議していく。反省を含めて自らを厳しく律しなければならない」とも強調した。



 『伊吹氏が幹事長に就任』と聞いて、『(過去にも収支報告書の誤記載問題や違法献金の受領問題を起こしている伊吹さんを、お金の絡む幹事長に就任させるなんて)おいおい 本当に大丈夫かよ…』という旨の懸念を、以前当ブログで書きましたが、さっそくやってくれました…(汗
 京都ホテルと言えば、19世紀創業の老舗(株式会社化は1927年)ですが、2001年に経営再建策の1つとしてホテルオークラと提携して、翌年ホテル名も京都ホテルオークラと改称。経営が苦しいのも関西に住んでいる方にとっては公然の秘密で、系列の志賀高原ホテルを閉鎖して、いばらき京都ホテルを2004年に投資会社に売却(現在はJALホテルズの傘下)
 はっきり入って、当選8回の伊吹議員のスタッフともなれば、この程度のことも知らないド素人が紛れ込んでいるとも思えませんし、政治家たるもの 政治資金の寄付にはもっと厳しくチェックをかけるように事務所のスタッフにもきっちり指導すべきではないかと思います。
 一方福田総理の事務所では、領収書の宛名を勝手に書き換えるミス?があったようで…。
福田総理に関しては、年金の未納問題以外は目立った不祥事もありませんでしたし、今回は厳重注意で済むかと思いますが、『こんなド素人の経理担当者を雇ったのは誰だ!』と思わず突っ込みを入れたくもなりますね。

 福田総理は『和を重んじる』タイプで、第二次安倍政権の閣僚の大半を留任させましたが、その反動がこのような形で今後も続出しないか不安です。


1 コメント

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政治資金 (お爺ちゃん)
2007-10-02 11:44:43
国税での政党助成金や交通・通信費など
議員の給与以外の支出を止めるなら、
議員の金の使い方は一切問いません。
領収書の開示も不要です。

国会議員を含め地方議会議員まで
給与以外の支給を停止しましょう。
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