トヨタ労組、赤字想定せず ボーナス要求難航 200812月27日 産経
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081227/biz0812270027001-n1.htm
平成21年3月期に創業初の連結営業赤字に転落する見通しとなったトヨタ自動車の来年のボーナスの交渉が、異例の事態になっている同社では業績連動重視の算定方式を採用しているが、赤字の異常事態を想定していなかったため、労働組合側は、どれくらいの金額を要求すればいいのかすらわからず、調整が難航しているというのだ。
トヨタ自動車労働組合は平成12年から年間一時金(ボーナス)の要求額について、基準内賃金の5カ月分に、「業績反映部分」と業績には表れない努力などを反映させた「総合加算部分」を加える“3階建て”方式を採用している。
業績反映部分は単体の営業利益が1000億円増減するごとに要求額も5万円増減する仕組み。
トヨタが今月22日に発表した業績予想の下方修正では単体営業損益は2200億円の赤字となり、前期の1兆1086億円の黒字から約1兆3000億円も減少する。この結果、単純計算では業績反映部分の要求額は20年実績に比べ65万円も減額する必要がある。
20年実績の組合員平均は253万円で、このままでは8年以来13年ぶりに200万円を割り込む。
ところが、トヨタ労組側は「赤字になった場合も、1000億円当たり5万円という計算式をそのまま当てはめるかどうかは決まっていない」(幹部)としており、要求方針を決めかねている。
同労組の鶴岡光行執行委員長は「生産台数が落ちれば、それだけ暇になるわけではない。1年間の努力について話し合いたい」と配慮を求める。
労組は要求額について、来年1月下旬にも組合員に提案し2月上旬に決定したい考えだが、その後の経営側との交渉も含め難航は必至の状況だ。
はぁ…。いくらトヨタの業績が赤字に転落してボーナスが65万円も減る可能性があるとはいえ、基準内賃金の5カ月分は保障され、多少なりとも業績に表れない努力などを反映させた「総合加算部分」も支給されるとあれば、仕事を失った方は勿論のこと、ボーナスがなかった人や雀の涙だった人から見れば、『200万円割れ? それがどうした! 100万円の大台を超えるだけでも有難いじゃないか』と怨嗟の声も聞こえてきそうですが、おそらくはトヨタの賞与の水準を基準に同業他社や自動車部品会社などの協力会社も支給水準を決めてくるでしょうし、それだけに、このトヨタのボーナス要求交渉は注目されそうですね。
それにしても、業績に関係なく、基準内賃金の5か月分は無条件で保障されるなんて、さすがはトヨタ。比べてはいけないとわかっていても、ついついこの高額水準には妬みの感情がふつふつと浮かび上がってきてしまいます…(苦笑
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081227/biz0812270027001-n1.htm
平成21年3月期に創業初の連結営業赤字に転落する見通しとなったトヨタ自動車の来年のボーナスの交渉が、異例の事態になっている同社では業績連動重視の算定方式を採用しているが、赤字の異常事態を想定していなかったため、労働組合側は、どれくらいの金額を要求すればいいのかすらわからず、調整が難航しているというのだ。
トヨタ自動車労働組合は平成12年から年間一時金(ボーナス)の要求額について、基準内賃金の5カ月分に、「業績反映部分」と業績には表れない努力などを反映させた「総合加算部分」を加える“3階建て”方式を採用している。
業績反映部分は単体の営業利益が1000億円増減するごとに要求額も5万円増減する仕組み。
トヨタが今月22日に発表した業績予想の下方修正では単体営業損益は2200億円の赤字となり、前期の1兆1086億円の黒字から約1兆3000億円も減少する。この結果、単純計算では業績反映部分の要求額は20年実績に比べ65万円も減額する必要がある。
20年実績の組合員平均は253万円で、このままでは8年以来13年ぶりに200万円を割り込む。
ところが、トヨタ労組側は「赤字になった場合も、1000億円当たり5万円という計算式をそのまま当てはめるかどうかは決まっていない」(幹部)としており、要求方針を決めかねている。
同労組の鶴岡光行執行委員長は「生産台数が落ちれば、それだけ暇になるわけではない。1年間の努力について話し合いたい」と配慮を求める。
労組は要求額について、来年1月下旬にも組合員に提案し2月上旬に決定したい考えだが、その後の経営側との交渉も含め難航は必至の状況だ。
はぁ…。いくらトヨタの業績が赤字に転落してボーナスが65万円も減る可能性があるとはいえ、基準内賃金の5カ月分は保障され、多少なりとも業績に表れない努力などを反映させた「総合加算部分」も支給されるとあれば、仕事を失った方は勿論のこと、ボーナスがなかった人や雀の涙だった人から見れば、『200万円割れ? それがどうした! 100万円の大台を超えるだけでも有難いじゃないか』と怨嗟の声も聞こえてきそうですが、おそらくはトヨタの賞与の水準を基準に同業他社や自動車部品会社などの協力会社も支給水準を決めてくるでしょうし、それだけに、このトヨタのボーナス要求交渉は注目されそうですね。
それにしても、業績に関係なく、基準内賃金の5か月分は無条件で保障されるなんて、さすがはトヨタ。比べてはいけないとわかっていても、ついついこの高額水準には妬みの感情がふつふつと浮かび上がってきてしまいます…(苦笑