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参議院選挙結果 近畿地区 結果

2007-07-30 22:27:58 | Weblog
◆滋賀◆
徳永氏、山下氏を破る 参院選滋賀 民主が議席独占 2007年7月30日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007073000028&genre=A1&area=S00
 29日投開票が行われた第21回参院選滋賀選挙区(改選数1)は、民主党新人の元県議徳永久志氏(44)=国民新党推薦=が、32万5000票余を獲得し、3選を目指した自民党前職の山下英利氏(54)=公明党推薦=を約6万2000票差で退け、初当選を果たした。共産党新人の坪田五久男氏(48)は及ばなかった。
 民主党は、県選出の参院2議席を初めて独占した。県内の衆参合わせた国会議員数は過去最多の6人となり、自民党の4人を上回った。
 初めて国政選挙に挑戦した徳永氏は、年金記録漏れ問題などで自民・公明の連立政権を批判。昨夏の県知事選で嘉田由紀子知事を誕生させた「変化」を求める民意の流れをつかんだ。
 大票田の大津市で山下氏に2万票以上の差をつけたほか、草津市や彦根市の都市部、地元の近江八幡市などでも大差をつけ、大半の市町を制した。同党の候補者としては、参院選で過去最多の得票に結びつけた。
 山下氏は、小泉政権で財政改革の一翼を担ったことなど2期7年の実績を強調。党環境部会長として琵琶湖の水質保全などの環境対策を訴えた。安倍晋三政権批判の逆風にさらされ、公明党をはじめ推薦を受けた約800団体からの支持を固めきることができなかった。
 坪田氏は国政選挙3回目の立候補で、年金問題などで自民・公明政権を批判し、護憲の立場を訴えたが、支持の広がりを欠いた。
 投票率は60・32%(前回58・00%)だった。


 滋賀選挙区は徳永氏が終始リードを守りきり、現職の山下氏を破り初当選。山下氏は環境政策や嘉田由紀子知事との協調をアピールし、保守層こそ抑えたものの、無党派層にまでは支持が広がらず、保守地盤の郡部でも伸び悩んだようで、議席を奪われる形になりました。
 それにしても国会議員の議席数が自民と民主で逆転ですか…(吃驚
 嘉田由紀子知事が当選・就任してから、その後の県議選でも自民が大敗するなど、流れは変わりましたが、この県の場合、単なる『民主への追い風、自民への追い風』だけでなく、県民が政治を自分たちの元に取り戻そうという強い意思を感じます。
 ちなみに徳永氏は325,365票(得票率50.2%)、山下氏は263,067票(得票率40.6%)を獲ったようです。

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◆京都◆
京都は松井氏、西田氏が当選 参院選 2007年7月20日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007073000023&genre=A1&area=K00
 29日投開票が行われた第21回参院選京都選挙区(改選数2)は、民主党前職の松井孝治氏(47)が他候補を寄せ付けず、大差のトップで再選を果たした。自民党新人の西田昌司氏(48)は共産党新人の成宮真理子氏(37)に競り勝って初当選、父吉宏氏(73)の議席継承に成功した。共産は前回失った選挙区議席を奪還できなかった。
 松井氏は党への追い風を受け、連合京都や地方議員を中心に安定した戦いを展開。50万票を超えたのは、消費税が争点となった1989年の笹野貞子氏(当時連合)以来で民主候補としては初。
 4月の統一地方選で党が伸長した勢いを生かし、京都市内で南区を除く10区を制し、西田氏に約7万5000票の差をつけた。堅い保守地盤の府北部でも舞鶴市などでトップに立って自民支持層にも食い込み、無党派層から広く支持を受けた。
 西田氏は昨年8月に党府連内の投票で候補に選ばれた。序盤は与党への逆風や地方議員の動きが鈍く苦戦したが、中盤以降、公明党の推薦を受け、党幹部も相次いで応援に駆けつけて引き締めを図り、逃げ切った。
 成宮氏は党の重点区として党幹部が連日、京都入りし、前回、36年ぶりに失った議席奪還を目指した。京都市内では北、左京の2区で西田氏を上回るなど追い上げたが、及ばなかった。
 維新政党・新風新人の大城戸豊一氏(57)は支持を広げられなかった。
 投票率は56・37%で、前回(2004年)に比べ1・77ポイント上がった。


 実はこの選挙区、注目していた選挙区の一つで、民主の松井氏は固いとしても、残りの1議席を自民新人の西田氏が獲るのか、それとも民主支持者の一部からも支持を得ている成宮氏が獲るのかずっと注目していたのですが、結局民主と自民が議席を仲良く分け合う形になりました。
 京都は昔から共産党勢力の強い県でしたが、最近は府民の意識も徐々に変わってきているのかもしれませんね。
 ちなみに松井氏は501,979票(得票率43.6%)、西田氏は362,274 票(得票率31.4%)、成宮氏は275,285票(得票率23.9%)。成宮氏は結局自民党から議席を奪い返すことはできませんでした。

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◆兵庫◆
民主・辻氏、自民・鴻池氏が当選 参院兵庫選挙区 2007年7月30日 神戸
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000497216.shtml
 五人で争った参院選兵庫選挙区(改選数二)は、民主前職辻泰弘氏(51)が同選挙区過去最多の百八万票で、トップ当選。自民前職鴻池祥肇氏(66)は三選を果たしたが、辻氏に大差をつけられた。年金記録不備や政治とカネの問題を受け、辻氏の得票は前回から倍増、兵庫でも民主躍進を印象づけた。投票率は56・61%(前回比1・50ポイント増)。
 再選となった辻氏は、一期目の大半、参院厚生労働委員会に所属し、選挙戦を通じて政府の社会保障政策を批判。政権交代の必要性を訴えた。年金問題などで全国的に上向いた党勢に乗り、大量得票となった。労組票だけでなく、自民支持層の票を取り込み、無党派層からの支持も広がった。
 鴻池氏は、憲法改正に向けた手続きや教育の見直しなど、安倍政権の実績を強調。自民か民主かを選択する選挙と位置付け、民主批判にも力点を置いた。逆風を受けたものの、高い知名度を背景に個人票を固めた。推薦を得た公明票もあり、自民の最多得票だった前回並みを維持した。
 共産新人の堀内照文氏(34)は、格差と貧困の是正、護憲を争点に戦った。与党だけでなく民主とも一線を画し、二大政党制への流れを食い止めようとしたが、知名度不足を挽回できなかった。
 政治団体「9条ネット」公認の諸派新人原和美氏(57)は、訴えを護憲一本に絞ったが、護憲勢力の結集を図ることができず、得票は伸び悩んだ。
 無所属新人の西田幸光氏(49)は、支持が広がらなかった。
 一方、比例代表では、民主新人で、兵庫選出の元衆院議員、石井一氏(72)、室井邦彦氏(60)が当選した。


 兵庫選挙区は実質無風区で、予想通り自民現職で元防災相の鴻池氏と民主現職の辻氏が当選。
 得票数を見ても、辻氏が1,086,682票(得票率44.1%)、鴻池氏が860,568票(得票率34.9%)を獲り他の候補を圧倒したようです。

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◆奈良◆
民主・中村(哲)氏 初V-参院選奈良選挙区 2007年7月30日 奈良
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070730/all070730a.shtml
 民主党が大差で勝利。県参院議席初の独占―。第21回参議院通常選挙は29日、全国一斉に投開票され、県選挙区(改選数1)は民主新人の中村哲治氏(36)=国民新党推薦=が激戦を制し、大差で初当選を果たした。民主は3年前、故吉田之久氏が平成13年に引退した後に失っていた参院議席を前川清成氏で奪い返したが、今回は、初めて2議席とも民主が独占する結果となった。公明党の支援も得て、組織戦を展開した自民党新人の松井正剛氏(54)=公明推薦=は惨敗。6年前に荒井正吾・現知事が獲得した自民の議席を守り切れなかった。共産党新人の中村篤子氏(49)は善戦したが届かなかった。年金問題への関心の高さなどから上昇が期待された投票率は、予想通り前回(57・75%)を上回り、60.77%だった。
 投票は県内790投票所で午前7時から始まり、一部山間部を除いて午後8時まで行われた。有権者の出足は前回の平成16年選挙とほぼ同じペースで推移。29日は蒸し暑さは感じられるものの曇り空で、投票にはプラス材料とされる天候で、ほぼ予想通りに伸びた…


 奈良選挙区は、元衆議院議員の中村氏が359,584 票(得票率52.5%)を獲り、252,768票
(得票率36.9%)を獲った松井氏を圧倒。新人同士の戦いのわりには大差がついた印象があります。

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◆和歌山◆
首相補佐官・世耕氏、2新人振り切り3選…和歌山 2007年7月30日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070729i212.htm
 和歌山選挙区(改選定数1)では、首相補佐官を務める現職の世耕弘成氏(44)(自民=公明推薦)が、NGO運営委員の阪口直人氏(44)(民主=国民新推薦)ら新人2人を振り切って3選を果たした。
 安倍内閣の広報を担当する世耕氏は、高い知名度と町村部を中心に築いてきた強固な地盤が強み。経済が停滞する和歌山の活性化策として「ふるさと納税」の導入を打ち出したほか、選挙戦序盤では与党への逆風をかわすため、時間を割いて年金記録漏れ問題への対応を丁寧に説明し理解を求めた。
 中盤以降は、支持層が薄いとされる和歌山市内での演説会や地元企業回りに力を入れ、公明党の支援もテコに議席をつかんだ。


 さすがに和歌山は、1人区では当初から民主優位とされた3県の1つで、首相補佐官だけに、安倍首相としては意地でも落とせない地域だったと思いますし、民主候補の阪口氏も共産・社民支持層の票を取り込んだようですが、力及ばず。国重氏は、支持基盤の票まで阪口氏に持っていかれる形で苦しい戦いを強いられたようです。
 ちなみに得票数は世耕氏が256,577票(得票率52.3%)、阪口氏が187,545票(得票率38.2%)だったようです。

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◆大阪◆
大阪選挙区で民主・梅村氏が初当選  2007年7月30日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070729i413.htm
 大阪選挙区(改選定数3)では、新人の梅村聡氏(32)(民主)が、初当選した。
 阪大付属病院などで内科医として勤務していた梅村氏は、昨年8月に公認を得て以来、府内全域を地道に回り、連合組織などの支持を固めてきた。
 医療現場での体験から、効率化を重視した現行の医療制度を批判し、「国民の命と暮らしを守る」を合言葉に、医療や介護保険など社会保障制度改革に焦点を絞った主張を展開。
 白衣を着て街頭で医療問題の相談を受けたり、若さをアピールするため、スポーツウエア姿で繁華街をランニングしながら訴えたりするパフォーマンスも織り交ぜ、年金記録漏れ問題などでの「追い風」を受けて、順調に支持を広げた。

大阪選挙区で公明・白浜氏が4選 2007年7月30日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070729ia22.htm
 大阪選挙区(改選定数3)では、現職の白浜一良氏(60)(公明)が4選を決めた。
 年金記録漏れ問題については、「解決策を示してこそ責任ある政党だ」と訴え、必要な法案や制度が整ったことを挙げて有権者の理解を求めた。
 さらに、「政治とカネ」を巡る問題では、議員特権の廃止など政治改革に取り組んできた実績もアピールした。
 与党への厳しい逆風に危機感を持ち、府下全域で同党の国会議員や地方議員が、街頭演説や集会を開いたほか、太田代表ら党幹部も繰り返し来援して組織を固めた。

大阪選挙区で自民・谷川氏が3選  2007年7月30日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070729i314.htm?from=main3
 大阪選挙区(改選定数3)では、現職の谷川秀善氏(73)(自民)が3選を決めた。
 6年前、トップ当選した谷川氏は今回、年金記録漏れ問題や「政治とカネ」を巡る問題での逆風を受け、さらに、自身への高齢批判もあって防戦を強いられた。
 しかし、1 4日に安倍首相が応援に駆け付けたほか、中盤は小泉前首相や小池防衛相、麻生外相らが連日のように大阪入りして支援を続けた。
 府内の地方議員も、追い上げる共産党候補への危機感からフル稼働し、足下を固める組織型の選挙で、自民議席を守った。


 大阪選挙区は民主の32歳の若い新人梅村氏と、実績十分で特に失点も見られない白浜氏があっけなく当選を決めてしまったようで、最期の議席を自民党候補の谷川氏と共産党で元議員の宮本氏が争っていたのですが、結局谷川氏が何とか議席を確保したようですね。
 同じく首相を批判した高知の田村氏は民主候補を相手に苦杯を強いられる形になりましたが、こちらでは何とか自民党の面目を保ったようです。
 もっとも、この自民の谷川氏、『私が落ちるということは共産党が議席を獲得することですよ』といった問題すれすれの発言を選挙運動中にしたり、首相の言動を半分ちゃかし気味に批判するなど、人間的にはイマイチ信用が…(以下自主規制。
 もし社民が独自候補を出さずに、無所属系候補として出馬していて、梅村氏に流れた民主票が流れていたら、ひょっとすると…という気もしなくもありません
 ちなみに梅村氏は1,281,502 票(得票率33.2%)、白浜氏は836,903 票(得票率21.7%)、元外務副大臣の谷川氏が732,175票(得票率18.9%)で、次点の宮本氏は585,620 票(得票率15.2%)を獲得したようです。


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