考えごとの家日記。

一人暮らしのつもりの考えごとの家が8年経って一気に三人暮らしに?そして今や4人暮らし!?

胎教講演会再び

2006-11-09 07:24:05 | 建築
久々に建築ネタを。
昨日は3月に引き続き安藤忠雄さんの講演会が米子で。安藤さんにしてはめずらしい病院(まだHPでは新病院情報がアップされていません)建築が地元で竣工した記念講演会でした。タイトルも「健康都市づくり2」。この病院はリハビリ専門病院として、大山を望む日本海のほとりという絶好のロケーションに位置する心も健康になりそうな病院です。建築はちょうど同時期に竣工した表参道ヒルズを若干イメージする三角形の吹き抜け階段を囲むように病室が配置されたプラン。もちろん、コンクリート打放です。だからといって、昔の安藤建築のような病人にも厳しい環境を強要するようなものではなく、病院建築ならではの機能性も意識されているように感じました。話は飛びますが、この病院を見て、皆生温泉の旅館を新しい形の病院にしたらいいなあと思いました。おいしい食事もできて、温泉にも入れて、病気を直して、健康になる。湯治場の考え方ですが、もっと積極的に病院や医者とも組んで「ガン克服ツアー」とか、「人間ドック健康ツアー」とか、「激痩せダイエットツアー」とか組んでは。。と勝手なことを考えてみました。皆生温泉は団体客が減ってすっかり経営が厳しいようですので。。

さて、前回の講演会では空はまだお腹の中。胎教状態で聞かせてもらいましたが、今回はすでに6ヶ月。そろそろやんちゃも言い出し講演のご迷惑になりかねない月齢に。しかし、なんとか無理言って入らせてもらいました。ただし、出入口に一番近い席で、すぐに退席できる用意を。さらに、おしゃぶり(吸ってくれたらとりあえず静か)の用意や、スリングに入れて寝かしつけの準備を。しかし、講演はじまるもなかなか寝ないし、おしゃぶりも飽きて、やんちゃ言いかけ。。で一旦退席。ロビーで寝かしつけてから再入場。1時間ぐらいは寝てくれたので、その間は落ち着いて聞けました。が、その後、目覚めてまたもや「あぁ~」とか言いかけ、あわてて退席。。結局その後はロビーについたスピーカーから流れる音声に耳を傾け聞いていましたが、それももたなくなり、授乳に。やはり赤ちゃんに講演会は難しいですね。その割には話聞けましたが。。

講演はタイトル通り健康とまちづくりについてでしたが、健康と言っても、いわゆる医者目線な体の健康話よりも心の健康について。もっと広い意味で健康とは、夢をもつことなど生き生きと生活すること。。みたいなことでした。ごもっとも。また、えらく地方都市への応援メッセージをいただいたような気分でした。世界の安藤と言われながら「わたしは大阪という地方都市にこだわって。。」と言うだけに。都会は緑もないし、自然もないし、健康な子供が育たん!また今は塾や受験やインターネットやと知識はあっても、知恵のある子供が育たん!と。地方都市こそ、健康で考えられる子供が育てられるからがんばりましょー。って。笑いもとりながらの話術は相変わらずさすがでした。

ちなみに今回は米子市公会堂での開催。久々に中に入りましたが、58年に竣工した村野藤吾建築が随分改修されたとはいえ、当時の面影のまま大切に使われており、改めて手すりや照明器具やドアノブなど細部のディテールにも控えめながら際立ったデザインが。ロビーのあたりはモダニズムというかロシア構成主義というか。。現在、米子市ではこの公会堂の閉鎖か?改修か?問題がおこっていますが、ちょうど米子市長も来られていたところ、安藤さんが講演中になにげにこういう建物は残していかなければ。。これは市長の権限でやらなければ。。とおっしゃっていたので、よかったなあと思いました。