保津川下りの船頭さん

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保津川遊船企業組合の新社屋新築工事・安全祈願祭が行われました。

2009-12-23 07:58:27 | 船頭
保津川遊船企業組合は昨日22日、京都府の推進する桂川河川改修事業に伴い
移転する「乗船場並びに社屋新築工事」の安全祈願祭を行いました。

午前10時から行われた式典には、亀岡市長をはじめ府や各団体、工事関係者など約60名が出席のもと、
400年の保津川の歴史に刻まれる「新たな船出」を祈願しました。

安全祈願祭は2部構成となり、1部を地鎮祭、2部を起工式として執り行われました。

地鎮祭には保津川ゆかりの神社・請田(うけた)神社の宮司が祭主を務め、
四方祓いや鍬入れなどの神事を厳かに執り行いました。

2部の起工式では、遊船組合の代表である小西勝理事長が挨拶に立ち、
『先輩から絶やすことなく受け継がれてきた川下りの伝統をしっかり守り、
この新社屋のもと、組合員一丸となって保津川下り、そして亀岡観光を
盛り上げていきたい!」と力強く宣言しました。


その後、栗山正隆亀岡市長はじめ藤城進府広域振興局長、桂川たかひろ府会議員から
保津川下りにかける期待とありがたいご祝辞を頂戴しました。

式典の最後は参加者全員で「コーヒ」カップ片手の今風の乾杯で
保津川下りの新たな船出の第一歩を祝いました。

遊船の乗船場と社屋は、組合が設立された1970年(昭和45年)に船頭衆の
力を結集して建てられたもので、その後増改築を繰り返し今に至っています。
しかし、氾濫を繰り返す桂川(保津川)の治水対策として計画された京都府の
河川改修工事事業の堤防嵩上げ(1.8m)工事に伴い、乗船場と社屋の移転を
求められていました。

その後、府と市との長期にわたる移転対策の協議が続けられた結果、
一定の合意を得て、今日、新社屋建築の運びとなったものです。

移転場所は今の遊船社屋から30m下流に位置し、遊船駐車場に使用していた所。

建物の規模は鉄骨2階建て延べ1138㎡、2階に乗船受付窓口や待合室など事務所機能
を整備し、1階はすべて駐車スペースなる予定。

河川工事で堤防が嵩上げされ、また川沿いに市道が整備されることから、
乗船客は2階から川へつながる陸橋式の歩道を使用して川岸の乗船場へ
降りていただくスタイルとなります。車椅子用のスロープも整備されます。

工期は来年の9月末を見込んでおり、新社屋での営業開始は2年後の2010年2月以降の予定です。

今後、地域では、桂川河川改修関連での新社屋周辺の河川環境整備も行われる
予定で、保津川遊船の新社屋を中心に新たな水辺空間及び亀岡観光の拠点
となるべく力を入れていく計画です。

このビックプロジェクトの船出を前に、まさに気が引き締まる思いです。

これからも保津川と保津川遊船への温かいご支援をよろしくお願い致します。