目標の店

先日、お客様に訊かれました。
「何処のお店を、目標にしてるの？」

俺、それが無かったのです。
なぜなら、従来の鮨屋を否定して始めた寿司食堂だから。
しかしそんな事は、お客様にとってはどうでもいい事。
「寿司屋は寿司屋」

旨くて、安いものが食べられれば良い。
それだけでは、ダメなようです。

俺、大学時代にのめり込んだ音楽は、目標がボブ・ディランから始まっている。
「きっかけ」なんですよね。
ところが、今のこの仕事、きっかけは「庶民の感覚で、従来の鮨屋では月に一回は行けない。」という”否定”から始まっている。
「目標の店がない」と言う事は、「目標が無い」とイコールなのか？

”目標の店”は、俺の頭の中にしかない。
つまり、架空の店舗。
これは、だめなのか？
これって、自己満足に過ぎないのか？