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保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

酷すぎる!保津川のゴミ投棄

2007-08-22 23:44:04 | 保津川エコ・グリーン委員会
多忙を極めた保津川下りのお盆シーズンも一段落。

余裕ができたのか、周りの景色をふと、見てみると
あるわ!あるわ!遊船乗船場対岸の河原に散乱している
ゴミの山!

お盆休みの約一週間に河原でBBQや花火をした後の
ゴミが堂々としかも大量に捨ててあります!

さすがに見かねて市環境政策課に通報し、今日の
朝からシルバー派遣の方がお二人、炎天下の中、
懸命に清掃活動をして下さいました。
私も乗船まで少し時間があったので、お手伝いを
させていただきましたが、悪臭を放つBBQの腐った残飯、
タレがこべり付いた容器、それにまだ使えそうな椅子に
焼き場セットまでが放置されています。

「もったいない!」などという言葉は今や日本には死語で
無縁であることを証明するかの様な大量の残飯。

若者たちだろうか?自分達が楽しんだ花火のゴミを
全て持ち帰らず置いていくのでしょう~
あちらこちらの場所に捨ててあります。

炎天下での、ゴミ清掃は僅かの時間でも大変な労力です。
一向に減らないゴミを拾いながら「いったい、何の為に
自分はこの清掃をしているのか?」正直、疑問に
思ってくるくらいのしんどさです。

掃除の後、シルバーさんと少しお話をしたところ
週二回、亀岡市要請で市内のいろんな場所へゴミ清掃
に出られているということでした。
ゴミ投棄の惨状は保津川だけではなく、市内いたる所に
あり、電化製品や産業廃棄物なども凄まじい状態である
事を教えて下さいました。
シルバーさん達はお仕事とはいえ、なんとも大変な作業を
二人という少ない人員でされているのです。

今日の様に本当の現場を知る人のお話を聞くとまだまだ
ゴミの問題について知らない自分がいる事を発見!
しかし、僅かな人員のシルバーさん頼りでの、ゴミ清掃や
不法投棄物回収だけでの対策で十分なのでしょうか?
もっと実践的なシステムをつくり上げる必要性を感じます。

写真のゴミはこのお盆休みだけ、しかも保津川乗船場対岸
という限られた場所だけで出たゴミの量です。

‘豊かさ’とは一体何でしょう?
こんなにモラルの低いマナー意識の低い人種たちを大量に
つくるなら、今の日本の平和と自由に何の価値があるか!

私は今この時も衣食住に事欠く絶対的貧困者そして
その子供達の姿を思い出さずにはいられません。

捨てる人に「ゴミを持ち帰れ!」と言ったところで
中々進展は遅いでしょう。
まずは心ある人達が、口だけではなく実践し自らが
活動していく以外に、はっきり言って今のこの
大量のゴミを減らす方法はない!

もし、それもできなのなら、この国は本当に
一度リセットした方がいいのではないか!
という絶望的な気持ち駆られるのです。

保津川下りで優雅で快適なご出勤~

2007-07-28 00:26:37 | 保津川エコ・グリーン委員会
桂川流域ネットワークでともに活動している
若き経済学者・原田禎夫先生御夫妻が今日、
始発便の保津川下りにご乗船下さいました。

地元亀岡にお住いの原田御夫妻。
奥様のお姉さんが京都に越しになったので
地元が誇る観光(?)保津川下りへご案内して
いただいたというわけなのですが、実は
原田先生、今日は昼から教鞭をとる大阪商業大学
で打ち合わせがあるらしく、始発の保津川下りで
嵐山まで下り、その足で阪急嵐山駅から東大阪に
ある大学までへ出勤されたそうなのです。

「保津川下りで出勤~~」

大自然のパノラマの中、渓谷の涼を感じながらの
優雅で快適な通勤風景~いいですね~

原田先生は「公」と「私」という従来の二元論的な
価値判断とは別に「共有」という視点を盛り込んだ
資源保全と活用等の有効な手法「コモンズ」
研究をされている経済学者で、この新たな価値観による
地域共同体(コミュニティ)の構築についての
積極的な提言をされている、私の尊敬する学者さんです。

保津川峡谷のゴミ問題にも強い関心を示して下さり、
河川ゴミによる経済的コストや損失などの算出や
対策案などを話し合う私達遊船メンバーにとって
は心強いアドバイザーでもあります。

先の台風4号で荒れている保津川の現状は
どの様に映ったでしょうか。

そろそろ、本格的にゴミ問題に対応する為、
志ある者が立ち上がる時は近い。

‘時は今!’ロマンを持って楽しく頑張りましょうね~

保津川でストップ!ザ・外来魚活動。

2007-05-27 08:54:15 | 保津川エコ・グリーン委員会
近年、保津川でも増え続けている外来魚ブラックバスとブルーギル。
昨日は保津川下りの船係留地で「ストップ!ザ・外来魚」と称して
地元の子供達も参加し駆除活動を行ないました。

主催は亀岡市地球環境こども村課が中心となり地元漁業組合の
協力のもと、子供達に外来魚の知識と問題点を体験しながら
学んでもらう事を目的の駆除活動です。

ブラックバスは北米産の淡水肉食魚でその食いつきぶりの
烈しさが一部の釣りマニアに人気で、日本の川にも多く
放されているのです。成魚は体長30cm以上にもなり、
繁殖力も強く、主に在来魚の稚魚やエビ、カエルなどを
食べて成長します。日本の川には天敵も存在しないことから
日本の川の生き物の生態系を崩す恐れが懸念されています。

保津川でも毎年、ブラックバスやブルーギルは
増え続けており、保津川名物のアユ漁にも
大きな被害を及ぼしています。
保津川では毎年この時期に鮎の放流も行なっており
鮎の稚魚を外来魚から守る活動も行なっております。

また、保津川には日本でも数箇所の川にしか生息せず
絶滅が危惧されている希少種‘アユモドキ’という
淡水魚が生息していることから、外来魚問題は
緊急に取り組まなくてはならい活動でもあります。

亀岡市では地元漁業組合とも連携を取り、地域の
人達、特に子供達に正しい知識と問題点を理解し
みんなで、地元の川に生き物を守る意識を高めて
いくことを活動を活発に行なっております。

外来魚問題は人間の釣りという楽しみという視点だけで
古来からその河川に生きてきた生物の生態系を乱した
環境破壊といえます。
在来魚は今、開発事業で生息域を奪われ、密放流で
侵入してきたブラックバスなどの外来魚によって
生存自体が脅かされています。

しかし!駆除される外来魚そのものにはなんの責任はなく
問われるのは密放流した人間のほうです!
人は神ではありません!
その原因を作った私達、人間が責任をもって対応しなくて
ならない問題であるということを意識を持つ事が何よりも
大切なことだと考えます。

‘自然との共生’が叫ばれている今、私達は自然の一部として
いったい何が出来るのか?真剣に考える時なのかもしれないですね。

アユモドキカムバック大作戦




GW明け、汚れた川を美しく!クリーン作戦

2007-05-09 16:32:33 | 保津川エコ・グリーン委員会
GW最終日に降った雨で保津川に再び
大量のゴミが流れ着いてきました。

早速、保津川エコ・グリーン委員会メンバーを
徴集し河川掃除計画を策定、今日組合員の心ある有志
たちと一緒に、河川ゴミの掃除を実施しました。

超多忙だったGW明けで、皆一様に疲れが溜まっている時、
まして今日は31度を超える真夏日の中での作業となり
ましたが、51名の組合員が参加してくれました。
中には休日の者や船の順番待ちの時間を割いて
参加してくれたメンバーもいて、エコ委員長として
本当に感謝する次第です。

GW前に嵐山までの16km全工程を掃除済みにもかかわらず
川には大量のゴミが舞っています。今回のゴミはペットボトルが
中心であることから、GW中の河原でのBBQゴミと考えられます。
楽しく川と触れ合うにはしっかりマナーを守ってほしいものです。

今回の川掃除の大敵は船が流れている水路すぐ近くで
渦を巻くゴミの数々でした。
船に乗られているお客さんのすぐ横を舞っているので
景観的にも印象度でも非常に問題です!
これを回収するのが一番の目的でした。が!
そこは川のど真ん中!7~8mの長い竹に網を括りつけても
まったく届かないところなのです。
狭い場所なので遊船の船では小回りが効きません。
頭を抱えているところに救世主登場!

船頭仲間の高木要介さん所有のゴムボートを貸してもられることに!
私用のボートに河川の汚れたゴミを乗せることになるので、
申し訳なくて気が引けましたが、彼は快く引き受けてくれ
強敵となった川ど真ん中のゴミの乱舞をしっかりきれいに
処理することができたのです。

炎天下の中、保津川を美しくする活動に参加して
くれた組合員一同の熱い心に感謝しております。

今日目立ったペットボトルはリサイクルという美名のもと
どんどんその販売量や消費量は飛躍的に増加の一途を
辿っています。もちろん、川に捨てて帰る人のモラルは
問われて当然ですが、コスト面だけをみて、これだけの
ペットボトルの製品を製造し、販売する企業にも責任の
一旦は明らかにあると考えます。
ただ総合的、抜本的なゴミ問題解決への道は
まだ果てしなく遠いなと感じる川掃除でした。


G.W目前に川を美しく!クリーン活動

2007-04-27 18:31:31 | 保津川エコ・グリーン委員会
いよいよ、明日からゴールデンウィークですね。

保津川下りにとっても上半期最大の大型連休になるので、
全国各地、世界各国から大勢のお客さんがお越しになる
ことが予想されます。

この連休期を前に私達組合では、船を出しての本格的な川掃除
ボランティアを実施し、河川美化活動に取り組みました。
3月に渓谷の入り口までの清掃を済ませているので、今回は
最も清掃が困難である渓谷部から嵐山までの間で実施したのです。
渓谷には最近の雨で増水した時に流されて来た、空き缶や
ペットボトル、ビニール袋、食品トレイといったお馴染みの
河川ゴミがあちらこちらの川岸に浮びまたは打ち上げられています。


こんな所には、遊船で使用している船で向かうわけですが、
川岸の岩場は底が浅くなっている箇所も多く、船が横着けない場所も。
船から身を乗り出し長い枝の付いた網ですくうのですが、川へ落ちる
こともある危険な作業です。

そこで今回、船頭仲間である青山歩さん所有のレジャーボートを
貸してもらうことにしました。

海、川両用のエンジン付きのレジャーボートの登場は
川掃除には心強い助っ人です!

早速、遊船の川掃除船にレジャーボートを積み込み、
目的地まで輸送するのです。

心強い助っ人を迎え、俄然、気勢が上がるクリーン部隊。

ゴミを入れる土嚢袋を片手に渓谷に漂流するゴミたちを拾っていきます。
これら全て手作業。見る見るゴミ袋は増えていき、掃除船の一面が
ゴミ袋の山になるのにそれほど時間はかかりませんでした。

こんな狭い隙間にも河川ごみは侵入してきます。
本当にペットボトルと空き缶、発泡スチロールが多いです!

僅か半日の掃除で集めた河川ゴミはなんと8~9t!
このゴミは嵐山で上げ亀岡まで持ち帰り、今日
朝から亀岡市の環境課の方々が埋め立て処分場まで
運んで下さいました。

全国はもとより、世界各国から大勢のお客さんがお越し
下さる私達の川、保津川。
河川ゴミは亀岡市が市民が出したゴミだけとは限りませんが
美しい景色を楽しみにお越しくださる方々に、汚れたゴミだらけ
の景観をお見せする訳には参りません。
亀岡市の観光に対する熱い心意気を強く感じる次第です。

明日からのゴールデンウィーク、川縁でバーベキューという
方も多いと思います。
1,ゴミを減らし捨てない。
2,ゴミを見つけたら拾う。
3,捨てていた人がいたら、注意する
という思いを忘れず楽しんでいただく事をお願いしたいと思います。

いつも言っていることですが、人として最低限のモラルを、
全ての人に、持ってもらうこと。
このことがゴミ問題の根本的な解決法なのですから。


400年記念パネルにエコ・コーナー誕生!

2007-04-11 23:34:27 | 保津川エコ・グリーン委員会
昨年の保津川開削400周年を記念して設営された
「保津川の歴史・今昔物語」展示パネルにこのたび、
「エコ・クリーン」コーナーが増設、訪れる観光客に
保津川の河川環境の現状を紹介しています。

新たに増設された環境展示パネルには、昨年来、
保津川に流れ着く河川ごみ問題への取り組みと活動を
紹介しながら、河川環境問題への関心をアピールするのが狙い。

パネルは「桂川塵芥(じんかい)見聞録」と題して
京都造形大学の環境デザイン科の和田剛さんがまとめた
研究発表をもとに作成されています。

保津川(桂川)に流れてくるゴミ問題を
1、ゴミの集まる仕組み
2、河川ゴミの種類
3、ゴミ問題へ対応と活動
に分け、根本解決への道しるべを提案されています。

活動者のインタビューとして、私と桂川流域ネットワークの
仁枝さん(河川レンジャー)のコメントも紹介されていますので
保津川下りにお越し頂いた方で興味のあるか方は是非、お乗り
いただく前にご覧になってもらえれば嬉しく思います。

また、この研究成果をまとめたDVDも制作していただいたので
もし、このブログをご覧の方で「観てみたいな~」と
思われた方は一報いただければ、お分けいたします。
お気軽に問い合わせ下さい。
私達と一緒に河川環境美化の意識を高めて行きましょう。

そしてあらゆる‘いのち’を育む‘水’の大切さを訴えていきたいです。

先日、半日の清掃で集められた保津川(桂川)のゴミです。

保津川遊船にエコ・グリーン委員会を発足

2007-04-03 22:24:20 | 保津川エコ・グリーン委員会
桜咲き、春爛漫の雰囲気いっぱいの保津川下り。

そんな華やかで優雅な気分を台無しにするのが
川に散乱し浮んでいるゴミです。

2日目の激しい雷雨で増水した保津川には空き缶やビニール袋、
ペットボトルに食品トレイといったお馴染みのゴミが流れ着き
船の航路横の川岸に打ち揚げられていました。
水量の減少を待ち、早速昨日から河川のゴミ掃除に掛かりましたが
渓谷の入り口までで既に1~2tのゴミが集められました。

私達保津川遊船企業組合では今年、この様な川ゴミ掃除など
河川環境を守る事業を推進する為「エコ・グリーン委員会」
という組織を正式に発足しました。

同委員会の委員長には不肖・私が就任することになりました。

今後この委員会でゴミ掃除や峡谷の山を守る植樹事業計画を
長期的な視野で策定していき、ただ観光的視点のみに
捕われるのではなく、川・水という‘いのち’を育む共通の財産
としての河川・自然環境の問題に取り組みことを目的とします。

また、遊船有志で参加しているNPO・桂川流域ネットワークなど
他の流域環境団体とも連携を深め、今後は大局的な見地に立った
活動も展開し、真の「美しい国つくり」を目指したいと思っています。

河川ごみはただ拾えばそれで済む話でない事は重々理解しているし、
ゴミ処理問題など複雑で難しい問題があることも知っているが、
桂川流域でも注目度の高い「保津峡」や「嵐山」で河川環境に
対する意思表示‘狼煙’を上げることで、流域全域を巻き込んだ
大きな運動に発展することも可能だと考えます。
いやそうしなければならないと思っています。

そういった観点でも今回この「エコ・グリーン委員会」を
遊船に発足できた事は、とても意味のあることだと思います。
委員会では今後、遊船独特のいろんなイベント計画も予定してますが
これらの運動・活動はもちろん遊船単独で出来る事業ではありません。
心ある方々のご指導とご協力がなによりも不可欠だと考えます。
このブログを今、ご覧の皆様も、この主旨に賛同いただければ
幸いです。そして私達とともに「河川・自然環境」を守る活動に
ご参加下さることを期待します。

河川美化はグローバルな視点で!

2007-02-25 19:31:13 | 保津川エコ・グリーン委員会
4日間続いた保津峡のゴミ掃除も今日で終了。

この4日間で収集作業に掛かった人数は延べ128人、
集められたゴミの量は約10t。
今年は「徹底した清掃活動の実施」をスローガンに、両岸に
掛かるゴミを隈なく拾ってまわった成果もあり、本当に
美しい河川風景を取り戻せたと自負するところだ。

しかし、これはあくまでも保津川下りの船が流れている
16キロ間だけであることを考えると私達は河川浄化という
ことについて手放しで喜べる状況ではないことを忘れてはならない。

以前、私達も参加している「NPO桂川流域ネットワーク」の
勉強会で、桂川の最下流域にあたる京都府大山崎町の方から
川辺の膨大なゴミの流着量に付いての現状報告を受けた。

大山崎町は天下分け目の天王山がある歴史的にも有名で、
綺麗な地下水が湧き出ることから某ウイスキーメーカが工場を
持っている地区だが、桂川をはじめ宇治川(鴨川合流済み)木津川
の三川が合流し淀川となる地区でもある。
そのため、これら河川の上流域から流れて来る膨大な量の
河川ゴミがこの地区に集まってくるというのだ。

河川のゴミの殆どが水や土に戻らない化学物質であり、
その物質の腐敗等により川の水質悪化を引き起こす
ことは、今更言うまでもないだろう。
水質悪化は川の生態系はもとより、河川の水を飲料する
人の健康にも悪影響を及ぼす。

そして京都の三川が大山崎町で合流した後は、淀川として
下流域にあたる大阪の人の命を支える大事な飲水、生活用水と
なっていることを忘れてはならない。

また、今、海は各国から漂着するゴミで汚れる一方だという。
そのゴミの殆どが川から流し出されたゴミだ。
我が国の海岸にも隣国の国々から流出された越境ゴミが大量に海岸に
漂着しているし、わが国が流出したゴミも周辺諸国に漂着している。

私達の家の横の溝に捨てたゴミ、小川に捨てたゴミ、アウトドアを
楽しんだ後のゴミが、保津川の様な大川を下り、海に出て、
今やそのゴミは国際問題になってきている。

この現状を意識し、ゴミ掃除などボランティア活動も活発に
なってはきているが、問題はそう簡単ではないようだ。

今のわが国の法令ではゴミは、回収された地元の自治体が
処理費用を負担することになっている。
私達、船頭が拾った保津峡のゴミも亀岡市が処理して下さっているが、
保津峡が京都市と亀岡市両市に約半分つづまたがる地域なので、
回収したゴミの処理方法も一筋縄ではいかなかった経緯もある。

今や何処の地方自治体も財政は豊かとは言い難い。
そんな中、両行政区域にまたがるゴミ処理は埋め立て処分地
のキャパなども含め難しい問題が多々ある。
広域行政である府のリーダーシップが必要不可欠なのは
言うまでもないが、海ゴミという国レベルでの問題にまで発展
しているという認識のもと国の積極的な取り組みに期待したいところだ。

そして、全国各地でゴミの課題に取り組んでいる行政、市民、企業
がさらに連携を深め、ゴミの発生抑制と流出抑制に対しての活動の
活発化を図ることが大事だと考える。

そしてなによりも優先して大事な事は
1,ゴミを減らし捨てない。
2,ゴミを見つけたら拾う。
3,捨てていた人がいたら、注意する
という人として最低限のモラルを全ての人に持ってもらうことが、
ゴミ問題の根本的な解決法であることは間違いがないだろう。


本当の「美しい国」とは?ゴミ掃除に思う・・・

2007-02-23 23:56:33 | 保津川エコ・グリーン委員会
「美しい国」今の内閣のキャッチフレーズだ。
凛とした精神性を持つ国民が創る誇り高い国という意味だ。

幕末の昔、日本を初めて訪れた欧米人の紀行記に
当時の日本人を表現したこんな一文を見つけた。
「日本に着いた時に港を監視する門番の侍にチップを
渡そうとした時、彼らは『これは私の仕事だ。
当然のことをしているまで、お金など貰う理由がない。
理由のないお金は戴けない』とガンとして受け取ろうと
しなかった。」
仕事に対する誇りと、いわれのない金は受け取らない
という毅然とした態度に精神性の高さを感じた彼らは
日本の街を歩いて、さらに驚いた!
「日本という国の街中にはゴミが一つも落ちていない!」
精神性の高さは清潔感に比例する、素晴らしい国民性の
国として当時の日本国を絶賛して母国へ紹介したという。

当時まだ世界で三流国程度の国力しかなかった日本。

それから約130年経ち、今や世界第2位の経済力を
持ち世界でも最も豊かな一流国になった日本。
「食足りて礼節を知る」という言葉がある。
が、今の日本の現状はどうであろうか?

私達、船頭が春の開幕前に実施している「保津川の川掃除」が
今週の水曜日から始まった。
今日は雨の為、中止となったが、水、木の二日間で延べ64人を
動員し、保津峡の全区間の約半分の工程を終了した。


川掃除は保津川下りの乗船所を始点とし、川の両岸二手に分かれ
川岸のゴミを拾いながら、嵐山までの16キロを歩く。
ゴミは川下りの船2艘を出し、随時運び込みながら下流へ進んで行く。

川岸に溜まるゴミはペットボトルに空き缶、スーパーのビニール袋
農業用肥料のビニール、トレイ、中にはバイクや自転車まである。
どれもこれも使用者一人一人がゴミ箱に捨てていれば出ないゴミばかりだ。
道中はイバラだらけの中、痛みに耐え、時には傾斜の険しい崖に
へばり付きながら引っ掛かったゴミを取る。
腕に食い込んでいくゴミ袋の重みに耐えながら、険しい川岸を
ゴミを拾い、ひたすらに歩きながら、モラルと誇りをなくした
日本人の心の荒廃を嘆く。

まだ全工程の半分というのに、2艘の船はゴミで満杯になる。
これだけのゴミが渓谷に流れ着いて引っ掛かっていたのだ!
しかもまだ半分の距離の間でだ!

保津川下りには毎年、海外から大勢のお客さんがお越しになる。
中には世界のVIPクラスの方も乗られる。
彼らがこの荒れ汚れた川と山の風景を見たらどの様に感じるだろうか?
そしてどの様に日本を母国に紹介するだろうか?

幕末のそれとは正反対の評価であることは想像に難くないだろう。

もはやこれは保津川下りだけの問題だけではなく、日本国の国民性の
貧しさ、恥を海外に晒す事に等しく、国益にも少なからず
影響するといっても過言ではないだろう。

時あたかも昨年18年12月に「観光立国推進基本法」が制定され、
日本国は国際社会に向かっても、観光地振興に本腰をいれるという。

海外から来た人々に本当に「美しい日本」を見せられるかは、
私達、国民一人一人の意識に掛かっているのは言うまでもない。
この意識改革ができなければ「美しい国」は掛け声だけに終わるだろう。

しかし、今我々にはそんな大局を語っている暇はない。
ただひたすら目に前にあるゴミを一つ一つ拾うしか方法はない。
ゴミすすにまみれながら、荒れた山の中を歩きながら、そう感じた・・・
川掃除は後二日続く。

明日、桂川流域見聞「乙訓」が開催されます。

2006-11-18 23:13:59 | 保津川エコ・グリーン委員会
明日19日、私も参加している「NPO桂川流域ネットワーク」が主催する
「桂川流域見聞『乙訓』- 桂川下流域の自然と文化」が京都府大山崎町の
大山崎ふるさとセンターで開催されます。

桂川流域見聞は、第3回世界水フォーラムをきっかけに始まった
桂川上下流交流事業として、毎年桂川流域内で開催場所を変えながら
行なわれているもので、流域各地から市民が集い、現地調査と相互間での
意見交換などをすることで桂川流域のネットワーク化を形成していく事業。

今年で第4回を数え、昨年の第3回は中流域の亀岡を舞台に開催されました。

桂川流域の林業と森林保全、いかだの歴史、ダムと環境・暮し、
農業、治水、利水、漁業、舟運、河川利用など
多面的に流域問題を見聞してきました。

今回は、桂川の最下流域である乙訓地方の大山崎町を舞台に、
桂川下流域の自然と文化に関する情報を共有し、
よりよい流域連携について考えたいと思います。 

 日時: 2006年11月19日(日) 10:00~17:00
 会場: 大山崎ふるさとセンター(京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字竜光3)
 主催: 桂川流域ネットワーク(代表 神田浩史)
 後援: 国土交通省淀川河川事務所、京都府、大山崎町、長岡京市、向日市
 協賛: サントリー(株)
 
プログラム:
     9:30-10:00 受付(長岡天満宮鳥居前階段上)
    10:00-12:00 現地見学(長岡天満宮鳥居前→小泉川新川向橋→ 
           小泉川落差工魚道→桂川右岸河川敷→ふるさとセンター)
           [約6kmを徒歩で移動]
    12:00-13:00 休憩
    13:00-14:30 座談「桂川から見た乙訓の歴史」(ふるさとセンター3Fホー               ル)
  コーデイネーター黒川 孝宏(亀岡市文化資料館館長)
       中尾 秀正(長岡京市生涯学習課)「古代の長岡京について」
       玉城 玲子(向日市文化資料館) 「中世の桂川用水について」
       福島 克彦(大山崎町歴史資料館)「近世・近代の三川合流について」    
    14:30-15:20 地域での諸活動の報告
         5団体(各10分)パネル展示あり
    15:20-15-30 休憩
    15:30-17:00 パネル討論「自然と水辺・課題と展望」
  コーディネーター神田 浩史(桂川流域ネットワーク代表)
   
   パネリスト  徳地 直子(天王山周辺森林整備推進協議会会長、
              京大フィールド科学・教育センター助教授)
        松本 章(大山崎ふるさとガイドの会)
        井上 巌(長岡京市、環境の都づくり会議)
        宮崎 俊一(乙訓の自然を守る会代表)
        澤井 健二(淀川水系流域委員会委員、摂南大学工学部教授)
    17:30-19:00 懇親会(会場すぐ南「結風」、希望者のみ)
   参加費: 無料 (ただし、懇親会参加者は会費2000円程度)
    申し込み: 11月15日までに下記宛お申し込み下さい。
問合先: 速水 紘八郎(桂川流域ネットワーク監査、天王山周辺森林整備推進協議会)
       Tel&Fax: 075-958-1991      
澤井 健二 (桂川流域ネットワーク幹事、摂南大学工学部教授) 
E-mail: sawai@civ.setsunan.ac.jp 携帯:090-2196-9594 Fax:072-839-9124