考えごとの家日記。

一人暮らしのつもりの考えごとの家が8年経って一気に三人暮らしに?そして今や4人暮らし!?

タターガタ市での立体着せ替えハウス

2016-04-18 08:40:06 | 建築

 

淀江市の大正蔵でタターガタ市なる手作りマーケットが4/24あります。

そこに、今回は建築で出店しようと、T*Oで取り組む立体着せ替えハウスのポストカード版をひっさげていきます。小さいカードですが、1/100で結構いろんな形で家づくりが楽しめる模型キットです。その場でも指導しながら制作もできる場所を設けます。お子様と模型キットづくりを楽しんでもらってはいかがでしょうか?もちろん、購入いただき、おうちでゆっくり家づくりを楽しんでいただいても結構です。子どもとのコミュニケーションにもなります。

ちなみに真剣に自宅の計画など考えてらっしゃる方には、プロの建築家がアドバイスもいたします。よろしければお気軽にお声かけください~。


だれも知らない建築のはなし(まちトークvol.8)

2015-09-27 04:58:25 | 建築

米子建築塾のまちトークvol.8で、建築の映画「だれも知らない建築のはなし」上映と石山監督さんとのトークを行いました。この映画は、建築関係の方はご存知かもしれないですが、2014年度のベネチアビエンナーレ国際建築展の日本館の展示の中で紹介するためにつくられた映像で、それを一般上映用に再編集され、この5月から全国20カ所ほどで上映されているものです。

今回の東京オリンピック新国立競技場問題と時期が重なったこともあり、一般の建築への関心への高まりもあってか、監督さん自身もこんなに長く上映することになるとは思ってなかったとのことですが、今回のまちトーク自身、最大級の参加者だったと思われます。

100名の劇場がほぼ満杯になるという。。この映画の力もですが、最近の社会の中での建築への関心の高さを感じました。もちろん、参加者はほぼ建築関係者ではありましたが、これまで来られなかったような方々も結構いらしたと思います。それに、もちろん建築以外のアートや映画や農家?の方も。

実は、前日に米子高専の学生向けにも上映して、石山監督さんにもそこからお越しいただけたので、いろんな話をさせてもらいましたが、学生にとっても、今回のまちトークでも、本当によい話をいただけたと思いました。

さて、映画の中身ですが、日本の建築家、磯崎さん、安藤さん、伊東さんは、誰もがみとめる現在のトップアーキテクト。それ以外に、海外はレム・コールハース、ピーター・アイゼンマン、チャールズ・ジェンクスと、建築家もいれば、ポスト・モダンという建築言語で世界にブームを巻き起こした建築理論家も。また、日本から世界に発信されていた雑誌、a+uとGAの雑誌編集者、中村さんと二川さんなど、日本の建築家が70年代から現在に至るまで小住宅からはじまり、現在に至るまでの活動やそこで世界の建築界へどういう伝わり方をして、現在それぞれどんな思いで。。というあたりの建築家たちの本音や、相手の批評(批判)など。。世界的な評価を得る伊東さんでさえ、日本の社会でそれが何の役にたっているのか、自分のことなんて認めてもらえてないという苦悩をもらされたり。安藤さんも、自分は建築界から排除されていると。それでも、国に対して、教育や建築業界の構造がまちがっていると指摘したり。。伊東さんも、国がこんなにも暴力的に地方都市をあやつり、建築行政もあやつっているのかというくだりなど。。本当にもういろいろ共感もしたり、自分はまだまだ何もできてないとか。。建築の無力感を同時に思ったり。でも、だからこそ、やれることはいっぱいあって、もっとアイデアを出して、何か建築物というアウトプットではないかもしれないけれど、建築のもつ力をいろんな形で社会に反映させていきたいなと思ったアツい二日間でした。。

最近、悩んでしんどいこともいろいろありましたが、元気ももらえた二日間でした。石山監督ありがとうございました!


国立競技場にみる公共施設のつくられ方

2015-08-01 02:32:18 | 建築

最近の国立競技場さわぎで、公共施設のデザインの決め方、施設内容の決め方、建築家の仕事は見た目をつくるだけでお金は関係なしなのか?とか、審査委員はどうやって決めてどこまで責任をもつものかとか、そもそもこういう公共施設は誰がリーダー(事業主体)でどんなチーム(検討会?)で相談してつくっていくべきものなのかなど。。一般市民に大変不可解に映っていると思われます。

米子でも現在米子駅の南北自由通路等整備事業がこれまでになく、また今後もないであろうビックプロジェクトとして進行中なので、同様な目線で眺めています。

いや、黙っていたら税金の無駄使い的につまらないお金の使い方になりそうなので、なんとかもの申していけたらと動いています。公共施設のつくられ方は、結局誰がどんな人たちとどんな手法で意見をとりまとめ、デザインしていくか。。というそのプロセスこそが大切であり。。結果のデザインはプロセスが間違っていなければついてくるものだと考えます。そこで、どんなやり方でデザインプロセスをデザインしたらよいのか。。そこはまだ模索中ですが、何人かの共有できる方々と検討を重ねています。

さて、米子駅の南北自由通路等整備事業はみなさんご存知ですか?また関心がありますでしょうか?まあ、私のブログをもはや見てる人がさて、何人いらっしゃるかわからない中でこんなことを書いても発信力は少なすぎるのですが、ひとまず現段階ではこちらに書くのみとしておきます。

このまま進めば、来年度詳細設計して平成29年度には確か工事でしたっけ。それで、今年度中に基本的なプランは確定される予定です。ここで決まってしまう前に、本当にそれでいいの?と問いかけられるようにしなければ。。国立競技場もマスコミが騒いだことで、まさかの白紙から考え直すということになりましたが。。そこまでしないまでも、よりよい内容になるように、多くの方の知恵を結集し、より多くの市民が喜ぶものにしたいと思います。

でないと50億円以上もの現在試算がされていますが、米子市でこれまでに大きな公共施設の工事が公会堂の改修がありましたが。。それでも13億円?図書館美術館でもそんなものです。なんとか税金をよりよい形が使ってもらいたいものです。

今回のプロジェクトの一番大きなところは「駅の南北を自由通路でつなぐ」ということです。それがあるから、補助金もおりるし、駅も半橋上駅になるし、駅ビルが取り壊され新駅ビルができるかも?ということです。でもそもそも駅の南と北をつなぐ必要がありますか?という意見もあるかと思います。今の駅を見ていて、そんな50億円もかけてつなぐなら、他のことに使った方がいいよねとも言えます。

ただ、JR山陰の支社を米子駅にできるだけいてもらうためにも、鳥取県が待ったをかけて、米子市とJRと米子駅を盛り上げていこうやとなったようです。それはそれで悪くない話かもしれません。

ならば、南につなぐならこの際、例えば高速バス乗り場は南でもいいかもしれないとか。駐車場が北側にはあまりないので、南側にたくさんとれたらとか、行政機能も多少駅周辺にもってきて、駅機能アップを計ってもいいかもしれないとか。。そして、やっぱり駅は米子の顔だし、山陰の玄関口といっても過言ではない。それなりの顔づくりをしてほしいですよね。そして、米子の中心市街地を盛り上げるスタート地点としても機能するかもしれません。いろいろ野望が見えてきます。

同じような規模で北海道の岩見沢駅は西村浩さんがコンペで設計を勝ち取り、それから市民とJRとたくさんの設計プロセスを経て、魅力的な駅として誕生しています。しかも、事業費が30億円程度しかかかってない。。これは参考にしない手はありません。

他にも、敦賀駅交流施設は千葉学さんがデザイン監修に入り、デザイン検討委員会のようなものも立ち上がり、多様に検討されているようです。

また、設計プロセスの参考では、北本駅広場は設計者のアトリエワンのお二人の大学(筑波大と東工大)の学生たちが町の調査からはじまって、サイン計画やランドスケープデザイナーなど多様な専門家との検討なども行っているようです。

他にも、延岡駅もコミュニティデザイナーの山崎亮さんと、建築家の乾久美子さんが地元建築士会のメンバーと、テンプレートとなるスペースの模型を使った設計プロセスを展開しています。

いろいろ参考事例もわかってきていますが、米子駅の場合、まずは市民への周知と問題点の抽出、想定できるプラン(バリエーション)の方向性などを提示することがいいのかもしれません。これからフェイスブックなどでも情報発信していく予定です。

とりあえずは個人的なコメントとしてここに書いておきます。


建築は記憶を映し出す鏡

2015-03-29 05:05:37 | 建築

「小さい頃に住んだ家。お気に入りの部屋。人は空間の中にそれぞれの記憶(思い出)をもっています。そこに生きてきた人々の記憶を映し出すものが建築とは言えないでしょうか。」(NHK総/建築は知っている ランドマークから見た戦後70年/2015.1.3放送より)

2年越しでようやく父の納骨を終え、天国の父も、母も兄も姉も私たちも、ほっとした気持ちです。その納骨のタイミングで、大阪の元実家の後の新居が工事後の引き渡しの日でした。何か偶然とは思えない因縁のようなものを感じました。

その場所は確かに私たちが過ごした家のある場所。でも全く知らないセンスのよい家が建っていると、もうそこには私たちの暮らした家での記憶は蘇ってきません。

しかし、偶然訪れたその時に、新しい家族の方もそこにいらして、突然で失礼かとは思いながらご挨拶しにいったら、覚えててくださり、笑顔で「中もよかったらご覧ください」と声をかけてくださいました。中ももちろんセンスよく申し分ない建物でした。広くとられたベランダから見える風景は、子どもの時に自分の部屋についてたベランダから見える風景と変わりないのも、なんとも不思議なものでした。

子どもの時から住んでいた家や、お気に入りの部屋はないが、その家の裏側にまわった時に見えた裏の擁壁はそのままで、そこにたたずむと昔そこにあった物干し場の記憶が蘇ってきました。建築や空間は、確かに私たちの記憶を映し出すものだと実感するのでした。

また、たまたま偶然でしょうがありがたいことに、表側に少しだけ私たちの家だった時の石垣が残っていて。。それも、私たちが確かにそこに居たことの証を残してくれたような気持ちになりました。

実家がなくなることは、父が亡くなったこと以上に自分の過去が消えていくような空しい気持ちもあります。家族の住む家とは、その期間、住むということだけでなく、家族にとってその後の人生においても確実に心の拠り所になっています。私は女だし、嫁いでしまえば、実家を離れるのは当然のことだけど、兄にとっては、父の想いを貫けなかったという悔しい気持ちもあるでしょう。

兄がその後通りかかったときに、自分たちが住んだ家の場所に、当たり前のように自分たちと違う人たちが出入りする様子を見て、なんとも言えない気持ちであったとメールしてきてました。

それでも大変よい方に住み継いでいただき、またそこに暖かい暮らしが継続されるなら大変ありがたいことです。今頃は、空き家になって廃墟になったとなると、そんな悲しいことはありません。

実家を失うこと。故郷を失うこと。

おそらく、東北大震災のことはそれどころではないことは十分に想像できます。

自分たちの子どもも同じように、この家、または新しい家での日々の記憶を映し出す鏡としてそれぞれの建築を見るのかもしれないと思うと、新居計画もまた力が入ります。

とにかく、早くつくってやらないと。


AIR475(エアヨナゴ)2014 いよいよはじまります!

2014-10-07 01:07:12 | 建築

前回AIR475のことをさらりと紹介しましたが、ようやくチラシができました!(って遅くなってすいません。9月末頃にはできてましたが、その後配布やら高専授業もはじまり、とてもブログに書くまでの余裕なんてものはなく。。)

チラシは昨年のデザインを踏襲し、同じくオオモリデザインさんに。写真はカメラのカヤノさんに。頼もしいお二人です。そして、オモテの写真は、わかりますよね。末次太陽堂さんの内部吹き抜け写真です!この場が今回のAIR475を象徴する写真ですね。

この場所があったから今年のAIRができたようなもの。そして、原さんが米子の中心市街地、商店街は、江戸から明治、大正、昭和、平成と各時代のものがすべて残っていて体験できると。このお店も同じく表は昭和、中に入ってみると大正、明治と古い時代のものが現れて、大変おもしろい空間体験ができます。

今回、AIR475の展示で使わせていただきますが、今後もよい形でこういうオルタナティブスペースとして、いろんな可能性のある場所に使われるといいなと思います。そのきっかけとしても、今回の展示会場としては、確実にアピールできるものをつくらなければと少々力みます。でも、よい機会をいただいたと思います。

また、世界を相手に仕事されるアーティストやキュレーターの仕事ぶりというのも、ほんの一端ですが、一緒に仕事させてもらい、なるほどなあと関心させられます。

米子市長との対談話もキュレーターの原さんからのアイデアでしたが。。なるほど、そういう方法があるのか!と思った次第です。別にアートだからとアート関係者ばかりを相手にする必要はなく、一般市民こそが何それ?と興味をもつような事柄にもっていって、例えば米子の町の将来みたいなことに話が発展すると面白いですね。勉強させてもらいます!

というわけで、チラシには詳しく書いてないですが、10/13のプレイベントは実は米子市長とシンディ望月さんのスペシャル対談です!ぜひお越しください!

カナダと米子には深~い関係があるのです!ふふふ。その理由は来られてからのお楽しみ。

ということで、ぜひお越しくださいませ~!


AIR475 2014

2014-09-04 21:57:16 | 建築

昨年から米子建築塾で取り組む鳥取県のアーティストインレジデンス事業「AIR475(エアヨナゴ)」が今年も始まりました。
今年は昨年の戸井田雄さん(熱海在住)に加えて、カナダからカーン・リーさんとシンディ・望月さん。さらにカナダからキュレーターの原万希子さんも。
今回いきなり海外からのアーティストをお迎えすることになり、急に視野が広がった感じがします。
また今回の展示や活動拠点は、昨年の名店街が解体されたため、同じ場所は使えず、しかしながら運良く近くの商店街空き店舗「旧末次太陽堂」を使わせていただけることに(^_^)
メガネや時計店だった空き店舗は、入ってみると、内部の奥に古い吹き抜け空間と天窓があり、表の昭和期から大正か江戸期へといざなわれる空間体験が。
カナダからの二人はここで作品をつくり展示する予定です。
また、戸井田さんは法勝寺商店街を越えて紺屋町商店街に入ったところの旧東京堂というシャッター奥の空き地で作品制作中です。今は一旦熱海に戻られましたが、また10月には制作再開します。
この米子の中心商店街をシャッターミュージアムとして10/17から11/3までの土日祝日だけオープンします!
その間にワークショップやイベント、ライブ、芸術学校などありますのでまた日時場所をチラシ等確認の上、ぜひお越しください。
また今回は、米子の魅力として、中海にもフィーチャーし、AIR475スペシャル加茂川中海クルーズや、中海湖岸湊山公園カーンプロジェクションピクニックなどもあります。中海は外から来られたカナダの方々にも大変魅力的に感じられたことと、バンクーバーにある港湾風景との類似点からも親近感をもたれたようです。
それから実はカナダと米子の深い繋がりとして、弓ヶ浜からカナダへたくさんの移民がいたことがあり、そんな歴史をもとに、日系人のシンディさんは作品も作られる予定です。
何か空間と時間を越えて、壮大な作品が見られるのではと期待しています。
ちなみに現在の野坂米子市長さんはカナダのバンクーバー総領事にいらしたこともあり、シンディさんと共通の知り合いがいたことなど、カナダ繋がりが広がっています。ちなみに中海カナダ協会というのもあります。
詳しいイベント内容は現在詳細チラシ作成中なので、少しお待ちください。


米子建築塾 ◻︎x10展 と まちトーク vol.7 西村浩さん

2014-03-30 03:52:16 | 建築

米子建築塾では米子市美術館にて10周年記念の展示イベントを開催しています。



米子建築塾での活動紹介はもちろんのこと、メンバー10人の紹介として、1坪の木フレームを用いた個人の事務所(研究室)たる我々自身の仕事場を再現?!期間中、我々もここで仕事をしています。

作品という完成品だけを並べて見せるのではなく、仕事の姿勢だとか、仕事場を見せることで、我々の考えなどにも触れていただきたいという思いです。


昨日3/29は建築家、西村浩さんにお越しいただき、15時からギャラリートークもしました。

お客様が集まるか心配していましたが、結構集まり盛り上がりました。
ご来場いただいた方には本当にありがとうございました。

その後18時からは場所を変えてガイナックスシアターで、まちトークも。

西村浩さんは、建築家ですが、ある種コミュニティデザイナーのような活動?もされていて、建築を作るまでだけではなく、その建物をよりよく使い続けてもらうためのしくみづくりや、実際に使うためのアイデアなどにも取り組まれていたり、まちそのものをリノベーションするためのアイデアや社会実験など、米子の町にも参考になる話が満載でした。
北海道の岩見沢駅の設計はコンペで獲得された仕事とのことでしたが、駅から町を変えるとか、50年後までを見据えた遠投力のある設計とか、建築にからむ土木や、アートや、公園など、縦割り社会から、それらとつながりスキマを埋める活動が、これからはじめて日本が体験する人口減少社会として、発明していかないといけないなど、わかりやすく熱いお話でした。米子駅も南北一体化計画ぎあり、鉄道の町として、同様に考えていかなければならないし、大変参考になりました。
そして、大事なことは、思ったことは、まず行動に移して、とにかくやっていくこと。なかなか話を聞いてくれなくても、何度でも話にいくなど、あきらめてはいけないってことですね。

2時間越えのお話を一気に伺い、トークセッションの時間は短くなりましたが、質問もいろいろでてきて、盛り上がったと思いました。西村さんもありがとうございました。


フタゴハウス オープンハウス お礼

2013-05-19 03:28:48 | 建築

先週のことですが。。

お父ちゃんの設計住宅「フタゴハウス」が竣工し、オープンハウスでたくさんの方にお越しいただきました。

施主さんはじめ、工事関係の方々、大変お世話になりました。ありがとうございました。

今回はコの字型の中庭形式ですが、同じ形状の2棟が奥でつながったような形式のため、フタゴハウスと命名されました。

また施主さんが車がご趣味で、この中庭は車も入れて整備できるようにと、手前のガラリ戸を引き込めるようにしています。手前は子供部屋や主審室、奥はLDKでつなぎに水回りやクローゼットと比較的単純なプランですが、使い勝手から、空間の広がりまで、よく計算された設計だと思います。リビングは特に床の段差で余計に広がりがうまく操作されているようにも。外側は比較的閉じた感じもしますが、やはり中庭に向いて開口部が大きいこともあり、広く感じます。

中庭に向いて階段があるのも、楽しそうです。

子供部屋の箱階段もどんな使い方をされるか楽しみです。

ウチも早く新居を。。。と、うらやましい限りです。

私の写真じゃいまいちなんで、営業部長のブログページができましたら、また紹介いたします。


まちなか空家活用 学生シェアハウス+α

2013-04-25 03:09:02 | 建築

専攻科で担当している女子学生が、自分からセルフビルドの空家改修し、自分でも住みたい!!と、強く懇願され、それならと動き出した岩倉町空家改修学生シェアハウスプロジェクト!彼女は、特別研究としても取り組みます。
問題は物件ですが、たまたま本校の名誉教授が現在理事長をつとめるNPOまちなかこもんずで、学生や若者のシェアハウスによさそうな物件があるとの情報をききつけ、学生自身も住んでみたいと思惑が合致。
もう一人、シェアハウス住人希望も同じ専攻科生にいたり、さらに鳥大の学生にも声かけようと、鳥大の先生も一人興味もっていただきました。


物件は米子の中心市街地内。商店街からは、若干はずれますが、延長上に位置し、二軒隣には、米子では有名な古くからの人気駄菓子屋「岡本一銭屋」が。旧加茂川にも面してはいないものの、奥二階のベランダからは、見通せ花見やがいなまつりの花火も観れるのではと期待がふくらむ。


現在の間取りは、二間ほどの間口で、1Fオモテから、土間が細く奥まで続き、畳の和室がオモテから3間も襖や障子で仕切られるのみ。その奥が、土間に面して、流しや、トイレ、風呂も土間に面し、一番奥が小さな坪庭。
二階は、畳の間手前と奥から上がれ、手前に畳の間が二間、板間をはさみ、奥も畳の間で、一番奥に屋根付きベランダ。二階に和室三間あるので、二階に三人住み、一階は、共通のダイニングリビングやらと、手前は町に少し開かれたパブリックな場所にできたらと構想しています。また、学生や若者、地域の方々が交流できるイベントも企画できたらなど。

間取りは割と典型的な町屋ではないかと。水回りは改修されてるようだが、部屋部分は変な手が加わってなくて、改修もしやすそう。ここの大工だったお爺さんが建てられたとのこと。
さて、四月は学生と第一弾活動で、「お掃除ワークショップ」始動!
鳥大生も声かけるも都合あわず、米子高専学生は、建築同好会も参加あり、10数名で。裏庭の竹刈りが手強かったが、皆着々と掃除を。

ちなみに切った竹で、はたきをつくるミニワークショップまで。こういう作業は楽しまないと辛いだけだしね。
最後に一銭屋で駄菓子買って、軽い打ち上げ。ウチは、子供も参加で、子供たちもそれなりに楽しんで作業でき、お楽しみの駄菓子屋。時くんは、お面まで買ってもらいご満悦。


取材もあり、BSSテレビは密着いただけるとのこと。放送予定わかればまたお知らせします。
次回は、ぜひ鳥大生とも交流したいと予定調整中。また、併せて改修案も検討しており、助成金申請など同時並行で。こういう活動は、自治会へのお願いやら、関係各所との調整が結構大変かと思われますが、ある意味名誉教授が調整役も担っていただけるので、私は学内調整、学生指導に専念でき、大変助かります。学生も積極的で、自分で考えて進められる人で、助かります。今後にも期待!
空家改修は、佐賀や、尾道など先人たちの事例も参考にさせていただきます。


JIA中国建築大賞「ナカニワニワハウス」住宅部門で最優秀賞受賞!

2012-12-27 03:56:10 | 建築

お父ちゃんが建築で受賞です。

今年のJIA中国建築大賞の住宅部門でナント最優秀賞受賞!!おめでとう(><)

今年は応募まあいいか。。なんて言ってたのが、それでもせっかくだからと応募したところ、まさかの最優秀賞!?(まさかなんて失礼。。)

というのも、丁寧につくられた建築ではあるが、ある意味派手さはない。。よく建築のコンテストというと、コンセプト重視でちょっと意外な形態だったり。。特殊な空間操作がされていたり。。と、まあ雑誌に載って写真ばえする建築が受賞というのが常識なもので。

そこは審査委員長の内藤廣さんの見識や懐が伺えるところ。単に新しさだけではない、丁寧な設計手法などを現地審査で、設計者や施主との対話からもその建築を現場で体感し、審査された上でのことなので、よりありがたい。

審査講評も、中庭が主題になっていることからも、その中庭を中心とした建築がすばらしく、細部に渡って丁寧にデザインされていることが評価されていましたので、最もがんばったところをほめていただき、父ちゃんも満足だったと思います。

ということか、受賞のコメントでも父ちゃん感極まり、言葉になりませんでした。

また、今回から施主さんも授賞式に出席とのことで、施主さんからもありがたいコメントをいただきました。本当に施主さんには心より感謝いたします。また施工に関わっていただいた多くの方々や、審査委員の先生方にも感謝いたします。ありがとうございました。

さて、これで今後の建築設計にもさらなるステップに向けて励まねばなりませんね。

新居がんばろーーー。

写真は受賞者と審査委員の先生方。空時も参加?