原因=結果の因果必然の法則を巡る問題
ここでの主題は、原因=結果の因果必然の法則です。
・この文の位置
・原因=結果の因果必然の法則が支配している世界に住む
・原因=結果の因果必然の法則を知る必要がある
・因果必然の法則の存在とその働きは人類にとって自明ではない
・全ての知識は最初は無意識/潜在意識内の知識・情報に留まっている
・無知の儘に生まれてくる
・無意識的には生まれながらに既に全て知っている
・無意識の情報の意識化が必要不可欠
・遺伝か環境か後天的知識か
・遺伝的=生得的知識に基づく生きる力
・自然治癒力
・ヨガの行者の例
・環境から来る知識/情報に基づく人の生きる能力
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○この文の位置
この文は、「この世界を知るための原理(存在論+認識論)」の追加文の中の「豚を豚
にする自然の仕組み」の次の場所に挿入されるものです。
「豚を豚にする自然の仕組み」の中では、創造主である神+自然法則+エネルギー一体
不可分の働きの中で、豚という存在が、「思えば叶う」/「求めよ。さらば与えられん」
の唯心論的原理を土台にして、自然法則、即ち因果必然の法則に則って創造される過程に
ついて、簡単に説明しました(ついでに、この世界が、量子力学的意味で量子化される仕
組み/量子化の原理についても簡単に説明しました)。
そこで、原因=結果の因果必然の法則について、もう少し掘り下げた説明をします。
自然法則これ自体の役割とその性質や働き等については、もっと詳しい説明をしなけれ
ばなりませんが、これは後ほどします。
原因=結果の因果必然の法則として働く自然法則が、創造主である神の天地創造の原理
として、万人にとって、それ自体で客観的にかつ唯一絶対的にかつ普遍に存在する、不変
の法則であることについて説明すると文が長くなります。で、この点は、ここでは既に自
明のことにして、話を以下の事に絞ります。
ここでは、自然法則の基本的な役割である、原因=結果の因果必然の法則としての働き
が、私たちの日常生活の中で、実際にどう働いているのかについて、その一部分を取り上
げて考察します(ここで取り上げて無いのは例えば同一原因=同一結果の原理や共振・共
鳴・共感の原理等)。
最初に、この世界の成り立ちと仕組みの再確認という原理的な話から。
なお、くどい位に何度も確認しますが、一般法則論、ここでの話は全て、創造主である
神+自然法則+エネルギーの存在一体不可分の働きで、人とこの世界の成り立ちと仕組み
が全て造られている、という事実から発想しています。
○原因=結果の因果必然の法則が支配している世界に住む
私たちが生きているこの世界は、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の
存在の働きで全て造られています。
この世界の中で、自然法則が、最初に天地創造の原理として、原因=結果の因果必然の
法則の働きをします。これは、今も人が何かの人工物を作り出すときにも働く、自然法則
の基本となる働き方の原理です。
他人のすることをそっくり真似することが役に立つようにしてくれる自然法則的原理で
ある、同一原因(=同一構造)=同一結果の原理は、因果必然の自然法則の働きを土台に
しています。
そこで、私達がこの世界の中で生きる上で、否応なしに原因=結果の因果必然の法則に
係わる必要があります。
この意味で、私達と原因=結果の因果必然の法則とは切っても切り離せない深い関係に
あります。
これは、ご存知の方には、もう常識に属する話。
しかし、この常識が無い人も、未だ少なくはありません。
○原因=結果の因果必然の法則を知る必要がある
私達の全てが、原因=結果の因果必然の法則が支配している世界に住んでいます。
従って、因果必然の法則ついて、自覚化された、それも万人で一つに共有し得る客観的
かつ正確な知識と理解を持ち、これを土台にして、自覚的に意図的に、因果必然の法則の
働きを主体的に自由に制御して使える技術を持つことは、万人/人類にとって、生存上必
要不可欠な事柄です。この筈です。
そこで、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の存在の働きで造られてい
るこの世界の中で、とても重要な働きをしている因果必然の法則について学ぶことは、誰
にとっても/如何なる民族/如何なる政府にとっても必須のことになります。
○因果必然の法則の存在とその働きは人類にとっては自明ではない
知識とは、一般法則論の理解では、創造主である神が造ったこの世界の成り立ちと仕組
みにその究極の根拠がある知識/情報という意味です。
問題は、他の知識と同じで、原因=結果の因果必然の法則の存在と働きは、誰にとって
も、この世界に生まれて来ると同時に自明の知識になるのでは無いことです。
何かの現象、例えば火が燃えているのを見て、人は誰でも自動的かつ必然的にそこに直
ちに原因=結果の因果必然の法則の働きを発見する訳ではない、ということです。
○全ての知識は最初は無意識/潜在意識内の知識・情報に留まっている
因果必然の法則だけでなく全ての知識・情報は、意識化され自覚化された知識になる前
の状態は、未だ無意識/潜在意識内の知識・情報に留まっていることになります。
特に、大脳が発達して、いわゆる本能的/生得的な行動=紋切り型の行動を捨てて、行
動の選択の自由度が無限大に広がった人類においては、これは顕著です。
○無知の儘に生まれてくる
一言で言えば、人は、自己という存在を含めて自分が一生涯住むこの世界の成り立ちと
仕組みについて、無知の儘、即ち、意識化された自覚的な知識なしに生まれてきます。
という意味は、生まれて来る人は一切何も知らない「白紙の心」の状態で生まれてくる
という意味ではありません。
この主張の根拠は、次の説明の通り。
○無意識的には生まれながらに既に全てを知っている
この世界も人とその心も、創造主である神+自然法則+エネルギーの存在一体不可分の
働きで全て造られています。これに例外はありません。これが一般法則論の理解です。
そこで、原理的=因果必然的に、人はこの世に生まれて来た時から、(創造主である神
+自然法則+エネルギーで出来ている)無意識/潜在意識的には、既に創造主である神の
存在を含めてこの世界の全てを知っています。
これは、人の持つ知識の源に関するとても大事な見方です。
○無意識の情報の意識化が必要不可欠
無意識的には生まれながらに既に全てを知っていることも、意識化自覚化された知識に
することが必要です。これによって初めて、その知識を自覚的に意図的に使えるようにな
ります。
しかし、この点に関してはもう少し詳しく見る必要があります。これを次にします。
○遺伝か環境か後天的知識か
自分自身と自分が生きている世界に関する知識は、生きる為の土台になるものです。
例えば自分が必要とする物がある場所への道筋が分かる地図(知識)は、この例。
この知識を、人はどのような形で手に入れるかに関して、以下の5つを区別することが
できます。これによって、「無意識の意識化の原理」に則りながら、それに相応しいやり
方について自覚化し意図的になれます。
また、例えば母親になった女性に育児本能があるがないかの議論を科学的にすることに
役立ちます。
1 遺伝的=生得的な知識
2 環境から来る知識/情報(刷り込みとアフォーダンス)
3 後天的に学習する知識(癖・生活習慣・文化・文明)
4 いわゆる悟りの体験でのみ知り得る知識
5 悟りの知識未満のいわゆる魔境からの知識(煩悩と迷いとも言われます)
悟りの体験でのみ知り得る知識については、ここで一般法則論の形で説明をしています
ので、ここでは特に説明をしません。
悟りの知識未満のいわゆる魔境からの知識(煩悩/迷い)は、人の持つ知識の全てを覆
い尽して、人を迷わせ間違った行動をさせる原因になる知識です。しかし、これは、文を
別にして説明をします。
なお、以上の2つから得られる知識は、3の後天的に学習する知識とも重なります。
ここでは、残りの1と2と3のことについてのみ取り上げて説明をします。
この中で、環境から来る知識は遺伝的知識を、また、後天的知識は遺伝的知識と環境か
ら来る知識を土台/前提にして初めて成り立ち使えるものになります。
しかし、この3つのことについては、今では科学的な知識として広く一般に知られてい
るものですし、詳しいことはインターネットを使える環境では自分で調べることができま
す。そこで、ここでは、ここでの話に必要なことだけを、簡単に説明します。
○遺伝的=生得的知識に基づく生きる能力
遺伝的能力───生まれながら知っているし知らなくても出来る行動を決めている、生
得的な本能的能力。
科学的に既に確かめれている人の生得的な能力の具体例は────
生命維持に直接関係する例えば呼吸とか神経系の働き。
また、見たり、聞いたり、感じたり、話したり、考えたり、記憶したり、好奇心を持っ
て特定の事柄に注目し集中したり、推理し判断したり、更には学習したりする心の基本的
な能力も生まれながらに人は持っています。
また、自然治癒力/自己回復力も、生得的な知識に基づく遺伝的な能力の例。
これらは、人が創造主である神の化身/分身として存在し生きるのに必要不可欠な基本
的な心身の仕組みとこれを動かすソフトウエア(プログラム)からなるものです。
これらに関する知識は、人にとって無意識/潜在意識にある知識の典型です。
例えば、食べた物がどう消化されて心身の活動のエネルギーになったり、体の組織を造
るのかについて、無意識の支配下にあって意識化され自覚化された知識が一切なくても、
人に生得的に備わった諸々の仕組みが自動的かつ必然的にこれをやってくれます。
コンピューターでいえば、コンピューターの原理的仕組みを基にして作られているコン
ピューターとしての仕組みそのもののと、これを動かす基本ソフトウエアーとしてのOS
に当たるもの。
○自然治癒力
なお、自然治癒力は、「それをそれにする原理的仕組み」を基にして働く自己組織化の
力。創造主である神が造った「神の国」=自然世界を、本来それがあるべき姿に維持し纏
めるための力で、人の心身のみならず、「神の国」=自然世界の全てを貫いて働いている
自然の力のことです。
○ヨガの行者の例
胃腸の働きは、無意識の支配下にあって、この働きを意識化し、更に自覚的に意図的に
制御するのは、私達の常識では不可能です。
しかし、例えばヨガの行者の中には、無意識の支配下にある胃腸の働きを、自覚的に意
図的に制御することができる人がいるようです。
例えば、口から飲み込んだ糸の先端を肛門から出して、口と肛門の間でこの糸が繋がっ
ていることを見せることなど。
○環境から来る知識/情報に基づく人の生きる能力
環境から来る知識/情報。そして、これに基づく人の生きる能力。
このことに関して、筆者が知っていることは、2つあります。
この他に、あなたがご存じのことがあるかも知れません。
1 動物行動学でいう「刷り込み」等の遺伝的行動の型と解発刺激との組合せ
2 アフォーダンス ジェームズ・キブソンが発見した「生態学的認識論」
どちらも、遺伝的能力+環境からの知識(情報)/刺激で働きます。
次に、刷り込みとアフォーダンスを、別の文に分けて説明します。
ここでの主題は、原因=結果の因果必然の法則です。
・この文の位置
・原因=結果の因果必然の法則が支配している世界に住む
・原因=結果の因果必然の法則を知る必要がある
・因果必然の法則の存在とその働きは人類にとって自明ではない
・全ての知識は最初は無意識/潜在意識内の知識・情報に留まっている
・無知の儘に生まれてくる
・無意識的には生まれながらに既に全て知っている
・無意識の情報の意識化が必要不可欠
・遺伝か環境か後天的知識か
・遺伝的=生得的知識に基づく生きる力
・自然治癒力
・ヨガの行者の例
・環境から来る知識/情報に基づく人の生きる能力
次の文へ
○この文の位置
この文は、「この世界を知るための原理(存在論+認識論)」の追加文の中の「豚を豚
にする自然の仕組み」の次の場所に挿入されるものです。
「豚を豚にする自然の仕組み」の中では、創造主である神+自然法則+エネルギー一体
不可分の働きの中で、豚という存在が、「思えば叶う」/「求めよ。さらば与えられん」
の唯心論的原理を土台にして、自然法則、即ち因果必然の法則に則って創造される過程に
ついて、簡単に説明しました(ついでに、この世界が、量子力学的意味で量子化される仕
組み/量子化の原理についても簡単に説明しました)。
そこで、原因=結果の因果必然の法則について、もう少し掘り下げた説明をします。
自然法則これ自体の役割とその性質や働き等については、もっと詳しい説明をしなけれ
ばなりませんが、これは後ほどします。
原因=結果の因果必然の法則として働く自然法則が、創造主である神の天地創造の原理
として、万人にとって、それ自体で客観的にかつ唯一絶対的にかつ普遍に存在する、不変
の法則であることについて説明すると文が長くなります。で、この点は、ここでは既に自
明のことにして、話を以下の事に絞ります。
ここでは、自然法則の基本的な役割である、原因=結果の因果必然の法則としての働き
が、私たちの日常生活の中で、実際にどう働いているのかについて、その一部分を取り上
げて考察します(ここで取り上げて無いのは例えば同一原因=同一結果の原理や共振・共
鳴・共感の原理等)。
最初に、この世界の成り立ちと仕組みの再確認という原理的な話から。
なお、くどい位に何度も確認しますが、一般法則論、ここでの話は全て、創造主である
神+自然法則+エネルギーの存在一体不可分の働きで、人とこの世界の成り立ちと仕組み
が全て造られている、という事実から発想しています。
○原因=結果の因果必然の法則が支配している世界に住む
私たちが生きているこの世界は、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の
存在の働きで全て造られています。
この世界の中で、自然法則が、最初に天地創造の原理として、原因=結果の因果必然の
法則の働きをします。これは、今も人が何かの人工物を作り出すときにも働く、自然法則
の基本となる働き方の原理です。
他人のすることをそっくり真似することが役に立つようにしてくれる自然法則的原理で
ある、同一原因(=同一構造)=同一結果の原理は、因果必然の自然法則の働きを土台に
しています。
そこで、私達がこの世界の中で生きる上で、否応なしに原因=結果の因果必然の法則に
係わる必要があります。
この意味で、私達と原因=結果の因果必然の法則とは切っても切り離せない深い関係に
あります。
これは、ご存知の方には、もう常識に属する話。
しかし、この常識が無い人も、未だ少なくはありません。
○原因=結果の因果必然の法則を知る必要がある
私達の全てが、原因=結果の因果必然の法則が支配している世界に住んでいます。
従って、因果必然の法則ついて、自覚化された、それも万人で一つに共有し得る客観的
かつ正確な知識と理解を持ち、これを土台にして、自覚的に意図的に、因果必然の法則の
働きを主体的に自由に制御して使える技術を持つことは、万人/人類にとって、生存上必
要不可欠な事柄です。この筈です。
そこで、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の存在の働きで造られてい
るこの世界の中で、とても重要な働きをしている因果必然の法則について学ぶことは、誰
にとっても/如何なる民族/如何なる政府にとっても必須のことになります。
○因果必然の法則の存在とその働きは人類にとっては自明ではない
知識とは、一般法則論の理解では、創造主である神が造ったこの世界の成り立ちと仕組
みにその究極の根拠がある知識/情報という意味です。
問題は、他の知識と同じで、原因=結果の因果必然の法則の存在と働きは、誰にとって
も、この世界に生まれて来ると同時に自明の知識になるのでは無いことです。
何かの現象、例えば火が燃えているのを見て、人は誰でも自動的かつ必然的にそこに直
ちに原因=結果の因果必然の法則の働きを発見する訳ではない、ということです。
○全ての知識は最初は無意識/潜在意識内の知識・情報に留まっている
因果必然の法則だけでなく全ての知識・情報は、意識化され自覚化された知識になる前
の状態は、未だ無意識/潜在意識内の知識・情報に留まっていることになります。
特に、大脳が発達して、いわゆる本能的/生得的な行動=紋切り型の行動を捨てて、行
動の選択の自由度が無限大に広がった人類においては、これは顕著です。
○無知の儘に生まれてくる
一言で言えば、人は、自己という存在を含めて自分が一生涯住むこの世界の成り立ちと
仕組みについて、無知の儘、即ち、意識化された自覚的な知識なしに生まれてきます。
という意味は、生まれて来る人は一切何も知らない「白紙の心」の状態で生まれてくる
という意味ではありません。
この主張の根拠は、次の説明の通り。
○無意識的には生まれながらに既に全てを知っている
この世界も人とその心も、創造主である神+自然法則+エネルギーの存在一体不可分の
働きで全て造られています。これに例外はありません。これが一般法則論の理解です。
そこで、原理的=因果必然的に、人はこの世に生まれて来た時から、(創造主である神
+自然法則+エネルギーで出来ている)無意識/潜在意識的には、既に創造主である神の
存在を含めてこの世界の全てを知っています。
これは、人の持つ知識の源に関するとても大事な見方です。
○無意識の情報の意識化が必要不可欠
無意識的には生まれながらに既に全てを知っていることも、意識化自覚化された知識に
することが必要です。これによって初めて、その知識を自覚的に意図的に使えるようにな
ります。
しかし、この点に関してはもう少し詳しく見る必要があります。これを次にします。
○遺伝か環境か後天的知識か
自分自身と自分が生きている世界に関する知識は、生きる為の土台になるものです。
例えば自分が必要とする物がある場所への道筋が分かる地図(知識)は、この例。
この知識を、人はどのような形で手に入れるかに関して、以下の5つを区別することが
できます。これによって、「無意識の意識化の原理」に則りながら、それに相応しいやり
方について自覚化し意図的になれます。
また、例えば母親になった女性に育児本能があるがないかの議論を科学的にすることに
役立ちます。
1 遺伝的=生得的な知識
2 環境から来る知識/情報(刷り込みとアフォーダンス)
3 後天的に学習する知識(癖・生活習慣・文化・文明)
4 いわゆる悟りの体験でのみ知り得る知識
5 悟りの知識未満のいわゆる魔境からの知識(煩悩と迷いとも言われます)
悟りの体験でのみ知り得る知識については、ここで一般法則論の形で説明をしています
ので、ここでは特に説明をしません。
悟りの知識未満のいわゆる魔境からの知識(煩悩/迷い)は、人の持つ知識の全てを覆
い尽して、人を迷わせ間違った行動をさせる原因になる知識です。しかし、これは、文を
別にして説明をします。
なお、以上の2つから得られる知識は、3の後天的に学習する知識とも重なります。
ここでは、残りの1と2と3のことについてのみ取り上げて説明をします。
この中で、環境から来る知識は遺伝的知識を、また、後天的知識は遺伝的知識と環境か
ら来る知識を土台/前提にして初めて成り立ち使えるものになります。
しかし、この3つのことについては、今では科学的な知識として広く一般に知られてい
るものですし、詳しいことはインターネットを使える環境では自分で調べることができま
す。そこで、ここでは、ここでの話に必要なことだけを、簡単に説明します。
○遺伝的=生得的知識に基づく生きる能力
遺伝的能力───生まれながら知っているし知らなくても出来る行動を決めている、生
得的な本能的能力。
科学的に既に確かめれている人の生得的な能力の具体例は────
生命維持に直接関係する例えば呼吸とか神経系の働き。
また、見たり、聞いたり、感じたり、話したり、考えたり、記憶したり、好奇心を持っ
て特定の事柄に注目し集中したり、推理し判断したり、更には学習したりする心の基本的
な能力も生まれながらに人は持っています。
また、自然治癒力/自己回復力も、生得的な知識に基づく遺伝的な能力の例。
これらは、人が創造主である神の化身/分身として存在し生きるのに必要不可欠な基本
的な心身の仕組みとこれを動かすソフトウエア(プログラム)からなるものです。
これらに関する知識は、人にとって無意識/潜在意識にある知識の典型です。
例えば、食べた物がどう消化されて心身の活動のエネルギーになったり、体の組織を造
るのかについて、無意識の支配下にあって意識化され自覚化された知識が一切なくても、
人に生得的に備わった諸々の仕組みが自動的かつ必然的にこれをやってくれます。
コンピューターでいえば、コンピューターの原理的仕組みを基にして作られているコン
ピューターとしての仕組みそのもののと、これを動かす基本ソフトウエアーとしてのOS
に当たるもの。
○自然治癒力
なお、自然治癒力は、「それをそれにする原理的仕組み」を基にして働く自己組織化の
力。創造主である神が造った「神の国」=自然世界を、本来それがあるべき姿に維持し纏
めるための力で、人の心身のみならず、「神の国」=自然世界の全てを貫いて働いている
自然の力のことです。
○ヨガの行者の例
胃腸の働きは、無意識の支配下にあって、この働きを意識化し、更に自覚的に意図的に
制御するのは、私達の常識では不可能です。
しかし、例えばヨガの行者の中には、無意識の支配下にある胃腸の働きを、自覚的に意
図的に制御することができる人がいるようです。
例えば、口から飲み込んだ糸の先端を肛門から出して、口と肛門の間でこの糸が繋がっ
ていることを見せることなど。
○環境から来る知識/情報に基づく人の生きる能力
環境から来る知識/情報。そして、これに基づく人の生きる能力。
このことに関して、筆者が知っていることは、2つあります。
この他に、あなたがご存じのことがあるかも知れません。
1 動物行動学でいう「刷り込み」等の遺伝的行動の型と解発刺激との組合せ
2 アフォーダンス ジェームズ・キブソンが発見した「生態学的認識論」
どちらも、遺伝的能力+環境からの知識(情報)/刺激で働きます。
次に、刷り込みとアフォーダンスを、別の文に分けて説明します。