日南小学校4年生での建築ワークショップをはじめて半年以上。。
総合学習の時間をつかって、月に1~2回通っていたのが。。
9月からは毎週通うようになり。。
10月からは、最後の追い込み空間づくり作業で、いよいよ来週末、
旧日野上(ひのかみ)小学校の教室を改装して、スープカフェをオープンします。
「青空スープカフェ」です。
これはトヨタ子どもとアーティストの出会い事業によるものです。鳥取県は鳥の劇場がコーディネート役で、建築分野として私と旦那さんの二人組で声をかけていただきました。
どこ(の学校)でワークショップを開催するかは、それから探して、受け入れ先との相談によって何をするか決めていきました。
くもをつかむようなスタートでした。。
そして、受け入れ先の学校が思いのほかうまく決まらず。。(要は何をするかわからないものを受け入れようとしてくれる学校はそうそうなく。。当たり前といえば、当たり前ですが)
そして、いつしか導かれるように日南小学校にたどりつきました。
まずは校長先生が乗り気で、担当の図工の先生も興味を示していただき、協力的で大変ありがたいことでした。年齢的なこと、学校のカリキュラムの都合から4年生の総合学習の時間で進めることになりました。
そして、何をするか?!
コーディネート役の鳥の劇場の中島さんからは、子ども達と実際に建築をつくってほしい。というような依頼がはじめにあったこともあり。。とにかく、実際の建築空間づくりにかかわるようなプログラムを立ち上げました。
しかし、どこに?どんな風に?予算も実はそんなにありません。。
そこで、運良く数年前に統合で廃校になった小学校を好きに改装してもよさそうだということがわかり、さらに日南町は林業のさかんな町で、大きなLVL工場があることから、木材の提供をうけられそうだということなどが重なり、この場所での木材をつかった空間づくりがプログラムされます。
そうは言っても、小学生相手に建築づくりをどこからどうやって進めていけばよいものやら。
T*Oでは小学生相手の建築ワークショップは多数やっていたものの、今回は一度限りのワークショップではなく、何度も足を運び、実際の空間づくりを考えながらつくってみるというのが大きな課題。
とにかく、実際の建築づくりの流れを体験し考えさせようと、その場所を見たり、使い方を考えたり、デザインを考えたりしながら、最終的に、つくることをやってみました。
ここに至るまで長い長い道のりで、毎回これでよいのか?何度も問いかけ、振り返りながら、我々(私)自身の修行のようでもありました。何かもっと子ども達の力をうまく引き出せる方法があったのでは。。と反省も多いのですが、それでも一応予定の日にスープカフェがオープンできそうで、少しはホッとしています。
というわけで、よろしければ、お越しください。
10/22(土)10:00~15:00
旧日野上小学校 2F 教室にて
スープはキャベツ・かぼちゃ・コーンの3種
これに子ども達の手作りにんじんクッキーと、米子リアンのパンがついて300円程度?
(まだ値段が確定していません)
このスープやクッキーに入れる人参ペーストは、この廃校で普段からスープづくりをされている日ノ上野菜工房のものです。そういうつながりから、今回、教室でスープカフェをしようとなりました。
10月は週末も高専学生+子連れで作業に行き。。子ども達だけでは足りない作業(ペンキ塗りや椅子の組み立てなど。。)をやっています。。というわけで、時やんもお手伝い?!
LVLの端材は大量にいただきましたが。。椅子やすだれ、パーティション、サイン、一輪差しなど、つくりながら、結構いろいろ思いつき、楽しくつくっております。
材料提供の株式会社オロチ様はもちろんのこと、制作にご協力いただいた大工さんや電気工事の方々、さらには子どもたちのエプロンづくりなどもしていただいている保護者の方々、本当にありがとうございます。
そして、快くこのプロジェクトを受け入れてくださっている、日南小学校の先生方にも心よりお礼申し上げます。この場をお借りして。。あと数日、仕上げまでかんばりましょう。