~街の電気屋さんの日常~ アトム山口阿知須店 (有)岡村電器

山口県山口市阿知須で、街の電気屋としての日常を少しずつご紹介していきます。街の電気屋さんは、いろんなことします。

リスキーな取付場所

2016年11月07日 | エアコン

朝晩、急に冷え込んできましたね。

 

「エアコンを暖房にして運転したけど、暖まらないみたい。

修理とついでだから、分解クリーニングをしてもらえますか?」

 

了解です!!

早速、取り外しにお伺いしました。

 

まず、ガス圧を測ってみます。

0,1MPa・・・・・・。

完全に、ガス抜けですね。

室外機廻りは、大丈夫のようです。

分解洗浄ですので、内機を取り外して持ち帰ります。

 

原因が、わかりました。

ナット割れです。

 

 

 

 

ここ最近、ナット割れが原因でガス漏れなんて ありませんね。

トルクレンチを使って、適正トルクで締め付けているのに・・・・。

 

店長が言うには、『 たまに エアコンを取り付ける際に、

ナットに縦の薄い線が入っていて、溶接したような跡が残っていることがある。

ごく、たまにだけど・・・・。』

もちろん、新品のエアコンですよ。

 

これが原因なら、製造不良ということになりますが、

もう取り付けて何年も経っているので、今更 どうしようもありません。

 

起きてしまったことは、仕方ないので ナットも全て新品に交換します。

分解クリーニングも、完了!!

再取付です。

 

しかし、悪い事は 重なるものですね。

今回の現場が、これですね。

 

 

 

 

 

建物が、敷地いっぱいに建っていて 脚立が建つのがやっとです。

それも、ギリギリです。

今にも、落ちそうです・・・・・。

左下は、水路になっていて 高低差はラクに7m以上ありますね。

脚が、震えます・・・・・。

 

泣きたくなりますね。

 

まあ・・・・・、こんなこともあります。

 

 

こうした作業は、身軽で器用な店長におまかせです。

 

私も、命が惜しいですから・・・・・!!!

 

こうした危険な作業は、『 ハイリスク!ハイリターン!! 』といきたいところですが、

そうもいきませんねぇ。

 

配管の接続も終わり、ガスを入れます。

 

 

 

 

以上で、作業完了です。

 

今年の冬も、これでバッチリです。

 

有難うございます!!

 

 

 

 

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合同訓練 実施!!(消防)

2016年11月03日 | 消防

ここ最近、全国各地で台風や地震などの自然災害により

大きな被害が発生していますね。

こうした災害には、複数の消防団が協力して活動する必要があります。

 

山口市では、こうしたケースを想定して定期的に

合同訓練を行っています。

先週の日曜日に実施されましたので、その時の様子を報告しましょう。

場所は、山口南消防 阿知須出張所の訓練施設です。

 

今回参加したのは、阿知須・井関・佐山の3分団です。

それぞれが、3つの訓練場に分かれて訓練を行います。

 

まず、最初のゾーン。

” ホースの活用及び機材の搬送要領 ”

 

 

 

このオレンジ色が、ホースバックと呼ばれるものです。

ポンプ自動車には、ホースカーといって まあホースを積むリアカーが積載されています。

このホースカーには、ホースを15本収納しています。

1本20mですので、かなりの距離に対応できますね。

 

ただ、実際は これでも足らない現場があるんですね。

そこで、予備のホースも搬送します。

このホースバックには、ホースが2本入っていますので、これも担いで走るわけです。

ホース2本といっても、重量は26Kgありますからね。

気合を入れて持たないと、怪我をします。

 

ホースの収納方法もいろいろあるそうですが、今回は 『 馬蹄巻き 』を実践!!

さっそく、自分たちで巻いて ホース延長してみます。

 

 

 

 

バッチリです!! スルスルと、バックからホースが出ていきます。

これが、途中で引っかかるようでは 転倒して大怪我ですね。

続いて、三連梯子を実際に担いで 搬送!!

 

 

 

 

私も、仕事で二連梯子を使っていますが、これが 重いんですよ。

三連だと、ずっしり来ますね。

こうして練習しておけば、本番でも 慌てずに落ち着いて行動できます。

 

続いて、次のゾーン。

” 自然水利揚水、及び 水量計算 ”

 

火災現場のすぐ近くに、消火栓や防火水槽があるとは限りません。

水量の少ない所から、水利を取らざるを得ないこともあります。

 

 

 

 

通常、右のカゴを吸管の先に付けていますが、水位が低いとカゴ全体が水につかりませんね。

そうすると、空気を吸って揚水不能!! 水が出ません・・・・・。

 

そんな時に威力を発揮するのが、左の 『 低水位ストレーナー 』

5センチ以上の水位があれば、吸水できます。

これも、常時 ポンプ自動車に積載しています。

 

さっそく、実践です!!

 

 

 

 

こうした、用水路のようなところからでも 立派に吸水できます。

 

 

 

 

この低水位ストレーナーは、スゴイですよ!!

 

これを考案したのは、消防団員だと聞いています。

何度も火災現場に出場し、そのたびに水利に苦労されたそうです・・・・。

試行錯誤の末、完成!!

今では、常備の消防署にも配備されていますね。

 

いやはや・・・・、世の中には 立派な人がおられるものです。

 

そして、いよいよ最後のゾーン。

” 現場でのトラブル対応・解決の実践 ”

 

何も知らされていない団員が、7名 ポンプ車に乗り込み 出場!!

 

 

 

 

現地に、到着。

 

 

 

 

ここで、初めて 指示を受けます。

『 火災発生!! 消火活動、開始!!! 』

 

まあ、ここまでは良くある話ですが、消火作業中に様々なトラブルが発生!!

迅速に解決し、放水出来るか・・・・・?、こうした想定ですね。

訓練ですから、色々な「トラップ」が意地悪く 仕掛けられています。

 

その① 防火水槽まで、距離が10m以上あります

その② 穴の開いたホースを使っているので、勢いよく水が噴き出します

その③ 筒先は、ダブルコンと呼ばれる物を使いますが、シャットアウトの状態です

その④ ポンプ車のドレンと中継口のバルブを、そっと開いた状態にしてあります

 

今回、ポンプ車に乗り込んだ7名は 我が阿知須分団の精鋭です!!

 

しかし・・・・・、こんなトラップがあろうとは 夢にも知りませんね。

大丈夫かな・・・・・・?という不安と、やってくれる!! という信念が交錯します。

 

結果は、こうなりました。

 

① 吸管の長さは、10mです。当然、防火水槽には届きません。

  団員同士が、声をかけあって 反対側の吸管をポンプ車から取り外し、連結。

  無事、防火水槽に投入!!

 

 

 

 

② 穴あきホースの漏水は、一刻も早く 止めなければいけません!

  一人が、車に積んである”漏水止め応急バンド”を取りに帰り、無事 処理!!

 

 

 

 

③ これは、楽勝でしたね。

  筒先の団員は、操作を熟知しています。ノズルを開けて、放水 開始!

 

 

 

 

④ これが、難問ですね。

なぜなら、こうしたことが万一にでも起こらないように、バルブやコック類は、

常に確認しています。

先々週、ポンプ車で揚水テストを行い 機庫に帰ってから『 真空テスト 』を実施!!

『 OK! 』なのを、私と機関員で確認済みです。

いつ、火災出場の指令があっても 大丈夫!!

 

これが、つい1週間前の日曜日のことですからねえ・・・・・。

当然、機関員は すぐに揚水できる状態にあると思っています。

 

なのに、第三者が そっと開けているんですからねぇ・・・・・・・。

 

マジで、心配しました!!!

 

機関員が操作するも、当然 揚水不能です。

もう一度、やっても 同じ・・・・・。

すると、団員の一人が 「コック類、確認!!」と声をかけます。

おーーーーーっ、機関員が不備を発見しました!!

 

よくやった!!!

 

落ち着いて冷静に、処置できましたね。

機関員の経験者なら ご納得いただけるでしょうけど、

現場で「出るはずの水」が、「出ない!!!」と 慌てるんですよ。

機関員も、良い経験になったと思います。

 

その後は、前の写真の通り 無事放水開始、想定クリアです。

 こうしたトラブルは、現場で いつ起こっても不思議ではありません。

 

今回の訓練も、実戦的で 良い経験になりました!!

 

阿知須出張所の隊員の皆さん、阿知須分団の団員共々、

 

訓練、たいへんお疲れ様でした!!!

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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