節電:「県立校は冷房止めよ」 知事指示に愛知県教委困惑 2011年5月30日 毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110530k0000m040141000c.html
夏場の節電を陣頭指揮する大村秀章・愛知県知事が県立学校での冷房の停止を指示したことに対し、県教委が困惑している。県立高校に設置されたエアコンのほとんどは、公費ではなくPTAの寄付金などで設置され、電気代もPTAなどが負担しているのが実態。「知事の気持ちは分かるが、強権発動は難しい」(幹部)というわけだ。
大村知事は、中部電力が浜岡原発の全面停止によって電力需要がピークになる時間帯の節電を呼び掛けたのを受けて対策を指示。24日の部長会議で「こんなに細かいことまで、という部分も含めて(対策を)積み上げたい」と述べた。その際、「照明がなくてもノートは取れる、と思わんわけでもない」と自らの学生時代をふり返り、「学校は(冷房などを)全部切ったれ」とはっぱをかけた。
だが、実際はそう簡単ではない。県教委によると、県立高149校のうち、県の支出で教室に冷房が設置されているのは2校のみ。90校では県の財源不足にしびれを切らし、各校のPTAが寄付金を集めて07年から順次冷房を設置している。
県が冷房を設置した2校は、騒音や排ガスで窓が事実上開けられない。特別支援学校にも冷房があるが、体温調節ができない生徒もおり、いずれも冷房の停止は難しいという。
県教委の幹部の一人は「こちらはあくまで各校ごとに協力をお願いする立場。知事は現場の実態がまだお分かりになっていないのかもしれない」と話す。
う~ん。こちらも中々難しい問題ですね…。
私達の世代(ちなみに大村知事より1回り若い世代です)でも、県立高校は勿論のこと、私立高校でもエアコンなど設置されていない時代でしたが、その頃は最高気温が35度を超えること自体太平洋側でもマレな事で、まして日本海側で35度を超えることなどまず考えられない時代でしたし、まして大村知事は現在51歳でもっと以前に学生時代を過ごした世代。
大村知事にとっては、『最高気温が体温を超える状態で、我慢を強いられることがどれほど大変か…』を実感すること自体難しいでしょうし、学生だからという理由だけで、精神論を強要するのははたしてどうなんでしょうか…。
もし昨年のように日本海側でも35度を超える日々が続出するようだと、校舎の中(室内)にいながら熱中症患者が続出しかねないだけに、単純に精神論だけでこの問題を片付けるのはいささかリスクの高いカケになりそうですし、そもそも今の若い世代は低い温度で冷房をかけることがごくごく普通になっている人も少なくないだけに、体調を崩す方が続出しかねませんし、こちらも一番電力使用量が多くなり、かつその日の最高気温になりそうな時間帯に冷房を使わないというのは現実的にはいささか無理があるように思います。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110530k0000m040141000c.html
夏場の節電を陣頭指揮する大村秀章・愛知県知事が県立学校での冷房の停止を指示したことに対し、県教委が困惑している。県立高校に設置されたエアコンのほとんどは、公費ではなくPTAの寄付金などで設置され、電気代もPTAなどが負担しているのが実態。「知事の気持ちは分かるが、強権発動は難しい」(幹部)というわけだ。
大村知事は、中部電力が浜岡原発の全面停止によって電力需要がピークになる時間帯の節電を呼び掛けたのを受けて対策を指示。24日の部長会議で「こんなに細かいことまで、という部分も含めて(対策を)積み上げたい」と述べた。その際、「照明がなくてもノートは取れる、と思わんわけでもない」と自らの学生時代をふり返り、「学校は(冷房などを)全部切ったれ」とはっぱをかけた。
だが、実際はそう簡単ではない。県教委によると、県立高149校のうち、県の支出で教室に冷房が設置されているのは2校のみ。90校では県の財源不足にしびれを切らし、各校のPTAが寄付金を集めて07年から順次冷房を設置している。
県が冷房を設置した2校は、騒音や排ガスで窓が事実上開けられない。特別支援学校にも冷房があるが、体温調節ができない生徒もおり、いずれも冷房の停止は難しいという。
県教委の幹部の一人は「こちらはあくまで各校ごとに協力をお願いする立場。知事は現場の実態がまだお分かりになっていないのかもしれない」と話す。
う~ん。こちらも中々難しい問題ですね…。
私達の世代(ちなみに大村知事より1回り若い世代です)でも、県立高校は勿論のこと、私立高校でもエアコンなど設置されていない時代でしたが、その頃は最高気温が35度を超えること自体太平洋側でもマレな事で、まして日本海側で35度を超えることなどまず考えられない時代でしたし、まして大村知事は現在51歳でもっと以前に学生時代を過ごした世代。
大村知事にとっては、『最高気温が体温を超える状態で、我慢を強いられることがどれほど大変か…』を実感すること自体難しいでしょうし、学生だからという理由だけで、精神論を強要するのははたしてどうなんでしょうか…。
もし昨年のように日本海側でも35度を超える日々が続出するようだと、校舎の中(室内)にいながら熱中症患者が続出しかねないだけに、単純に精神論だけでこの問題を片付けるのはいささかリスクの高いカケになりそうですし、そもそも今の若い世代は低い温度で冷房をかけることがごくごく普通になっている人も少なくないだけに、体調を崩す方が続出しかねませんし、こちらも一番電力使用量が多くなり、かつその日の最高気温になりそうな時間帯に冷房を使わないというのは現実的にはいささか無理があるように思います。