保津川下りの船頭さん

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秋の京都 奥嵯峨を歩いてみませんか?滝口寺

2018-11-13 09:58:19 | シリーズ・京都を歩く
祇王寺の南隣に滝口寺があります。
このお寺にも平安時代の悲恋物語があります。

平重盛の家来・斎藤時頼は清盛の娘建礼門院の侍女・横笛と恋に落ちましたが、
身分の違いを咎められ、失意の中、時頼は出家してしまいます。

滝川入道と号して修行していることを知った横笛は、入道のいる往生院まで逢いにいきます。

しかし、仏に使える身であると逢おうとせず、追い返されます。

悲しみのあまり、横笛は大堰川に身を投げたとも伝えられています。

この往生院の子院跡に滝口寺があり、本堂には滝口入道と横笛の木造が安置されています。

また、門入口には新田義貞の首塚もあり、足利尊氏との戦いに敗れ、三条河原で晒しものにされた首を、
妻がこの地に連れ出し埋葬し供養しながら生涯をこの寺に捧げといいます。

時代ゆえの叶わぬ恋、離別しなければならい悲しみを大切しながら、このお寺は静寂に包まれています。

京都嵯峨野は、人を素直な感情に誘ってくれます。人を好きになる心は自分の最良の感情を引き出してくれます。

それが秋の嵯峨野の魅力だと思うのです。

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