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長崎保険金殺人 絡みのニュース 3本

2007-07-27 12:30:42 | Weblog
長崎保険金殺人:三男殺害の75歳父親、直前に偽装工作? 2007年7月26日 毎日夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070726k0000e040080000c.html
 長崎県大村市で三男(当時26歳)に約1億数千万円の生命保険金をかけて殺害したとして逮捕された元保護司、佐々木繁一容疑者(75)=同市東大村2=が事件直前、近所の知人男性に「(自分がやっている)金融業を三男に継がせたい」と話していたことが分かった。繁一容疑者はそのころ、知り合いの男性に、三男で元新聞販売所従業員の政治(せいじ)さん殺害を依頼し、断られていた。県警大村署捜査本部は殺害計画をさとられないよう偽装を図ったとみて追及している。
 また、繁一容疑者が受け取った保険金の一部は、殺人容疑で逮捕された学生寮従業員、内田勝子(62)と青果行商、大平弘海(73)の両容疑者にも渡っており、県警は3容疑者が保険会社から生命保険金をだまし取ったとする詐欺容疑でも捜査している。繁一容疑者が多額の借金を抱えていたとの情報もあり、動機との関連を調べている。
 近所の人などによると、繁一容疑者は事件当時、1人で金融業を営み、利率は年3割だったというが、トラブルなどはなかったという。高級外車に所有し、特に金に困った様子もなかった。84年5月から昨年9月までは保護司をしていた。大村市を中心に、事件を起こした少年らを指導して社会復帰を手助けしたり、地域の防犯活動にも参加してきたという。
 政治さんは、大村市内の新聞販売所のアルバイトをしていた繁一容疑者のつてで販売所従業員としてアパートに住み込み働いていたが、事件の約2カ月前に辞め、繁一容疑者と同居していたという。
 繁一容疑者は政治さんの遺体発見前に「息子が家に帰ってこない」と自宅周辺の捜索を近所の人に依頼。自分も捜索に加わり03年7月1日午後11時25分ごろ、自宅近くの同市東大村1の道路脇の側溝で遺体を見つけ119番した。県警は第一発見者を装うことで捜査の矛先(ほこさき)が自分に向かないようにした可能性もあるとみている。
 県警は26日午後、3容疑者を長崎地検に送検する。

長崎・保険金殺人、高額報酬で息子殺しを複数に打診 2007年7月26日 
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070726i405.htm
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0726/SEB200707260057.html
 長崎県大村市で、保険金目当てに三男を殺害したとして同市東大村、無職佐々木繁一容疑者(75)らが殺人の疑いで逮捕された事件で、佐々木容疑者が、知人らを通じて「1000万円で殺してくれないか」などと、複数の人物に高額の報酬をちらつかせて、三男の殺害を持ちかけていたことがわかった。
 事件後、県警にこうした情報が寄せられていた。佐々木容疑者は、1億数千万円の保険金を受け取っており、県警大村署の捜査本部は、受け取った保険金の使途や動機、殺害方法などについて詳しく調べる。
 調べによると、佐々木容疑者は、同市池田、学生寮勤務内田勝子(62)、青果行商大平弘海(73)両容疑者と共謀し、2003年7月1日午後10時過ぎ、交通事故を装い、佐々木容疑者の三男の同市東本町、政治さん(当時26歳)を、同市東大村の山林内にある舗装道路の側溝(幅35センチ、深さ30センチ)で水死させた疑い。側溝には深さ約10センチの水が流れていた。
 佐々木容疑者は、行方がわからなくなった政治さんを捜しているうち、側溝に倒れているのを発見したように装い、119番通報していた。
 事件後、「佐々木容疑者の知人を通じて『1000万円を渡すから、トラックでひき殺してくれないか』などと政治さん殺害の依頼を受けた」という男性からの通報が県警に寄せられ、04年11月末に本格的な再捜査を開始。その後も、県警には別の複数の人物から、政治さん殺害に関する情報が寄せられていた。また、同じころ、佐々木容疑者は知人らに対し、「もう少しで高額年金が手に入る」などとも語っていたという。

逮捕の父ら、金融事業失敗などで多額借金…長崎保険金殺人 2007年7月27日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070727ic01.htm
 長崎県大村市で2003年、同市の無職佐々木政治さん(当時26歳)が保険金目当てに殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された父の佐々木繁一容疑者(75)ら3人が事件当時、いずれも多額の借金を抱えていたことが26日、県警大村署の捜査本部の調べでわかった。
 県警は、3人が借金返済のため犯行を計画した可能性もあるとみている。
 調べによると、佐々木容疑者は、大村市内で金融などの事業に手を出したがうまくいかず、多額の負債を抱えていたという。
 共犯の内田勝子(62)、大平弘海(73)両容疑者は大村市内で同居し、内田容疑者は学生寮で賄いをしながら大平容疑者の青果の行商を手伝っていた。大平容疑者の知人によると、「行商はうまくいかず、かなり金に困っている様子で、金策に走り回っていた」という。
 県警の調べに対し、佐々木、大平両容疑者は「やっていない」と容疑を否認。内田容疑者は「犯行に無関係ではないが、殺害行為にはかかわっていない。(共犯者を)車で運んだだけ」と供述しているという。



 前日、第一報が入ってきたときもかなり吃驚しましたが、この事件。次から次へと衝撃の新事実が判明してきて、もはや事態を見守ることしか出来ません…(汗
 まあ、保険金については、1社あたり最高でも5000万円に留めて、複数の保険会社と契約するなど、一見保険金詐欺とわかりにくいように偽装工作もしていたようですが、容疑者の妻の不自然な急死の理由や三男だけに保険金がかけられていた理由など、まだまだ世間を驚かせる衝撃の事実が出てきそうな気がしますね。
 いくら保険金が欲しいからといって、実の息子を手にかけるこの容疑者に一体どんな心の闇があったのかはこれから解明されていくのだと思いますが、個人的には、対マスコミ用に公表できる被害者の写真が、8年前?の学生服を着ていたときの写真というのも、被害者の三男がこの家庭でどのように扱われているかを意味しているようで、心が痛くなります。


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