保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川で北山しぐれ??

2005-11-18 19:42:19 | 船頭
朝から深い霧が川一面に広がっていた
今日の保津川。
こんな日は好天に恵まれる・・・と
決まっているはずだったのですが、
午後から急に天候が崩れ出すという
予想外の展開に。

青空が広がっていた山に、灰色をした暗い雲の帯が
伸びてきます。この雲が段々大きくなって
くると京都北地域の名物‘北山しぐれ’がやって来るのです。
‘北山しぐれ’とは、以前11月1付けに書いたことが
あるので、覚えてられる方もおありだと思いますが、
京都市内の中心から北の地域で降るしぐれのことで、
その範囲は広く、紫明通り(今出川通りより北)から
北の山沿いの鷹が峰や上賀茂、衣笠を回り、
もみじの名所高雄までにも広がっていきます。

保津川が流れている亀岡から嵐山はどちらかと
いうと‘洛西’と呼ばれる地域なので
‘北山’と呼べるか怪しいところだと思うのですが
晴れているかと思えば、さーっと降りだし、
また止んで晴れたかと思うと、また降りだす
現象はまさに北山しぐれと同じです。


しぐれを運んで来た雲が愛宕山に掛かってきます。
このなると間違いなく川の上はしぐれのです。

さっきまでのぽかぽか陽気がうそのように
辺りは急に夕方のように暗くなります。

周りの景色が一望できるように、
屋根をつけないオープンな船で下っている
保津川の船には、しぐれは最も邪魔者なのです。

緩やかに淵で素早くテントの屋根をこしらえるのです。
下りながらの作業なのであまり時間的な余裕は
ありません。この時はお客さんもテント張りを
手伝って下さいます。

なんとかテントをこしらえ、しぐれを凌いだと
思ったら、それに合わせたようにしぐれは止み
また青空が顔を覗かすのです。



嵐山に着くと、しぐれはすでに上がり、遠くに見える
愛宕山の上空にしぐれ雲が掛かっているのが見えます。
こ愛宕山の下を流れる保津川では、この時も
しぐれが降り続いていることでしょう。

なんとも邪魔で意地悪な雨、それが保津川の秋の名物
北山しぐれなのです。

このしぐれ過ぎれば、京都は本格的な冬を迎えるのです。

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2 コメント

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身体も一緒に! (Honko)
2005-11-19 03:33:05
 はっちんさ~ん! きのうは”生霊”ではなく、本当に京都へ行って来ましたよ~~!



 たまたま、うちの「とやさん」の仕事がオフだったので、二人して嵐山へGO~!と、あいなりました。(予定はいつも急に決まるので、大変なんです~)

 

 「保津川下り」を、ずうぅーっと楽しみにしていたのですが、とやさんはお船が苦手な人なので・・・

ごめんなさい・・・ はっちんさんの所へは行けなかったのです。(ああぁ~涙、涙)



 せめて雰囲気だけでも・・・と思い、4時前頃から渡月橋下の川が二手に分かれる辺りで、お船が帰って来るのをずっと見てました。(生で見れて感動!)



 一艘に3人の船頭さんが乗っておられましたね。Honkoは必死で、はっちんさんのお姿を探しましたが、その時間帯にはおられなかったみたいで・・・(再び涙~)



 「その後のお船」がどうなるのか、ちょっと疑問だったので後をついて行きましたら、クレーンで上げて大きなトラックに重ねるように積んでおりました。(再び感動!)





 きのうは、「天龍寺」「清凉寺」そして「大覚寺」を訪れ、美しい紅葉を堪能してまいりました。(写真もいっぱ~い!)



 「竹林」もステキでした!

「もう一人くらい、女の子がいてもいいよねー」と話しながら、ピカピカ光っている竹はないかなぁ~と探しましたが・・・あるわけないかぁ~ なーんてね。えへへ





 こーして楽しい時間はあっ!とゆ~間に終わりを告げ、後ろ髪引かれながら渡月橋を後にしたのでした。



 感動!のあまり、ついつい長々となってしまいました。

             ごめんなさい。
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来てはったん? (はっちん)
2005-11-20 07:54:17
Honkoさんへ。

生霊ではなく本物のHonkoさんが

京都に来てはったんやね。

船に乗って頂かなかったことは少し残念ですが、

秋の嵐山を散策できてよかったですね。

その日のはっちんは午後4時30分ごろ、その場所を

通過していたと思います。

もう少し、待ってていただいたら会えたですね。

また、京都にちょくちょく来てください。

待ってますよ~
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