散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

祝前日(2)

2022-11-02 19:58:14 | 飲み歩き・琴似界隈
2軒目は琴似の名バー「D」へ。最初の客となり、カウンター端の落ち着く席へ。今月の新入荷メニューをちらりと眺めて、今日はこれからスタートしなくてはという、ヘルシンフォス・フィスケハムを注文。



アクアビットにうるさい私だが、これはフィンランドのヘルシンキ産アクアビットなのである。私が普段飲んでいるオールボータッフェルはジャガイモ原料でキャラウェイの香りを効かせているらしいが、今日飲んでいるのは穀類由来の蒸留酒でフェンネルの香りが特徴らしい。でも、間違いなく美味いアクアビットである。

2杯目は最近テレビでも特集されていたカバラン社のトリプルシェリーカスク。



これは柔らかく飲みやすい口当たりだ。トリプルシェリー(オロロソ、ペドロヒメネス、モスカテルの3種のシェリーカスクで熟成したウイスキー)たる所以は、紅茶のような風味として最初は感じられたが、やがて「間違いなくシェリー酒の味」が感じられる。まあまあいい値段ではあるが、こういうのをコンスタントに出せるのは、台湾のウイスキーメーカーだからかね(気候・気温のせいで熟成に要する期間が短いと言われている)。

3杯目は気になってしまった、アレキサンドル・レオポルト1970ルイ16世。1970年頃に蒸留され、2000年頃に瓶詰された、最近ではなかなか見かけない長熟のコニャックである。これを底が広くて香りのたつグラスに入れて飲むと、うーん、良い香りだなあ。



まさに食後、最後を締めるにふさわしい味。アルコール度数も強くないので、どことなくもの枯れた秋の風味が感じられる。

今日も良い飲みだった。



外は少し寒いが、酒を飲んでいるせいかそれほどでもない。





帰りがてらに文庫本を一冊買い、炭酸を買い、そのついでに久しぶりに見るチョコレートが気になって買ってしまった。両方とも3%以上のアルコールを含んでいるのだが、仕事中に食べちゃダメなのかな?

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祝前日(1)

2022-11-02 18:15:22 | 食べ歩き
たまに週の半ばに休みがあるのは良い事である。祝日の前の日とあって少々気が緩んだ私は、仕事終了と共に外に出た。



それほど寒くないが、すっかり辺りは暗くなっている。いくつか候補だった飲食店を眺めつつ(まだ空いてなかったり)、結局はJR琴似駅の近くまで来て、2回目の訪問となる「H」寿司へ。中が良く見えないので思い切って扉を開けると、予約は入っているものの大丈夫だそうだ。

カウンター端の席に座り「大岡越前」のラストを見ながら、燗酒とイクラの味噌漬けでスタート。味噌漬けって味がガッチリ入って硬くなるのかと思っていたら、そこはほんのりと上品な味付けである。



「刺身を一人用で」とお願いすると、前回より豪華な盛り合わせが出てきた(値段は多分同じだった模様)。左からマグロ(トロ、赤身)、中央はボタン海老、ホッキ、平目、右側は鰤、しめ鯖と立派なものである。



いずれも良い品だが、私が一番気に入ったのはホッキであった。貝の味わいが強いし、歯ごたえも大変よいのである。テレビはいつしか家庭料理のコーナーになっており、今日は「レンジで煮魚のコツ」をやっている。客が私以外にいないので、それを見ている大将に「まさか、参考になる訳じゃないですよね」と聞いたら、「なんもならん。見る番組ないから映しているだけ」と笑って言われてしまった。女将さんも「店でレンジは使わないですよ~」とのこと。そりゃそうだろう。

刺身を食べ終えて、今日も上寿司1人前を握ってもらうことにした。まずはマグロ、白身(平目かなあ)でスタート。



今回も熱くて美味い海老頭の吸い物が出てきた。



続いてブリ、サーモン、イカ、カニ、ボタン海老。ちょっとブリ辺りは魚の部分が大きいような気がする。イカの身とご飯のバランスがいいね。



最後のイクラとトビッコは撮影しそこねたので前回の写真を使いまわす。



いやー、結構腹が一杯だ。この店には2回来て大変良いところではあるのだが、刺身の1切れが大きいのと、寿司も魚の部分が少し大きすぎるように思う。サービス精神のなせる技であろうし、いかにも高級な寿司屋さんよりは、町の寿司屋さんの方が良いのではあるのだが。



次回はまた違うところを試してみるかもしれない。
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