保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

「心ゆさぶれ!先輩 ROCK YOU」にトロッコ列車社長・長谷川一彦さんが出演されます!

2011-11-10 18:26:46 | 京都情報
今月11月12日(土)の夜11時から、日本テレビ系で放送される
「心ゆさぶれ先輩・Rock you!」というテレビ番組に
トロッコ列車で有名な嵯峨野観光鉄道社長の長谷川一彦さんが
出演されます。

放送時間は午御11:00~11:30。

京都・保津川渓谷沿い7.3キロ間を1時間に1往復しながら走る
観光鉄道である嵯峨野観光鉄道・トコッコ列車。
今では年間約100万人の観光客が訪れる京都を代表する人気列車であり、
観光スポットとして有名ですが、この鉄道が今日の隆盛を得るまで道のりは
けして平坦なものではなく、長谷川社長以下、設立事業に携わった社員の苦悩や
心の葛藤、また困難な条件などと数々のドラマがあったことはあまり知られていません。

現在の隆々とした姿しか知らない人たちは「親会社がJR西日本だから」とか
「保津峡の自然美があったから」とか、トロッコ事業の成功をあたかも有利な条件が
整っていたことを要因にみられる向きが多い様ですが、本当はそんな安易なものではなかったのです。

番組では、トロッコ列車の創設者にして現社長の長谷川一彦さんの戦いと
奮闘の記憶と記録を追うことにより、日本を代表する観光都市・京都で
新たな観光スポットがどのようにして創造され、受け入れられ、そして
定着し隆盛を極めたのか?をご本人のインタビューをもとに、再現ドラマと写真
で明らかにし、日々、困難や壁にぶつかり苦悩する視聴者や将来へ大志を
抱く若者たちへのメッセージとして贈ります。

20年前、旧国鉄マンとしてエリート街道をまっしぐらに走っていた
長谷川さんに訪れた人生史上最大にして最悪の‘転機’。

廃線後、荒れ放題となっていた旧山陰線の線路、肝心の列車や満足な駅舎も
用意されていないという最悪の状態からの営業スタート。
スタッフは観光業に無縁な、JRから出向してきたわずか9名の社員たち。
その姿に周囲の人たちからも「こりゃ、3年も持たないな・・・」と
漏れてくる声も・・・

そんなどん底の状況の中をどのような経営手腕で、そして精神で乗り越え
今日の隆盛へと導いたのか?
その成功への手掛かりの一旦を、番組では垣間見ることができるでしょう。

男気にあふれ、豪快にして情に厚く、人間的な魅力がいっぱいの長谷川社長のサクセス物語。

是非、「心ゆさぶれ!先輩・ROCK YOU」でご覧下さい。

☆日本テレビ放送:11月12日(土)午後11:00~
 イイ大人って 相当アツイ!「心ゆさぶれ!先輩・ROCK YOU!」
 出演:加藤浩次 大東俊介 JOYなど

神戸南京町の名店「皇蘭の豚まん」、今年も保津川下り売店に登場!

2011-11-09 22:38:15 | シリーズ・京都を食う!
今日の保津峡の空模様は、昨日の爽やかな秋晴れから一変、
肌寒さを感じる冷たい風が吹く、晩秋の一日でした。

こんな日にお乗りいただくお客様の、身も心も温めてくれる
食べ物が今年も保津川下りの待合室売店に登場しました!

それは神戸南京町にある名店・皇蘭の「豚まん」です!

皇蘭の豚まんを販売するのは、遊船売店の出店として知られる「保津川茶屋」

今年もホカホカと暖かくなり、川下りの舟にご乗船して頂きたくて、
神戸南京町・中華街の本場「豚まん」を商品メニューに加えました。

楽天の「お取り寄せグルメ」でも常に上位にランキングされる皇蘭の「豚まん」。
食べてみるとその違いがよくわかります。

中の具に、鹿児島産の豚肉と淡路島で収穫された大玉の新鮮たまねぎを使用、
豚肉のジューシさとたまねぎの甘みが旨く絡み、引き出されている本格派豚まん!
また生地(皮)がフワフワなのに生地内部はもっちりしていて美味い!
聞けば、中国四千年の伝統を引き継いだ「たね生地発酵」をかたくなに守り、
出来上がった生地(皮)をひとつひとつ丁寧に「手作り」で包んで仕上げているそうです。
サイズも通常規格の豚まんと比べて一回り大きく、一つ食べるだけでも十分、
お腹が膨らむので、1時間50分の舟旅の空腹感も癒してくれるうれしい一品ですね。


中国四千年の伝統の技法で作られる皇蘭の「豚まん」を旅のお供に
ポカポカと体も心も温まって、晩秋の保津川下りを満喫していただきたく思います。

保津川乗船場にお越しなられた時は、是非、皇蘭の豚まんをご賞味下さいね。

★販売:保津川茶屋(売店横)
 神戸南京町「皇蘭の豚まん」 一個 300円

澄んだ空と渓谷美に、船頭の心を乗せて。

2011-11-08 14:58:57 | 船頭
今朝は青く澄んだ空が広がる秋晴れです。

亀岡名物といわれる秋の朝霧も出ていないところをみると、昨夜の
冷え込みはそれほどでもなかったということか。

こんな日は秋独特のまぶしい陽光に山々が照らされるから、木々の緑に
少し色づいてきた葉が映え、奥行ある風景が見られる一日です。

今日は北海道から来られた高校生さん。

共学の学校らしいが、3隻の先頭となった私の舟には男子学生ばかりが。

本音を少し言わせてもらえば、この年頃の男子学生さんをお乗せした場合、
場を盛り上げ、楽しんでもらうのは難しいです。

歴史や自然の話をすると退屈そうだし、苦し紛れにくだらないギャクなど
発しようものなら、舟の中が凍りつき、その後の挽回はかなり厳しい。

私のやり方といえば、渓谷までは前列の生徒さんたちを中心に、何処から来たの?、
また旅行に行程は?など自分たちの事を話して貰う様にしています。
そして、その話される内容を膨らませて会話をつなげ打ち解けていける様に心掛けています。
そこに、後列からツッコミなどが入ると舟の雰囲気は一変司和やかムードです。

渓谷に入ると激しい落差のある急流や川壁スレスレコースなどのスリルある場所を
舟が通過する、その時を逃さず「前方、大丈夫か?当たるかも!」とアクション付きで煽り
無事に通過すると「セーフ!イェーイ!!」と右手を高々と突き上げる。すると
みんな、私のテンションについてきて「イェーイ!おぉ~!」と盛り上がってくれます。

ここまでくると、やはり若者たちです!自分たちで思い思いに盛り上がり、
笑い声が渓谷にこだまする楽しい船旅へとなって嵐山を目指すします。

そして時折「顔を上げて、空を見上げてごらん」
「青く澄みわたった空に、雲が綿菓子の様に浮かんでいるやろ~」
と自然の風景案内などをすると「凄い!CGみたくない?」とみんな
そのよさに気づき、感激してくれます。

伝え側の工夫ひとつで、保津川下りの魅力と保津峡の自然環境の
素晴らしさがしっかり理解され伝わるのだと感じます。

そして、降りる時は大きな拍手と元気のいい挨拶を返してくれました。

悠久の自然が広がる保津峡の景観と舟の乗り心地に支えられて
400年続いてきた保津川下りの舟ですが、その魅力をさらに
光り輝く様に磨くのは船頭の腕次第であります。

お客様に喜んで満足していただける船旅を演出できるように
さらなる勉強と創意工夫、そしてなにより‘おもてなし’の心を
高めていける様に精進してまいりたいと思います。

今日も楽しく仕事をさせて下さったお客様、どうもありがとうございました。


雨の日にも感じる自然の趣きとはたらき。

2011-11-05 21:14:40 | 船頭
さて、秋の観光シーズン最初の土・日だ!と気合を入れて家を出ると
・・・雨​・・・雨・・・。

この数週間、どうした訳か土曜日・日曜日という休日になると雨が降る・・・

屋根はあるものの、屋外観光である保津川下りにとって雨は天敵!

最大の敵を迎え、今日はどこまで​健闘できるのか?

川行が始まりました。

結局、終日、細かい雨が降り続く秋雨に見舞われました。

こんな天候状態にも拘らず予約客のキャンセルもなく、たくさんの観光客がお越し下さいました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

ただ、晴天の日の土曜日に比べると約30%減は否めないです。

空模様ばかりはどうしようもありませんが「秋は雨の​日でも趣があるな~」と
感じて頂けるような「風情ある案内サービスを心掛けなければ・・・」と強く思う次第です。

自然はあらゆる天候、季節など環境にあっても、それぞれの趣きがあり、
感性を研ぎ澄ませば、その魅力に気がつくものです。

雨=悪条件・・・という固定観念を少し意識から離して、
自然のはたらきの息吹を感じてみませんか?

そのことに気づいていただけるの船頭の案内次第!

雨は明日も少し残るとのこと・・・さあ!さらなる精進あるのみだ!

自然が演出する‘桃源郷’保津川の朝霧。

2011-11-04 08:58:34 | 保津川下り案内

昨夜の冷え込みにより、今朝は保津峡に朝霧が広がりました。

川も、まちも、覆い尽くす保津川の朝霧。

保津川下りの舟は、この幻想的な霧の空間を流れていきます。

舟はまるで雲の上を浮かんでいる感覚にみまわれる異次元世界

写真は渓谷への入口。
一寸先も見えない渓谷に吸い込まれていく‘浮舟’はまるで‘桃源郷’へ向かっていくかのようです。。

保津川の濃い朝霧は、盆地である亀岡の地形に深い関係があり、
深夜に盆地の底の温度が放射冷却により一気に下がり、
地表温度が保津川の水温よりも低くなる事で起こる蒸発現象です。

蒸発した水蒸気が低温の大気に冷やされ水滴に変わり
深い霧が発生するというシステムといわれています。

舟に乗る人を異次元の世界へ誘う保津峡の朝霧は、
晴天日になる朝8時~10時までの船にお乗りいただくと
保津峡谷に秋だけ現れる幻想風景をご覧いただけます。

霧が晴れるまではかなり寒く感じられるものの、大自然が演出する
幽玄な風景と大いなる働きの素晴らしさは一見の価値あり!

‘紅葉と幻想霧の競演’で演出する渓谷美を堪能できるのも
秋の保津川下りの魅力の一つだと思います。

是非、一度、体験してみてはいかがでしょうか?

色づきはじめる山々の木々を見上げながらの船旅を!

2011-11-03 07:19:54 | 保津川下り案内
今日は11月に入り最初の休日です!

保津峡や嵐山の山々の木々も、少しずつ色づいてきました。

天候もこの季節にしては、かなり温かくて24度くらいまでなる予報です。

秋晴れの爽やかな季節、日に日に変化をみせる山の風景を見上げながら
の船旅を是非、お楽しみ下さい。



‘おもてなしの心’と国際文化理解。

2011-11-01 14:11:13 | 船頭
国際間の文化の違いを相互理解することは本当に難しい。

ある観光地の会社でのお話。

そこのカフェ・コーナーである初老の男性がオレンジジュ​ースを注文された。
飲んでいる最中に不注意で、ジュースをテーブルの上にひっくり返してしまいました。

それを見ていたカフェの女性店員は中国人の方。
日本人との結婚して日本に来たそうです。

その現場をみてその女性店員は「ちゃんと自分で拭いておいてくださいね!」​と一言。

日本人の店員がびっくりして飛んできた。
「あっ、大丈夫ですよ。拭きますの気になされないで」と必死のフォロー。

拭き終えて帰ってきた日本人店員に「なんで​、そこまでするの?」と一喝。続けて
「中国では、自分のした失敗は自分で責任を持って後始末まで処理すべき!」​
「私は自分の子供たちにもその様に躾けている。子供でもできることが、
なんで大の大人にできないのか?そんなこともできないの、日本人は!」と
室内に響き渡る声でボルテージを上げたのです。

もちろんその声はジュースをこぼした男性にも聞こえています。

男性は「すいません」と詫びた後、申し訳なさそうにソソクサと退室されました。

「中国ではそうかもしれないけど、ここは日本。しかも‘おもてなし’の心を大切にする
職場​なので従ってほしい」と上司が指導すると
「そんな方針は間違っています。私​は従いません!」と強硬だ。

また仕事の時間も「9時30分からなら、その時間から始めるべき!
10分も前に出社するのがいいことなの?」と早く出社している人に疑問を呈す。


しかし、ここで勘違いしてもらっていけません。

彼女は仕事自体に対しては真面目で、ソツなくこなす人です。
なんでも本音で話すところはあるが、けして悪い人ではありません。

ただ「おかしいと思ったことは、おかしい」と言うべ​きだと主張されているのです。

日本の風習にも溶け込もうと努力もされています。

しかし、過剰ともいえる日本のサービスにはビジネスの範囲外であり
「それは仕事ではない!」という意識で、お金を払う人だからと
そんなに気を遣う必要があるのか?という中国人と日本人の意識の違いなのです。

さて、みなさんの会社にこの様な人が働かれていたら、どうなされますか?

文化の違いをが雇用問題に発展する可能性は、今後の日本では
十分に考えておかないといけませんよ。
国会に提案されている新たな「人権擁護保護法案」の整備により
文化の違いを解雇や不採用条件にすると「人種差別だ!」という声に
正当性がある時代になり、罰せられる可能性すらあります。

現場のほんの些細な異文化相互理解の難しさが、これからのグローバル化
に突入する日本社会の難しさを予感させる出来事です。

おもてなしの心という日本人が無条件で「矜持」と信じていたことが
国が違えば「過剰な行為」とみられるゆがんだサービス精神にみられる社会。

さて、あなたは受け止めますか?それとも・・・・

ちなみにその会社は寛大で「文化の違い」だとの理解もと、
特にお咎めはないということです。

※上記の写真は、当記事と直接的な関係はありません。